スタッドレスタイヤ性能比較 注目の製品展開!

SUVタイヤ性能比較(オンロード)

 SUVは街中でもその姿にも違和感を覚えることがなくなったクルマのジャンルです。というか、人気ジャンルに変革ですね。最近では高性能スポーツカーにも勝るエンジン性能や、プレミアムセダンのような豪華さ、乗り心地の良さから高級車の位置付けが定着しているものまで多彩です。

 その為にSUV用タイヤが果たす役割は非常に重要となっています。ふらつきや片減り、偏摩耗の対策を施し、重量あるボディー支え、乗り心地や静粛性、更にはエマージェンシー的にオフロードもこなす高性能が誕生しています。またSUV用はミニバン用との共通点が多いものの、より大型ボディを想定し剛性強化を図り安定性のある走りを実現します。

 現状のカテゴリーラインアップは、H/T・S/T含めコンフォート系が中心に添えられる展開です。双方で明確な線引きは難しい点も存在しますが、極上の乗り心地や耐久性、高速での安定性など性能追及は高レベル化しています。

 また低燃費性能が主流の現在は低燃費タイヤの規定を満たした製品も登場、先進技術の搭載を実現しています。そして新たな動きは軽やコンパクトSUVの対応です。小さいながらSUVとしての性格を備えておりその要求にも応えます。

ミニバンからSUVへ移行、実際どうよ?

 車種としてのSUV人気が世界的に高まっているよう。この流れ国内でも顕著になりつつあります。これまでミニバンが果たしてきた役割さえSUVへ持たせようとする動きが見られます。

 ある意味ミニバンは国内メーカーの盛り上がりのみに終始している部分があるかと。海外メーカー、というかグローバル市場は国内とは異なり限定的なもの。海外ではミニバンに対して商用バンのイメージが強いというのが原因では。

 そんなこともあって、一昔前に比較するとミニバンは車種人気に陰りが見られる、と言われるようになりました。代わって台頭してきたのがSUV。世界市場をターゲットに展開する強みがある為でしょう。しかしながら、本当にミニバンは低迷しているのかな‥ 実際どうよ?

 そこで自販連(日本自動車販売協会連合会)が公表する新車販売台数を確認してみました。ここではミニバンとSUVは「RV」のひとつとして分類。さらに細分化され、ミニバンに該当するのは「セミキャブワゴン」、SUVは「SUV」に定義されます。2016年~2019年まで追ってみました。(自販連 RVタイプ別販売台数)

ミニバン(台)SUV(台)割合(%)
2019 947,249513,99665:35
2018940,713474,73166:34
2017939,693455,80468:32
2016823,982374,59369:31

 販売規模はミニバンがSUVに対して約2倍程かな、SUVを圧倒しています。なら伸び率はどう?

ミニバン(%)SUV(%)
2016-20191327
2018-20190.67.6
2017-20180.14
2016-20171218

 年により入り乱れ見られるけれどSUVが優っています。これを裏付けとしたかどうかは不明だけれど、例えばマツダはミニバンから撤退。新たに3列シートを備えたSUVの「CX-8」をリリース。多くの人が乗れるニーズに対して大型SUVで応えようという流れです。

 またこれも自販連のデータから。2019年の通年新車販売ランキング、SUVはこうなっている。

ホンダ「ヴェゼル」  14位
トヨタ「C-HR」    15位
トヨタ「RAV4」    16位
日産「エクストレイ」 24位
トヨタ「ハリアー」  25位など

 これを大きく上回るのがミニバンです。2019年の通年新車販売ランキング、上位10位までに

トヨタ「シエンタ」  3位
日産「セレナ」    6位
トヨタ「ヴォクシー」 8位
ホンダ「フリード」  9位

がランクインしています。(自販連 乗用車ブランド通称名別順位

 まとめると絶対的なミニバン人気の高さは維持しています。それを見据え同時にSUV人気も上昇中、というのが現状の車種事情では。

 パイの大きさからはまだまだミニバンが圧倒。しかし、SUVは注目カテゴリーとしての見解を示すべきかと。タイヤメーカーによる近年の集中した製品投入はこれを狙ったものと考えます。カテゴリーの隆盛、そして勢いは今後大注目です。

SUVタイヤの区分けを理解!

 車種としてのSUVは、Sport Utility Vehicle(スポーツ ユーティリティ ビークル)の略です。スポーツ用多目的車と訳されるも、走破性から実用性まで併せ持つ人気のクルマです。

 装着タイヤは車種特性に沿うよう搭載性能の拘りが明確。大きくは「オンロード」と 「4×4(オフロード)」。更にそこから細分化され、Terrain(テレーン)=地形 という言葉で示されるケースが一般的です。

・H/T(Highway Terrain)= オンロード高速走行対応
・A/T(All Terrain)= オン・オフ対応のオールラウンド
・M/T(Mud Terrain)= 4×4(オフロード)対応

 また最近はS/Tとすることもあります。これ2つの意味を持ち、(Sport Terrain)= 運動性能強化、はSUV用スポーツとしてより運動性能に優れた性能を持っています。対して(Street Terrain)= 街中でのオンロード対応、は日常走行でも快適性を高めます。

昨今の人気でラインアップが激変!

 2018年に登場した注目製品が、ファルケン「AZENIS FK510 SUV」とグッドイヤー「EfficientGrip Performance SUV」だったかと。

 「AZENIS FK510 SUV」はプレミアムスポーツ「AZENIS FK510」のシリーズ製品。そして「EfficientGrip Performance SUV」はラグジュアリーとして高い静粛性と乗り心地を備えたハイパフォーマンスモデルです。

 これを加えた時点で既に全体構成は活性化。そして変革は低燃費タイヤの出現が多数となっていること。ブリヂストン「ALENZA 001」、トーヨー「PROXES CF2 SUV」、グッドイヤー「EfficientGrip Performance SUV」、そしてミシュラン「LATITUDE Sport3」など。いずれも微妙な方向性の違いがあるものの主張は低燃費を強調します。

 2019年は新たに投入されたのがヨコハマ「GEOLANDAR X-CV」、欧州などのハイパフォーマンスクロスオーバーSUV車向けのコンフォートです。グッドイヤーはラグジュアリーSUV向けに最適化したウルトラハイパフォーマンス「EAGLE F1 ASYMMETRIC 3 SUV」。ファルケンはSUV/ピックアップトラック用ドレスアップとして「ZIEX S/TZ05」など。そしてミシュランも既存スポーツタイヤ「PILOT SPORT 4」のSUV版となる「PILOT SPORT 4 SUV」を投入。

 またトーヨーの「PROXES」シリーズにおけるプレミアムSUV用スポーツ「PROXES Sport SUV」、ダンロップ「SP SPORT MAXX 050+ FOR SUV」、ピレリ「P ZERO」‥他にもいくつか。いずれもプレミアムハイパフォーマンスに括られる。

 この動きで際立つのはプレミアム化です。車種特性に沿ったもので20インチも楽に超える大口径サイズを設定し、高級路線への対応をフォローします。一昔前なら18インチで大口径と示したもの。しかし、今では19、20、21、22・・など物凄いことになっています。

 なぜこれほどに? 世界的な人気傾向が国内でも刺激になっているのでは。高性能な輸入SUV車に装着されるタイヤは大口径がトレンドです。国内メーカーも同様の流れを受け入れます。車種事情の流れを受けた結果かと。

 その一方で中・小型(コンフォート、スタンダード)に対する強化も進みます。従ってラインアップは各メーカーで複数展開を実現。双方で強固なフォロー体制を果たし取りこぼしを最小限に抑える施策です

2020年更に止まらない!!

 昨シーズンから積極展開が加速しているのはヨコハマでしょう。2020年も2つの製品を投入。クロスオーバーSUV「BluEarth-XT AE61」と「GEOLANDAR CV G058」です。

 SUVにも到頭「BluEarth」ブランドが登場。何でもあり?の様相かとやや心配。「BluEarth-XT AE61」はクロスオーバーSUV専用として開発したサマータイヤ。全サイズでラベリング制度の転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「a」を実現。SUVにも低燃費タイヤとしての恩恵を享受することが可能だという。

 一方「GEOLANDAR CV G058」はクロスオーバーSUV向けマッド&スノー(M+S)グランドツーリングタイヤを謳います。文言が長いのでいったいどんな製品? と思ったら従来品は2012年発売の「GEOLANDAR SUV」でその後継モデルだという。何だ‥

 しかし、ヨコハマは4×4(オフロード)にも新たな投入を仕掛けており、本気でラインアップの整理をしないと混乱が最大化しそうです。

SUVタイヤ性能比較

ブリヂストン

ALENZA 001

プレミアムSUV向けのグローバル新ブランド「ALENZA」を立ち上げ、第一弾となるのが「ALENZA 001」。低燃費タイヤ化し、しかもプレミアムSUVのスポーティな運動性能を高次元で引き出す。「ALENZA」の響きは懐かしさがあります。かつて‥

製品詳細

DUELER H/L 850

トレッドパターンはSUVオンロード向けに新開発。ブロック剛性を最適化し音の発生を抑制する新パタンを採用。高い静粛性や快適な乗り心地を実現。低燃費タイヤブランド「ECOPIA」のエコ形状も搭載し優れた低燃費性能を実現。

製品詳細

ヨコハマ

GEOLANDAR X-CV

欧州などのハイパフォーマンスクロスオーバーSUV車向けコンフォート、パターンナンバー「G057」。新次元のH/Tとし「PARADA Spec-X」の後継に位置付けされる。「PARADA」であっても「GEOLANDAR」シリーズへ取り込みSUVの統一を図る。

製品詳細

GEOLANDAR H/T G056

中・大型SUVの特性に合わせてチューニング。耐摩耗性・耐久性、静粛性・快適性、ハンドリング性能などの追求により、都市やハイウェイでの快適な走りを発揮する真のハイウェイテレーンを目指して開発された。

製品詳細

BluEarth-XT AE61 〔NEW〕

市街地から高速までオンロードを思い通りに走るシャープなハンドリングやSUVの車内に静かな空間を提供する静粛性、そして偏摩耗抑制によるロングライフを兼ね備える。全サイズで転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「a」を実現。

製品詳細

GEOLANDAR CV G058 〔NEW〕

街中での走行に対応しつつ快適なロングドライブにも応える。安全性や静粛性などH/Tとしての基本性能を高めながら、耐摩耗性能や低燃費性能に配慮しトータル性能の向上を強調。従来品同様M+S規格として急な降雪にも対応可能。

製品詳細

GEOLANDAR SUV

従来品「GEOLANDAR H/T-S」を凌ぎ、BluEarthコンセプトと技術をSUV用に進化させた。これまでのSUV用コンフォートを超えるプレミアムコンフォートであることを訴える。ターゲットは中・小型サイズに向けられる。

製品詳細

ダンロップ

GRANDTREK PT3

新パターン と サイドウォール部を均一にたわませることの出来る 真円プロファイル を採用。SUV専用低発熱密着ゴム との効果でウェット性能6%向上、転がり抵抗11%低減、耐摩耗性能35%向上。従来を大きく上回る性能。

製品詳細

トーヨー

PROXES CF2 SUV

ラベリング制度での転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」を達成。剛性を強化しながらも熱伝導の抑制により、SUV低燃費タイヤとして優れた性能を発揮する。「PROXES CF2」シリーズとしての展開は期待が大きい。

製品詳細

OPEN COUNTRY U/T

静かで快適な都市型オンロード向けSUV用を謳う。名称の「U/T」はUrban Terrainの略だという。Urban=都市、Terrain=地形 となるので新たな都市型仕様のSUV専用タイヤを狙う。H/TとS/Tの性能を高次元で併せ持つのがU/Tと括る。

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ファルケン

AZENIS FK510 SUV

新世代フラッグシップを謳う「AZENIS FK510」シリーズ、SUV専用として登場したのが「AZENIS FK510 SUV」。大型ボディーを足元から支える信頼性、そして極上の快適性を強固に訴える。シリーズ認知は拡大、従来踏襲の上で更なる向上を。

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グッドイヤー

EAGLE F1 ASYMMETRIC 3 SUV

プレミアムスポーツ「EAGLE F1 ASYMMETRIC 3」をベースにラグジュアリーSUV向けに最適化したウルトラハイパフォーマンス。これにより同社SUVラインアップの最高位に指名。近年のSUV市場の拡大に合わせラインアップを拡充。

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EfficientGrip Performance SUV

ラグジュアリーオンロードSUVとして既存の最上位にポジショニング。SUVの括りならH/T、オンロード性能を重視するもハイレベルなプレミアムを強調。オンロードでのあらゆるドライビングコンディションにおいて、優雅で快適な走りを叶える。

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EfficientGrip SUV HP01

従来品「WRANGLER HP」に比較して転がり抵抗を15%低減。更にはパターンノイズ38.3%、ロードノイズ12.9%、ロングライフ性能42%、ウェットブレーキ性能6%向上など進化レベルは大きい。幅広いSUVユーザーがターゲット。

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ミシュラン

PILOT SPORT 4 SUV

優れたドライ、ウェット性能と高いハンドリング性能を発揮する既存スポーツタイヤ「PILOT SPORT 4」のSUV版。「PILOT」シリーズの特性を踏襲、フォーミュラEなど様々なレースで培われたミシュランの最新技術を投入したSUV専用設計を強調。

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Premier LTX

ターゲットは 静かでゆったり であるけれど 高速での爽快感 も譲れないSUVユーザー。コンフォート系「PRIMACY」が持つ極上の快適性能と走りをSUVへも波及、その為にブランドとして「Premier」採用で新たな構築を図る。

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LATITUDE Sport3

SUVタイヤとして国内タイヤラベリング制度に初めて対応した。転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」を実現している。「LATITUDE Sport」の実質後継となり、ハイパフォーマンスSUV用スポーツにも拘る。

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ピレリ

Scorpion STR

ヨーロッパのアウトバーンも想定されたSUVタイヤ。その為に重量あるSUV車にも高い安定性を誇る。剛性感の高さは、硬さを感じる場合もあるようだ。しかし、国内メーカーのタイヤに不満を持つ人にはお勧め。

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コンチネンタル

UltraContact UC6 SUV

アジア太平洋地域市場に向けられた第6世代「UltraContact UC6」から派生、そうSUV専用として投入。ベース同様スポーツコンフォートの特性から、快適な乗り心地とオールラウンド性能を実現。サイズは22インチからと大口径の設定を実現する。

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