≫ スタッドレスタイヤ 2021-2022 メーカー別性能比較!

オールシーズンタイヤの選び方 How toガイド

 夏・冬用の性能を兼ね備えた全天候型であるオールウェザー、いやオールシーズンタイヤというのが一般的かな。特殊コンパウンドとトレッドパターンは季節を問わず多彩な路面コンディションに対応します。

 年間を通して季節や路面を選ばない、履き替えなしで走行可能であり新たなカテゴリーに括られます。ただどちらかと言えばスタッドレスと比較されることが多く、それを前提に冬の有効性をオールシーズンにも期待したいものです。

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オールシーズンタイヤ性能比較

 正直これほどまでにラインアップの拡大が実現するとは思いませんでした。いい意味で想定外です。当初はグッドイヤーとファルケンの2メーカーにプラスアルファの展開でしたので。

 これ刺激と可能性を持ってのことかと。国内メーカーの主張は明らかにフェーズが変わりました。ただ本来なら昨冬にある程度の方向性が見出せるはずも、超暖冬で本来のシーズン傾向とは乖離が大きかった。従ってオールシーズンの可能性に対する真意がまだ見いだせていません。

 その点からすると2021-2022年シーズンは仕切り直しです。オールシーズンのラインアップは微妙に変化。しかも、サイズ拡大などフォロー体系に進化が見られます。更なる可能性を秘めた製品ラインアップは魅力的!

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オールシーズンタイヤ最初の投入はグッドイヤー

 日本国内でオールシーズンタイヤの普及は、顕著な北米など(グッドイヤーによると普及率は北米が80%、欧州が50%ほどだという)に比較して、除雪環境や降雪後様々に変化する路面状況によって正直厳しい印象を抱きます。豪雪や降雪後のアイスーバーンなどでは専用であるスタッドレスの信頼性には及ばない、ということです。

 従って特に国内メーカーの積極性はいまひとつ。製品ラインアップが少ないのはとっても残念です。そんな中でも強調姿勢に向いているのがグッドイヤー。以下でその貢献について示すけれどこれがジワリ効いて来た。その結果、2019-2020年冬シーズンはオールシーズンタイヤにとって動きに大きな変化がありました。

 1977年に世界で初めてオールシーズン「TIEMPO(ティエンポ)」を投入したのがグッドイヤーです。40年間に渡り開発を続け四季がより明確な日本特有の気候環境こそ向いている、と訴えます。

 「TIEMPO」の次に投入されたのが1980年の「ARRIVA(アリーバ)」です。これを経て1984年から「VECTOR(ベクター)」シリーズに至ります。シリーズは1990年代に「VECTOR 2」「VECTOR 3」を。2000年代に入り「VECTOR 5」「VECTOR 5+」、2008年「Vector 4Seasons」に至ります。

 そして2016年、それまで輸入タイヤだったものを国産へ切り替えサイズ拡大も実現。「Vector 4Seasons Hybrid」としてリスタートを切りました。2018年から新たにSUV用「Assurance WeatherReady」を加え、オールシーズンでも全体フォロー体制を構築します。

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オールシーズンタイヤの本質はこう理解する!

ターゲットは非降雪地域

 近年は非降雪地域でもスタッドレスの装着が推奨されるなど、冬のタイヤ装着に対する発展的提案が進んでいます。でも1年に1回雪が降るかどうかでそれを購入するのに二の足を踏む人が多いかな。

 ならオールシーズンの提案をここに向けたらいい。1年中交換無しでとっさの雪に対応でき、しかも夏タイヤに近いイメージなら興味が得られる可能性高いでしょうね。

 大体だけれどスタッドレスの装着期間を11月下旬から3月末までとしたのなら4ヶ月、プラス1ヶ月でも5ヶ月です。残り7 ~ 8ヶ月は夏タイヤになります。この期間もオールシーズンにとっては交換なしでいけます。

 スタッドレスタイヤは低温でも柔軟さを失わない特殊コンパウンドが使用されています。しかし夏場は一転、このコンパウンドが高速走行などで激しい熱を持ちやすく、最悪破裂(バースト)など危険性に繋がる可能性があるんです。

 オールシーズンにおいても柔らかさを保つ特殊コンパウンドが採用されています。但し、そこは夏場にも耐えられバランスを配した専用設計になっています。またトレッドパターンも双方に可能な限り効きを両立するデザインを採用します。

オールラウンドとは異なる

 似たような括りに見えるのがオールラウンドかと。オンロードとオフロード対応を謳い、主に4×4タイヤに括られます。A/T(All Terrain)= オールテレーンの言い方が一般的かな。

 A/T(オールテレーン)の意味は全地形、そうオン・オフから浅雪程度の走行を可能とします。しかもM+S表記がなされることから、形式的にはオフロードは勿論、雪道でも走れる性能を持った製品と言われます。

 実際メーカーでは、浅雪での性能に配慮した、としています。但し、冬性能に特化した製品ではない為にそこはエマージェンシーレベル、厳しい雪道走行には向いていません。

 またオールシーズンタイヤは乗用車用、A/TはSUV/4×4用という当初の見方も存在します。しかし、グッドイヤーが敢えてSUV用オールシーズンタイヤとして「Assurance WeatherReady」を国内へ導入、更にトーヨーからも同様の製品が投入されるなど一線を引いています。

スノーフレークマークとは?

 オールシーズンに刻印されているM+S(MUD+SNOW:マッド&スノー)、MUDは泥やぬかるみ、SNOWは雪ですね。つまり泥や雪道も走行できることを表しています。積雪の少ない地域で全天候型として活用、特に米国の新車装着用タイヤに多く使われています。

 M+S表示があれば浅雪程度なら走行可能なのね? 上でも触れた通り基本はそのはず‥しかし、現状はこれが非常に怪しい。正直夏タイヤ同様、そう浅雪でも無理ではとも思える製品さえM+S表示が。そこでM+S以上のスノー性能が求められるようになった訳です。1999年北米で新たな規格として誕生したのが「スノーフレークマーク」です。

 具体的にはASTM(米国材料試験協会:American Society for Testing and Materials)の公式試験で、厳しい寒冷地でも十分な冬性能を発揮することが認証された製品のみに刻印が許されるもの。正式には「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク(3PMSF)」、「シビアサービスエンブレム」とも呼ばれます。

 欧州では2012年からEU規則で雪道走行時には「スノーフレークマーク」刻印のあるタイヤを装着することが求められています。

冬性能には限界が(アイス路で期待は禁物)

 オールシーズンのコンパウンドは夏・冬用に耐えられる、要は季節を問わず通年多彩な路面環境に対応する特殊なものを採用します。冬場にゴムの硬化が懸念される気温7℃以下でもしっかりした走りが期待出来る、ということはこれがあってのこと。

 更にはM+Sが表示されスノーフレークマークの刻印もあり、浅雪を超えそこそこの雪路までなら行ける、と強気。トレッド面は製品毎にそれぞれだけれど多くはセンターからのV時デザインを採用するのがその傾向。ブロックにはスタッドレスのように多くのサイプ(細溝)が刻まれます。

 スタッドレスにおける雪路性能は雪柱せん断力の効果です。雪路ではタイヤの摩擦力が最小化します。そこでトレッド面に幅広の深溝を刻みブロックを設置、タイヤの回転でその溝が雪を踏み固めて柱を作り蹴り出す(雪柱せん断力)ことでグリップを生み出します。

 オールシーズンも基本はこれ。従って効果の強弱あるけれど特殊化されたトレッドの専用デザインとゴムの効果は雪路でそこそこの性能を果たせる、ということです。冬性能は決して上辺だけではないけれどそこそこの雪路環境で、というのが一致した主張です。

 普及は既に示したけれど、グッドイヤーによると北米が80%、欧州が50%ほどだという。じゃ国内は? 正直その数値さえ示されないほど低いかと。理由は道路の除雪環境の違い、そして降雪後様々に変化する路面状況の対応に難しさがある為、と言われています。

 ところが一気に拡大したオールシーズンラインアップはユーザーの迷いを呼び起こすまでになりました。オールシーズンでもいいのかな?

 ただ更なる降雪量で路面の厳しさが明らかならどうよ? そこは限界が訪れます。そして気温低下によるアイスバーン化ではもう無理。冬シーズンはこれが日常的ならスタッドレスを選択しないといけないでしょう。もしくはチェーンを装着しましょう。メーカーもその点は明確にしています。

 より分かりやすく路面への適合を「◎・〇・△・×」の4つで示しました。銘柄により多少の優劣はあるものの、基本的にその状況では同じ適合と捉えてよいかと。

・ドライ・ウェット「◎」
・雪路やシャーベット「〇」
・厳しい雪路やシャーベット「△」
・非常に厳しい雪路やシャーベット「×」
・アイス路「×」

 それでも「高速道路の冬用タイヤ規制は原則通行可能」だというのでこの点は注目するところでしょう。

オールシーズンタイヤの様々な知識

 オールシーズンに関する知識を理解しましょ、ということで関連について触れるのがこのページ。スッタドレス・オールシーズン・ウインター 各タイヤの違いを理解し、的確な選択を実現したいものです。是非参考にして欲しい。

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