夏タイヤ 2024年シーズンのアップデートが完了!

タイヤカテゴリー別性能比較

 タイヤの理解を深める為にまずは搭載される性能別に括るカテゴリーの理解が重要です。基本は横軸に相反する性能を有する「スポーツ」と「コンフォート」、その中間が「スポーツコンフォート」。縦軸は上位「プレミアムコンフォート」、下位「スタンダード」。

 ミニバン専用となる 「ミニバン」、高性能化が進み人気の「SUV」、オフロードに長けた「4×4」、そして厳密化した低燃費タイヤは「エコ」として配されます。いずれも「性能比較」として特徴を分析、メーカー別の最新ラインアップを掲載します。

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タイヤカテゴリー別性能比較

スポーツ

 スポーツタイヤの特徴は優れたグリップ性能です。スポーツドライビングをメインに、サーキットから街乗りまでをカバーするハイパフォーマンスとして、各メーカーが技術展開のトップに位置付けます。

 近年スポーツカテゴリーでは細分化が進みます。一緒くたにして来た製品ラインアップを性能別に括りましょ、というもの。現状、多様性に富んだ展開を「ピュア」・「プレミアム」・「ストリート」の3つに区分けします。

スポーツタイヤ性能比較 ピュア・プレミアム・ストリートの3つに区分け
近年スポーツタイヤカテゴリーでは細分化が進みます。一緒くたにして来た製品ラインアップを性能別に括りましょ、というもの。現状、多様性…

スポーツコンフォート

 スポーツコンフォートは、基本設計によりスポーツをベースにしたタイプと、コンフォート(快適性)をベースにしたタイプに振り分けられます。

 双方で長所と短所が混在するも、相反性能を高次元で併せ持つオールラウンド性の高さが特徴です。そこから得られる恩恵、相当なものであると考えます。ただカテゴリーとしての注目度は必ずしも高くはありません。

スポーツコンフォートタイヤ性能比較 相反性能を併せ持つオールラウンド
スポーツコンフォートタイヤは、基本設計によりスポーツ(運動性能)をベースにしたタイプと、コンフォート(快適性)をベースにしたタイプ…

プレミアムコンフォート

 走りのクオリティを高める高速安定性と極上の静粛性、そして路面からのショックを吸収し最上級の乗り心を実現するのがプレミアムコンフォートの特徴です。専用と共用、大きく2つの施策が見られます。

 専用展開されるのがブリヂストン「REGNO」、ダンロップ「VEURO」、ミシュラン「PRIMACY」、コンチネンタル「PremiumContact」など。対して共用展開は、ヨコハマ「ADVAN」、トーヨー「PROXES」、グッドイヤー「E-GRIP」「EAGLE」、ピレリ「Cinturato」など。

プレミアムコンフォートタイヤ性能比較 極上の静粛性と最上級の乗り心
走りのクオリティを高める高速安定性と極上の静粛性、剛性向上、耐摩耗性なども備え、最高級のプレミアムカーを満足させる性能レベルを高次…

コンフォート

 コンフォートは、スポーツと相反する位置付けです。スポーツがグリップなど運動性能を最大の特徴とするのに対して、コンフォートは負荷の大きな運動は苦手としながらも、路面からの衝撃吸収や静粛性など高い快適性能を保持します。

 一般にはコンパクトからミドルクラスのセダンやミニバンをターゲットにしながらも、プレミアムへの装着も謳われるケースが多い。その為にサイズラインアップの拡大には驚きます。スタンダードも同様ながら、コンフォートはプラスして性能面でも優位。性能とサイズ設定がともに理想的展開にあります。

コンフォートタイヤ性能比較 スポーツと相反する位置付け
走りと快適性そして低燃費まで、全てをバランスよくしかも標準以上のレベルで備えているのがコンフォートタイヤです。プラスして性能面でも…

ミニバン

 ミニバンはアメリカの巨大なバンと比べた時に一回り小さい、そうミニだからが一般的な名称由来です。しかし、現在はファミリーユースから豪華さを備えるプレミアムまで、バンとはかけ離れた魅力多い車種展開を実現します。その一方でふらつきやすくタイヤの偏摩耗を起こしやすいなど弊害も見られます。

 それを抑えるには専用となるミニバンタイヤの存在が大きなものになっています。登場から20年を超え世代進化が進み、市場での開発競争はいっそう激しいものに。近年はカテゴリーの中で多様性が見られ、多くのニーズに対応する製品展開へ発展しています。

ミニバンタイヤ性能比較 あらゆるニーズに対応する専用設計
ミニバンタイヤの歴史は20年を超え多様性は広がり最新第6世代まで到達しています。あらゆるニーズに対応する製品展開から細分化が定着、…

スタンダード

 スタンダードは基本性能をバランスよく搭載する標準モデルです。サイズバリエーションも豊富、軽カーからコンパクトカー、ミドルセダンやミニバンまでターゲット層は拡大しています。

 ただラベリング制度のグレーディング追求でコンフォートには及ばず、そこそこに抑えられているのが現状。基本性能の訴えに終始、その分サイズラインアップの豊富さを誇ることで選びやすさをアピールします。

スタンダードタイヤ性能比較 基本性能をバランスよく搭載する標準モデル
スタンダードタイヤは基本性能をバランスよく搭載する標準モデルです。サイズバリエーションも豊富、軽カーからコンパクトカー、ミドルセダ…

SUV(オンロード)

 SUVは車種として世界的な人気ジャンルに変革。最近では高性能スポーツカーにも勝るエンジン性能や、プレミアムセダンのような豪華さ、乗り心地の良さから高級車の位置付けが定着しているものまで多彩です。

 その為にSUV用タイヤが果たす役割は非常に重要となっています。ふらつきや片減り、偏摩耗の対策を施し、重量あるボディー支え、乗り心地や静粛性、更にはエマージェンシー的にオフロードもこなす高性能が誕生しています。ラインアップの積極性はカテゴリー随一かと。

SUVタイヤ性能比較(オンロード) ラインアップの積極性はカテゴリー随一
SUVは車種として世界的な人気ジャンルに変革。最近では高性能スポーツカーにも勝るエンジン性能や、プレミアムセダンのような豪華さ、乗…

4×4(A/T・M/T)

 4×4タイヤ(オフロード)の括りでまず主となるのはM/T(Mud Terrain)でしょう。ダートでもマッドでもしっかり路面を掴む本格的な4WDオフロード専用です。

 一方、M/Tまではいかないまでもオン・オフ対応を示すオールラウンド、A/T(All Terrain)が存在します。街中での走行も快適性が発揮でき、そこそこワイルドな雰囲気を感じさせ評価の高さを誇ります。

4×4タイヤ性能比較(オフロード) ワイルドさを示す4WDオフロード
4×4タイヤ(オフロード)の括りでまず主となるのはM/T(Mud Terrain)。ダートでもマッドでもしっかり路面を掴む本格的な…

エコ(低燃費タイヤ)

 エコタイヤ性能比較としながらも、掲載するのは低燃費タイヤに限定したもの。各製品の転がり抵抗係数とウェットグリップ性能のグレーディングに注目します。

 また自動車タイヤ業界の自主的な取り組みとして、UN R117-02が定める車外騒音基準値を満たす「低車外音タイヤ」としてその表示制度を定めます。運用は2023年1月から‥

エコタイヤ性能比較(低燃費タイヤ) 転がり抵抗係数とウェットグリップ性能
エコタイヤ性能比較としながらも、掲載するのは低燃費タイヤに限定したもの。各製品の転がり抵抗係数とウェットグリップ性能のグレーディン…
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