2020-2021年スタッドレスタイヤ性能比較!!

スタッドレスタイヤ性能比較

 今シーズンのスタッドレスタイヤ製品動向はどうよ? ここ数年は世代進化が各メーカーで加速しラインアップは常に最新化。この流れを維持し同様の盛り上がりを期待させる展開になるかと。いやそれ以上かな! SUV/4×4専用も乗用車並みに高性能を実現しています。など考慮すると活性化に対する期待が最大になるのは間違いないでしょう。

 過去2017-2018年シーズンは新製品が過去最大級の投入になりました。5製品にプラスして乗用車用にSUV向けサイズを追加するなど、実質6つの新製品が投入されるという前例の無い凄さ。これほど多くの新製品が一挙に発売されたのは記憶にありません。従って市場の賑わい相当なものであったかな。

 これを受け 新製品 vs.従来品 の構図がキッチリ区分けされるようになりました。新製品は最新技術のアドバンテージを、一方従来品は熟成から得た信頼性、更にサイズ展開の豊富さに有利さを得ています。ここが焦点。ただブリヂストンやヨコハマは投入初年度で100サイズも展開、これは別格。というようにメーカーや製品でも特性は様々です。

 そして2020-2021年は3メーカーから4製品が投入されました。想定外の積極性にやや戸惑いも。しかしながらその分盛り上がり大いに期待させるものです。

2020-2021年の市場特性

新製品はこう!

 2020-2021年冬シーズンへ向けたスタッドレスタイヤの新製品、3メーカーから4製品が発売されました。想定外の積極性にやや戸惑いも。しかしながらその分盛り上がり大いに期待させるものです。概要としてザックリ触れ、詳細は以下の各メーカー別性能比較で確認して欲しい。

 ということでまずダンロップは「WINTER MAXX 03」、アイス性能の更なる向上を強調した氷上性能特化型プレミアム製品です。「WINTER MAXX 02」同様にSUVサイズもフォロー、初期サイズからシッカリ設定されています。

 トーヨーは「OBSERVE GIZ2」、乗用車用「OBSERVE GARIT GIZ」の後継。NEWスタッドレスを謳い、コンパウンド、パターンも最新化し新たな次元で開発された製品です。

 ミシュランは「X-ICE SNOW」シリーズ。シリーズとしたのは乗用車用「X-ICE SNOW」とSUV用「X-ICE SNOW SUV」を同時展開する為です。SUV専用の従来品「LATITUDE X-ICE XI2」は10シーズンを超え、ようやく進化が実現しました。

 実はタイヤのモデルチェンジは4年前後が既定。その点から捉えると2020-2021年に向け、2017年発売製品が4シーズン目になる。決して素早い対応という訳じゃないんです。

 また近年はプラス進化、そうパターンはそのままにコンパウンド系の変更を実施する施策が一般化。しかも2年進化もあるほど。当初はマイナーチェンジの延命措置にも思えたけれど、いまやパターンを超える効きの重要技術として定着しているほどですので、フルチェンジとする意向も十分理解できます。

 例えばヨコハマは以下のような進化を実現しています。

2017年「iceGUARD 6」
2015年「iceGUARD 5 PLUS」
2012年「iceGUARD 5」
2010年「iceGUARDトリプル プラス」
2008年「iceGUARDトリプル」

 近年のスタッドレスタイヤにおける最新化、それによる技術進化は相当なレベルに到達しています。それでも登場する毎にこれまでの最高技術を謳い続け、1世代の違いで向上効果は大きい。

 また10月発売が多数であったものから8月へ早期化。これによりメインシーズン前に構築サイズの完全露出が概ね実現します。このあり方も製品評価に影響しつつあります。

各メーカーの概要

ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ‥

 ブリヂストンは2017年に投入した「BLIZZAK VRX2」が中心になる展開です。これに加え「BLIZZAK VRX」が従来品として「VRX2」を支える役割を担います。基本的にこの体制に変化なし。

 SUV/4×4専用は過去最大に盛り上がるはず。そう世界的な車種人気の影響です。国内市場も例外じゃない。「VRX2」の新技術を搭載した「DM-V3」が投入され2シーズン目。アクティブ発泡ゴム2 を搭載したことでアイス性能強化に更なる信頼性が増します。

 ヨコハマのスタッドレスタイヤブランドは「iceGUARD(アイスガード)」。注目は4シーズン目になる「iceGUARD 6」。継承するコンセプトにウェット性能(ウェットに効く)を新たに追加。氷上性能は従来品「iceGUARD 5 PLUS」よりも15%の向上だという。

 一方SUV/4×4専用は、2016年に投入された「iceGUARD SUV G075」が上位としてラインアップされます。2009年発売の「GEOLANDAR I/T-S」は勢い新たにその一角を担います。大口径サイズを強化、特に20 ~ 19インチの充実は「iceGUARD SUV G075」をフォローする位置付けに‥

 ダンロップは「WINTER MAXX」をメインとした展開に新たなラインアップを構築しました。2017-2018年シーズンは「WINTER MAXX 02」へSUV(CUV)対応サイズの追加を。SUV/4×4専用として「WINTER MAXX SJ8」が2013年に投入されているけれど、車種市場の傾向を考慮すると乗用車ベースのCUVへ目を向けたい、その為に敢えて乗用車用に新設定したということでは。

 そして2020-2021年シーズンは「WINTER MAXX」シリーズの最新作として「WINTER MAXX 03」が投入されました。氷に超速で効くダンロップ史上最高の氷上性能 というのが主張点。そうズバリ、アイス性能の更なる向上を強調した氷上性能特化型プレミアム製品です。

 「02」と「03」のラインアップはかなり強烈。従って「01」は残念ながらフェードアウト。なお「02」と「03」ともにSUVサイズもフォロー。従って軽カーからミニバン、プレミアム、そしてSUVまで幅広い展開を実現します。

 トーヨーのラインアップ、2020-2021年シーズンは乗用車用「OBSERVE GARIT GIZ」の後継となる「OBSERVE GIZ2」を投入。冬道での路面変化に対応、進化を遂げたNEWスタッドレスを謳い、コンパウンド、パターンも最新化し新たな次元で開発された製品です。

 本来ならこれが筆頭のポジションを確保するのが一般的かと。しかしミニバン専用を謳った「Winter TRANPATH」シリーズがSUV用も兼ね、「Winter TRANPATH TX」としてフラッグシップをキープするという変則?的なラインアップを形成。しかし、これ昨今の車種事情には意外と的確な施策になるかもしれません。

 ファルケンは「ESPIA EPZ」からコンパウンドの変更(Fコンパウンド)により「ESPIA EPZ F」へ進化したのが2015年、そこから3シーズン目で新たな製品「ESPIA W-ACE」へフルチェンジに。触れるべきはスピードレンジかな。設定サイズ全て「S」「H」を採用します。

グッドイヤー、ミシュランそしてコンチネンタル

 「ICE NAVI 6」、SUV/4×4専用「ICE NAVI SUV」と続けて製品投入、更に2017年には「ICE NAVI 7」が「ICE NAVI」シリーズ20年となる節目に登場、シリーズの完成を訴えたのがグッドイヤーです。近年はオールシーズンの露出強化にも動くグッドイヤー、カテゴリー認知が確実に進んでいます。

 ミシュランは2017年シーズンようやく待望の「X-ICE3+」が投入されました。従来品「X-ICE XI3」の総合性能はそのままに、アイス性能を更に向上させたのが拘りです。

 そして2020-2021年シーズン、実質3シーズンでメインを「X-ICE SNOW」に譲ります。コンパウンドとパターンを一新、「X-ICE3+」から更にアイスブレーキ性能を9%、雪路ブレーキ性能を4%それぞれ向上したという。近年飛躍的に向上したアイス性能の強調姿勢を示します。

 またSUV/4×4専用は新たな「X-ICE SNOW SUV」へ移行。近年SUVの車種人気も相まって市場拡大が期待されます。そこに投入される最新化した「X-ICE SNOW SUV」は興味を得られる可能性が大きい。

 ピレリへは何といってもAPAC(アジアパシフィック)向けを強調する製品展開に興味が最大化しています。2014年発売の「ICE ASIMMETRICO」を進化させた「ICE ASIMMETRICO PLUS」を投入し3シーズン目。PLUS 進化はコンパウンドとサイプ等繊細部分に及びます。コンセプトは踏襲され日本、中国などAPAC向けを強調、その意味はコストパフォーマンスの良さです。

 しかしながら従来品「ICE ASIMMETRICO」の人気も一向に衰えず。2013-2014年シーズンに日本市場で205/55R16をテスト販売しいい感触を得た。これを受け翌シーズンから正式発売が継続しています。

 最後にコンチネンタル。従来品「ContiVikingContact5」そして「ContiVikingContact6」に拘ったコンセプトの柱となるESC対応を一新。名称も夏タイヤの最新同様 Conti が省かれ「VikingContact 7」へ移行したのが2018年。更に2019年シーズンは新たな「NorthContact NC6」を投入。国内市場へ攻める姿勢を示したコンチネンタル、市場の反応が興味です。

メーカー別性能比較

ブリヂストン(BLIZZAK の歴史)

ブリヂストンスタッドレスタイヤ性能比較
 ブリヂストンは2017年に投入した「BLIZZAK VRX2」が中心になる展開です。これに加え「BLIZZAK VRX」が従…

ヨコハマ(iceGUARD は第6世代)

ヨコハマスタッドレスタイヤ性能比較
 ヨコハマのスタッドレスタイヤブランドは「iceGUARD(アイスガード)」。基本コンセプトの 氷に効く、永く効く、燃費に効く…

ダンロップ(WINTER MAXX03 投入)

ダンロップスタッドレスタイヤ性能比較
「WINTER MAXX」シリーズの最新作として「03」が投入。氷に超速で効くダンロップ史上最高の氷上性能 というのが主張点。そう…

トーヨー(OBSERVE GIZ2 へ注目)

トーヨースタッドレスタイヤ性能比較
トーヨーのラインアップ、「Winter TRANPATH TX」がまずは話題の中心ながら、乗用車用「OBSERVE GARIT G…

ファルケン(ESPIA の歴史)

ファルケンスタッドレスタイヤ性能比較
 ファルケンのスタッドレスタイヤ国内展開唯一が「ESPIA EPZ」でした。卵から誕生した新素材 マイクロエッグシェル を配合…

グッドイヤー(ICE NAVI で独自進化)

グッドイヤースタッドレスタイヤ性能比較
 2013年「ICE NAVI 6」、2014年SUV/4×4専用「ICE NAVI SUV」と続けての投入で、新生「ICE …

ミシュラン(X-ICE SNOW に注力)

ミシュランスタッドレスタイヤ性能比較
2020-2021年シーズン最大注目は最新「X-ICE SNOW」シリーズへ。コンパウンドとパターンを一新、ベース自体が高剛性化、…

ピレリ(日本専用からAPAC向けへ)

ピレリスタッドレスタイヤ性能比較
 APAC(アジアパシフィック)向け製品を強調するピレリ、2014年発売の「ICE ASIMMETRICO」を進化させた「IC…

コンチネンタル(世代進化が勢い進む)

コンチネンタルスタッドレスタイヤ性能比較
 ドイツのタイヤメーカーであるコンチネンタル、2014年8月コンチネンタルタイヤ・ジャパン設立により独自展開が開始されました。…
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