2020-2021年スタッドレスタイヤ性能比較!!

コンフォートタイヤ性能比較

 コンフォートは、スポーツと相反する位置付けです。スポーツがグリップ性能など運動性能を最大の特徴とするのに対して、コンフォートは負荷の大きな運動走行は苦手としながらも、路面からの衝撃吸収や静粛性など高い快適性能を保持します。

 また基本性能重視のスタンダードとは明らかに異なり、乗り心地やハンドリング性能などワンランク上のレベルとして感じ取ることが出来るでしょう。発進、曲がる、停止という基本性能のみに甘えることなく、それ以上の可能性に拘ります。

 本来、快適を意味するコンフォートですので、この実現なくしてカテゴリーの構築は果たせません。ただその上を行くプレミアムコンフォートが極上を実現していることで、コンフォートが持つ快適性はややトーンダウンするのでは、と思うもここは方向性の違い、と受け取りたい。

 走りと快適性そして低燃費まで、全てをバランスよくしかも標準以上のレベルで備えているのがコンフォートタイヤと言えます。ということで配置される製品は全てに基準を超え、選択肢の多さからも非常に魅力ある展開が見出せます。その為どれに絞り込むべきか、迷い大きいのがネックでもあります。

コンフォートの現状理解はこう!

 カテゴリーの括りコンフォート(comfort)は、静粛性と乗り心地の良さ、いわゆる快適性を提供します。またスムーズで安定したドライビングにも繋がる運転しやすさも快適性に含んでいます。

 一般にはコンパクトからミドルクラスのセダンやミニバンをターゲットにしながらも、プレミアムへの装着も謳われるケースが多いかな。

 低燃費タイヤ導入時にはメインカテゴリーとして率先投入され、全体波及へ重要な役割を果たしました。これは、コンフォート=快適性=低燃費 の構図が確実に意識された結果でしょう。

 近年のタイヤ普及で大きな役割を果たす低燃費タイヤ、カテゴリーとは異なる製品規格という捉え方が分かりやすいか。規格なので厳密化した区分けがあります。対してカテゴリーはニュアンス的な括りとも言えます。

 以前のエコタイヤも始まりはコンフォートへ向けられたものでした。そして低燃費タイヤになってカテゴリー強化が進みます。

 2010年からの第1世代は、ラベリング制度のグレーディング追求に性能向上を求めました。一定認知を得た結果、2014年ごろから第2世代に入り、最新第3世代は性能主張に多様性を見せています。グレーディング追求はややトーンダウンし、トータル性能を重視した展開が目立ちます。実用性能に立ち戻った、要は基本回帰への動き、と捉えています。

 コンフォートカテゴリーの展開と、低燃費タイヤの進化は重なる部分が非常に多い。最新は4×4以外ほぼ全てに投入されており、普及拡大の要因にもなっています。それでもやはり最新の動きを先導するのはコンフォートが中心であり波及効果は大きい、と考えます。

サイズ設定に特徴

 コンフォートカテゴリーのサイズ設定、圧倒的な数の多さには驚くというか、関心というか、好印象です。数だけならスタンダードも同様の規模を誇ります。しかしながら、コンフォートはプラスして性能面でも優位。このことが評価する最大の要因です。要は性能とサイズ設定がともに理想的展開にある、ということ。

 サイズ設定はより多く展開されるのがいい。でも車種特性からある程度の傾向が見えています。ここに照準を合わせれば必然的に設定サイズは決まってきます。コンフォートは、コンパクトからミドルサイズのセダン・ミニバンをターゲットにしています。でもサイズフォローを見ると60以上に及ぶものもあり、軽カーやビッグセダン・ミニバンも対応可能では、とまで思えてしまいます。

 実際その対応を特徴として触れる製品も少なくありません。ただ基本は飽くまでも専用カテゴリーを優先すべきです。特にミニバンやビッグセダンなどは剛性面での違和感が強まるケースあります。対して軽カーやコンパクトカーでは、専用リブパターンを設定しフォローの可能性を強調します

 ならスタンダードとの差別化はどうする? 性能面での標準化、そして価格がその線引きになるかと。軽カーやコンパクトカーでもより性能面へ拘るのならコンフォートを選ぶべきです。

軽カーを取り込む

 ホンダ「N-BOX」が新車販売ランキングで連続トップになるなど、軽カー人気が定着しこの先も続く気配濃厚。しかも注目されるのはいずれも背が高いハイト系、居住性と安全性に対する気遣いが受け入れられた結果かと。

 これに装着されるタイヤを新車装着からみると、ブリヂストン「ECOPIA EP150」、ヨコハマ「BluEarth AE01」、ダンロップ「ENASAVE EC300+」など。車種専用を謳うも多岐に渡り同様のパターンコードを採用します。

 これらは市販に合わせればスタンダードやコンフォートスタンダードのレベルかと。専用性を持って車種特性に寄与するのは間違いないけれど、いまひとつも物足りなさを感じます。

 そんな中、2016年にブリヂストンが投入したのは「REGNO GR-Leggera」です。プレミアムブランド「REGNO」を敢えて軽カーへ向けました。サイズ展開は15、14インチの軽カーサイズずばりです。

 で、動きはどうよ? 正直発売当初程の注目は感じない。しかも価格はやはり高めです。それなりに、というレベルかな・・ 提案としては非常に興味深い。必ずしも基本性能に留めた最小でいい、という人ばかりじゃないはず。車両価格も相応だしタイヤにだって拘りを持っている人も多い。

 課題は主張の弱さかな。プレミアムは難しくてもコンフォートレベルなら可能性十分あると思います。ブリヂストン「ECOPIA NH100 C」などはまさに真ん中を狙った製品だしもっと行けていい、と思うのですが。更にはダンロップなら「エナセーブ EC204」よりも「LE MANS V」へ向かうのが面白いと思います。

 コンフォートカテゴリーは、性能もそうだけれどサイズ展開にも注目すべきです。多くは軽カーサイズも備えています。従ってスタンダードの進化は認めるけれど、軽カーにもコンフォートへ目を向けるべきかと。装着することでその良さが必ず感じられるはずです。

2020年も注目の製品登場!

 ラインアップは多様性が定着、そう注目製品の進化が進み今後は熟成段階に入ります。まずは4シーズン目のダンロップ「LE MANS Ⅴ」、発売当初の注目通りでその実力はやはり高い。低燃費は従来を維持、乗り心地と静粛性を大幅に高め、耐偏摩耗性能も向上させたのが主張点。SHINOBIテクノロジー の効果でしょ。

 ブリヂストン「ECOPIA NH100」シリーズも4シーズン目。その内コンフォートに配置されるのはセダン・クーペ専用「ECOPIA NH100」、軽・コンパクトカー専用「ECOPIA NH100 C」の2つです。

 コンチネンタル「ComfortContact CC6」、2019年には「EcoContact 6」も投入済み。いずれもアジア太平洋地域市場に向けられた第6世代となる製品です。

 グッドイヤーが強化するのは「EfficientGrip(E-GRIP)」シリーズです。2018年投入の「EfficientGrip Comfort」は極上のコンフォートを提供する、をコンセプトに3シーズンに入りました。

 2019年に登場すると瞬く間に評価されたのがヨコハマ「BluEarth-GT AE51」。主たるターゲットはミドルセダンです。走行、快適、環境の全性能に優れるグランドツーリング をコンセプトに開発されました。

 そして2020年はミシュラン「ENERGY SAVER 4」が登場。従来品は2013年発売の「ENERGY SAVER+」です。これシリーズ第2世代。第1世代は2009年発売の「ENERGY SAVER」。従って「ENERGY SAVER 4」は実質第3世代ということに。

 しかしながらスポーツ「PILOT SPORT 4」やプレミアムコンフォート「PRIMACY 4」などと同世代という捉え方が基本なので、「3」ではなく「4」を命名し世代統一を図ったという。なるほど!

コンフォートタイヤ性能比較

ブリヂストン

ECOPIA EP001S

転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「a」は現在ラインアップされる中では最高グレーディングを誇る。転がりにもっとも長けてウェットブレーキに最大の自信を示す事になるかと。ただサイズは限定的で2サイズ、汎用性を示すにはかなり厳しい。

製品詳細

ECOPIA NH100(セダン・クーペ用)

「ECOPIA NH100」シリーズのセダン・クーペ専用を謳う。スタンダードの「NEXTR」と比較して転がり抵抗比較で16%低減、摩耗寿命比較で30%向上。トレッド剛性を最適化、直進安定性と操縦安定性に配慮。

製品詳細

ECOPIA NH100 C(軽・コンパクトカー用)

軽・コンパクトカー専用を謳う。スタンダードの「NEXTR」と比較して転がり抵抗比較で5%低減、摩耗寿命比較で16%向上、耐偏摩耗性能比較で41%の向上。街中での小回り・据え切りによる偏摩耗(片減り)に配慮。

製品詳細

ヨコハマ

BluEarth-GT AE51

主たるターゲットはミドルセダン。走行、快適、環境の全性能に優れるグランドツーリング をコンセプトに開発。またウェットグリップ性能を確保しながら低燃費性能を両立するヨコハマの姿勢は今回も揺るがず。

製品詳細

BluEarth-1 EF20

「BluEarth」シリーズのフラッグシップとしてポジショニングされ、転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「a」の最高グレードを達成。「AAA」の低燃費性能を損なうことなく、ウェットグリップ性能を大幅に向上。

製品詳細

BluEarth-A

転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」から、優れたトータルバランスを損なうことなくウェットグリップ性能「a」を達成。雨の日にもさらにしっかり走れる低燃費タイヤとしてグレードアップしている。

製品詳細

ダンロップ

LE MANS V

ドライとウェット、そして低燃費は従来を維持し、乗り心地と静粛性を大幅に高め、耐偏摩耗性能も向上。サイレントコア(特殊吸音スポンジ)を継承、プラスして今回新たに SHINOBIテクノロジー 採用。目線のブレなく静かに走る忍者のイメージ。

製品詳細

エナセーブ NEXTⅢ

ラベリング制度の最高グレーディング「AAA/a」維持は当然とし、従来よりもウェットグリップ性能の低下半減を謳う。従来品「NEXTⅡ」の10%低下に対して「NEXTⅢ」は5%低下に抑える。これにより半減が根拠付けされることに。

製品詳細

エナセーブ PREMIUM

「エナセーブ NEXT」の誕生まで低燃費タイヤのフラッグシップ。ナノレベルの材料開発技術により誕生した新低燃費ゴムが、低燃費性能とウェット性能を両立。従来品に対し転がり抵抗を約39%低減、燃費は約6%の向上。

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トーヨー

NANOENERGY 0

転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」を達成した低燃費タイヤ。国内では輸入車向けと添えられるも、コンフォートへのポジションがフィットする。SUV/4×4用「CF2 SUV」も同時展開される。

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PROXES CF2

転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」を達成した低燃費タイヤ。国内では輸入車向けと添えられるも、コンフォートへのポジションがフィットする。SUV/4×4用「CF2 SUV」も同時展開される。

製品詳細

ファルケン

ZIEX ZE914F

コンパウンドの進化によってウェットブレーキ性能「c」から、「a」もしくは「b」へ向上。新シリカ用変性ポリマー をトレッド部に採用、不要な発熱を抑え転がり抵抗を低減。ウェット性能を最大限に発揮させる。

製品詳細

グッドイヤー

EfficientGrip Comfort

「EfficientGrip Comfort」、略名として「E-Grip Comfort」。従来品「EAGLE LS EXE」の後継に位置付けるもブランドそのものを「EAGLE」から「E-Grip」へ転化、コンフォートの新たな追及を図るのが狙い。果たしてその結果は‥

製品詳細

EAGLE LS EXE

ツーリング エコを謳う低燃費タイヤ。左右非対称パターン、e-Hybridコンパウンド の採用、シャープなハンドリング性能、進化した転がり性能、コンフォート性能、そしてライフ性能(耐磨耗性)を実現し走りへの拘りをも示す。

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ミシュラン

ENERGY SAVER 4 〔NEW〕

開発は日本の太田R&Dセンターが中心となり行われた。開発拠点としていまだ存在重要な役割を果たす。シリーズは実質第3世代に進化、トータル性能で水準以上のパフォーマンスを備える。いわゆるミシュラン・トータル・パフォーマンスの実現。

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ENERGY SAVER+

「ENERGY SAVER+」は基本性能となる安全性、経済性、居住性を高次元でバランスさせ、更なる低燃費性を実現。「ENERGY SAVER」のパターンは継承し、新たに構造やコンパウンドを見直す。サイドには従来品との違いから「+」マークが刻印。

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ピレリ

Cinturato P6

このところ強化著しいアジアパシフィック市場へ向けた製品として中国工場で製造。対象はコンパクトからミドルサイズカーへ向けられる。国内の低燃費タイヤ規定にも適合、全サイズ「A/B」を実現する。

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コンチネンタル

EcoContact 6

コンチネンタルで進む第6世代製品にまたひとつ追加。ターゲットは軽/コンパクトカーから大型SUVまでフォロー。主張点はすべてに高性能、新時代のハイパフォーマンスエコタイヤ。転がり抵抗、ウェットブレーキ性能、耐摩耗性という相反性能を両立。

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ComfortContact CC6

「ContiComfortContact CC5」の後継。同社の第6世代となり、アジア太平洋地域のニーズとドライビング環境を徹底的に理解し設計されている。主張点は高い静粛性と快適な乗り心地、耐摩耗性の3つ。スタンダードコンフォートの位置付けは踏襲。

製品詳細

タイヤWEBサイト
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