2020-2021年スタッドレスタイヤ性能比較!!

オールシーズンタイヤ性能比較

 昨シーズンとなる2019-2020年、正直これほどまでにラインアップ拡大が実現するとは思いませんでした。だってそれ以前はグッドイヤーとファルケンの2メーカーにプラスアルファの展開でしたので。

 まぁ、今思えばミシュランが一部へ販路を絞り込むことでテスト販売するなど、可能性を模索する動きはありましたけどね。いずれにしても傾向としてはいい感じ、全体のラインアップは非常に気になるところです。

 国内市場におけるオールシーズンタイヤの普及拡大は非常に厳しい、というのがそれまでの見方です。冬場における北欧とは走行環境の違い大きく、そこを目指した性格は国内事情にマッチしない、というのが多勢。

 しかしながら可能性を捨てず、ずぅっとラインアップに拘ってきたグッドイヤーの功績でようやくタイヤカテゴリーとして認知へ繋がりそう。ただ完全定着するかは未だ未知数というべきか。

 本来なら昨冬にある程度の方向性が見出せるはずも、超暖冬で本来のシーズン傾向とは乖離が大きかった。従って可能性に対する真意がまだ見いだせていません。その点からすると2020-2021年シーズンは仕切り直しです。

 以下で全体の傾向に触れるけれど、ラインアップそのものは現状を維持。しかし、サイズ拡大などフォロー体系に進化が見られます。そこには筆頭としてのグッドイヤーに依然として高い注目が注がれます。

 しかし、国内メーカーもそれに近い興味を既に得ているよう。ヨコハマ、ダンロップのセンセーショナルな投入はユーザー心理をくすぐります。ただミシュランがこれをどう切り崩し図るのか、このあたり注視するところです。

 いずれにしてもオールシーズンタイヤの可能性は仕切り直しで新シーズンへ、実質的に2020-2021年シーズンが元年として真価を問われる年になると考えます。

2020-2021年は最大のラインアップ!

グッドイヤー、ファルケン

 全体ラインアップに触れるなら筆頭としてやはりグッドイヤーからでしょ。ここまで導いた功績は大きい。「Vector 4Seasons Hybrid」と「Assurance WeatherReady」をラインアップ。「Vector 4Seasons Hybrid」はサイズ展開も十分だし実績もあり。国内生産に切り替わるなど国内市場を重視しているし、やはり先駆者として最初に検討されるべき製品だと思います。

 「Assurance WeatherReady」も強化が進みます。2020年8月より従来サイズに17を追加し合計30となる。対象にミニバンも取り込みSUVとの共存を果たします。

 次いでファルケン「EUROWINTER HS449」かな。国内ではグッドイヤーに次ぐ露出強化に貢献してきました。国内導入は2015年ですが欧州では2012年から既に発売されています。実績を備え確実に国内市場へ投入された、と考えるべきかと。グッドイヤーに次ぐ貢献度を誇ります。

ミシュラン、ピレリ

 で、実はここから隆盛への導きに貢献します。ピレリ「Cinturato ALLSEASON PLUS」は2018年から。正直当初の注目度はいまひとつ。しかし、今シーズンの隆盛に乗ってその一角を担います。

 ミシュラン「CROSSCLIMATE SERIES」は2018年にオートバックスで先行販売を実施していたもので、ようやく解禁? です。しかもSERIES(シリーズ)はタイプ別に3種をラインアップ。軽・コンパクトカー用の「CROSSCLIMATE」、セダン用「CROSSCLIMATE+」、SUV用「CROSSCLIMATE SUV」となる。計80サイズを設定します。

ダンロップ、トーヨー

 これだけじゃない! 反応したのは海外メーカーに留まらず、トーヨー、ダンロップまでもが参戦します。

 ダンロップは「ALL SEASON MAXX AS1」を2019年10月から発売開始。カテゴリー認知がいま一つの中で急激な隆盛に注目を得るのは間違いないかと。最も興味を高めているひとつです。

 トーヨーは2015年に北米や欧州などで先行投入済みのSUV用「CELSIUS」を国内へも決断しました。SUV人気にまず対応しよう、ということかと。その後は乗用車用もあるかな?

 実はトーヨー、かつてオールシーズンとは呼ばなかったけれど明らかにそれよね、の製品投入を果たしています。トレッドデザインとコンパウンドは夏冬双方に対応可能なもので新ジャンル、クロスファンクショナルタイヤ(Cross Functional Tire)を謳いました。「CFt(シーエフティー)」という製品で2011年発売。

 ターゲットはタイヤ交換に慣れていない、あるいは街乗りがほとんどでスタッドレスタイヤの必要性をあまり感じなかったドライバー。特に子どもや家族を送迎する機会の多い女性ドラーバーがメインとも。

 冬用タイヤ規制、チェーン規制中の道路や凍結路面などは、冬用タイヤもしくはチェーンを装着する必要がある、としていたので最新に比較すると雪路対応性が低かったかも。またサイズも限定的、初期は1サイズ、2年目以降もそれほど拡大しなかった。

 従って確か話題にならなかったような‥ いつしかラインアップの片隅に追いやられ、気が付いたらフェードアウト。先行するグッドイヤーが「Vector 4Seasons」のころだし、それも低空飛行で何とか持ちこたえていた印象だったので厳しかったのは間違いない。今なら可能性あるし「2」として再投入したらどう? 勿論乗用車用としてです。

 数年前まで全くの少数派だったオールシーズンながら、首都圏など非降雪地域への有効性にユーザー心理の浸透度が高まるのをメーカーが期待してのこと。またスタッドレスタイヤ市場の需要限界も影響しているのかな。現状国内メーカーの優位性は崩れず、海外メーカーにとっては何とも歯痒い。そこで見出したのがオールシーズン、ということも。こうなるとブリヂストンとヨコハマの参戦があるか?です。さぁどうする?

ヨコハマが動く! でもブリヂストンは‥

 そしてヨコハマが動く! 2018年のジュネーブモータショーで発表。その後欧州で先行発売を経た「BluEarth-4S AW21」を国内でも2020年1月9日から投入開始。初期設定サイズは 225/55R19 99V ~ 175/65R14 82T の19サイズです。

 ヨコハマは2019年初頭にマスコミ向けの試乗会を同社北海道テストコースで開催(私は当然ながら呼ばれていない‥)、存在が大々的に報じられるも国内投入に際して公には伝えられていませんでした。でも国内市場の盛り上がりを確認出来たし本格投入が確定、ということかと。

 実はブリヂストンもラインアップとしてオールシーズンを備えます。しかしながらメインは海外。国内では地域性により路面環境の変化が大きいし、何よりもアイス路での確実な効きを重視。テストマーケティングとして一部で販売するも拡大には至りません。

 でもこの一部が気になりますね。というのも2013年6月から発売が開始されています。「NEXTRY Type S(ネクストリータイプエス)」がそれ。スタンダードタイヤ「NEXTRY」をベースに浅雪やシャーベット路の走行に配慮した新パターンを採用します。初期サイズは13 ~ 15インチまで8つを設定しましたが、最新はどうかな?

 「Type S」の「S」はシャーベット(sherbet)から名付けられたというけれど真意は不明。なお「NEXTRY」に比較し雪上ブレーキ性能が27%向上しているという。突然の降雪時にも対応できるオールシーズン性能を強調します。

 また同時に「Type L」も発売さていますが、こちらはロングライフを強調する製品です。いずれもブリヂストンのタイヤショップ専売モデルの位置付け。従って一部での販売に留まる、というのはこのこと。

 テストマーケティングとして可能性を探るも既に6シーズン経過で一般化しないのは、まぁそういうことなんでしょう。パターンを見れば他の専用とは異なり飽くまでも「NEXTRY」の派生なのでいかにも感が薄いです。残念ながらこれからブリヂストンの本気度を感じことは難しい。

コンチネンタルも微妙‥

 コンチネンタルは諸々考慮し一応「ExtremeContact DWS06」を掲載します。2012年9月から国内でも投入された「ExtremeContact DW」がベース。2014年6月にはこの姉妹品に該当する「ExtremeContact DWS」が発売に。「DW」の「D」はドライ性能、「W」はウェット性能、これに加えた「S」はスノー性能になる。そして2016年2月には既存「ExtremeContact DWS06」へ。

 「ExtremeContact DWS06」をオールシーズンとして括ってよいものか、正直迷い大きい。ドライ&ウェット路面を問わないオールラウンドスポーティタイヤを謳うメーカー主張は正直半端。また近年主張の中心となる冬性能が非常に微妙‥ ただこの点以外は評価が悪くない。というか価格の安さもあっていい感じ。ここに感化し掲載を決断しました。

オールシーズンタイヤ性能比較

ヨコハマ

BluEarth-4S AW21

2018年のジュネーブモータショーで発表、その後欧州で先行発売を経て国内投入へ。センター部から左右斜め方向に広がるV字の ダイバージェントグルーブ の方向性パターンを採用。雪路とウェットで安定性を保持、ドライおよび耐摩耗性をも確保。

製品詳細

ダンロップ

ALL SEASON MAXX AS1

ダンロップもいよいよ国内でオールシーズンタイヤを投入! ドライ、ウェットから雪道まで様々な路面で確かなグリップ力の発揮を謳う。コンパウンドは専用開発、常温で夏タイヤと同程度の硬さを持たせながら低温下でも硬くなりに難い特性を実現する。

製品詳細

トーヨー

CELSIUS(SUV用)

「CELSIUS」はトーヨーがSUVへ向けたオールシーズンタイヤ。2015年に北米や欧州などで先行投入済み。本場? というかオールシーズン先進市場で相応の支持を得たことから国内導入に踏み切ったよう。潜在的な顧客開拓を図る、としている。

製品詳細

ファルケン

EUROWINTER HS449

突然の雪にも対応でき、ドライ・ウェットで高い操縦安定性能を実現、スタッドレスへの交換の手間が省ける、という3つのメリットを謳う。サイドには欧州で冬用タイヤとして認証された スノーフレークマーク が刻印される。

製品詳細

グッドイヤー

Vector 4Seasons Hybrid

特殊コンパウンドは季節を問わず多彩な路面状況に対応、冬の低温時も硬くなり難い特性で冬タイヤの性能も実現。M+S に加え、スノーフレークマーク が刻印。2016年国産となり新たに SNOW マークが追加刻印、Hybrid となる。

製品詳細

Assurance WeatherReady(SUV用)

2020年よりサイズラインアップを大幅に拡充。対象にミニバンも取り込みSUVとの共存を果たす。乗用車用「Vector 4Seasons Hybrid」と合わせトータルでのフォロー体制を強調。合計75サイズのオールシーズンタイヤが展開される。

製品詳細

ミシュラン

CROSSCLIMATE SERIES

SERIES(シリーズ)はタイプ別に3種をラインアップ、軽・コンパクトカー用の「CROSSCLIMATE」、セダン用「CROSSCLIMATE+」、SUV用「CROSSCLIMATE SUV」となる。コンセプトは 雪も走れる夏タイヤ。

製品詳細

ピレリ

Cinturato ALLSEASON PLUS

コンパウンド系の改良を実現し「Cinturato ALLSEASON PLUS」に進化。これにより都会派ドライバーをターゲットに雪路及びウエットを重視、冬季・夏季の両シーズンに渡り安全ドライブを提供するという。

製品詳細

コンチネンタル

ExtremeContact DWS06

北米市場を強く意識した「ExtremeContact DW」がベース。配置はドレスアップスポーツ。ターゲットはスポーツカー、セダン、ミニバン、SUVまでと幅広い。スポーツ性を強調するもオールシーズンを匂わせる戦略は果たしてどうよ?

製品詳細

運営者

タイヤに特化した専門サイト! 単身オリジナル情報の発信に励む、2006年開設です。

タイヤWEBサイト
タイトルとURLをコピーしました