ヨコハマ ADVAN dB V553【新掲載】

スタッドレスタイヤ比較 How toガイド

 スタッドレスとはどんなタイヤ? 冬用、ゴムの柔らかさ、アイス路と雪路、そして非降雪地域をポイントに定義してみました。

 スタッドレスは過酷な冬道でも滑りを抑え、安定した走行を実現します。柔らかいゴム等による性能特性はアイス路、そして雪路でグリップ効果を発揮します。最近はドライ性能や低燃費、そしてライフ性能の向上が図られ、首都圏など非降雪地域でも装着が推奨されています。

 これを踏まえスタッドレスタイヤの選び方、様々な側面からお伝えします。取り分け新シーズンは技術進化が著しい、そして取り巻く環境も微妙に変化しています。まずはここから詳細を探りましょう。

 近年は性能向上が際立ちます。その背景を察知しニーズに応えようとする各メーカーが、勢い激しく最新技術を搭載した高性能製品を投入している為です。

 というような全般の話題に触れ、ポイントになる基本性能のあり方を絡めてお伝えしたい。その上で製品比較となる性能比較へ繋ぎます。

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スタッドレスタイヤ性能比較

 2023-2024年シーズンの製品動向、実はこれが最大興味! 新製品は最新技術のアドバンテージを、従来品は熟成から得た信頼性とサイズ展開に有利さを示します。

 ここ数年は世代進化が各メーカーで加速しラインアップは常に最新化。 SUV/4×4専用も乗用車用並みに高性能を実現しています。など各々製品への期待が最大になるのは間違いないでしょう。

 

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スタッドレスタイヤ誕生の背景

 雪道にはスノータイヤが定番であった1960年代頃、夏用タイヤに比較すればまだいいのではという程度で、現在とは全く比較にならないレベルでした。

 特にアイス路では全くダメ、チェーン装着無しに走行は出来ない。使われるゴムは基本的に夏用タイヤと同じ。そこにブロックを設置し抵抗としているのみ。道路の舗装化が進む中で更に厳しい状況になりました。

 そこで効きを高める為に、ブロックにスタッド(鋲)を取り付けて直接氷を引っ掻くスパイクタイヤが出現しました。効果は抜群で普及は拡大、1980年代には冬用タイヤの70%近くを占めるまでに成長しました。

 しかし、大きな社会問題が発生します。雪国の大都市(仙台市や札幌市など)を中心にした粉塵公害です。

 スパイクを装填することでアスファルトを削り粉塵が舞い上がり、健康被害を生じさせることに。当事の状況を見ると粉塵は凄まじく道路脇に積み上げられた雪は真っ黒。シーズン初めや終わり頃は空中に舞い100m先も見ない状況だったという。

 結局、一部を除き1991年3月には販売中止となる訳ですが、1980年代後半から既に登場しこのタイミングで一般化したのがスタッドレスタイヤです。スパイクを使用しないでアイス性能の効きを高める研究開発が進んだ結果です。

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スタッドレスタイヤの性能は進化する!

基本性能

 夏タイヤの基本性能は7つ、とブリヂストンが定義しています。①直進安定性、②ドライ性能、③ウェット性能、④低燃費、⑤ライフ、⑥静粛性、⑦乗り心地 です。

 ならスタッドレスタイヤはどうよ? 結論からすると9つかな。夏タイヤの7つに、アイス性能と雪路性能の2つが加わります。

 市販である為に汎用性が求められるので、アイス性能と雪路性能のみ突出した一点集中の特殊専用では不本意です。アイス路と雪路での拘りは非常に重要ながら、シャーベット、ウェット、ドライなど多彩な路面環境での対応性の高さが求められます。

 冬性能の高度化でアイス路で効きを高め、雪路で確実な走りを実現することは最大だけれど、9つの基本性能をバランスすることが重要。要は欲張りタイヤが評価を極めるということ。その為には、トータル性能向上に寄与する技術の搭載が絶対条件です。ナノレベルの技術はその実現を果たします。

 トータル性能を重視しながらも、やはり突き詰めればそこは冬専用タイヤです。優先的に求めるられるのは冬性能の高度化でしょ。アイス路面で効きを高め、雪路では確実な走りを期待します。

 特にアイス性能は発進、停止、曲がるの基本動作に直結します。安全性に最も敏感な性能では。従ってこれが最新の主張ポイントとして際立つことになります。

ミニバン用も兼ねる!

 現行ラインアップで、ミニバン専用はトーヨーが投入する「Winter TRANPATH TX」のみ。ミニバンは背が高く重量があるのでふらつきやすい。効きを高めるには路面との接地を安定させることが重要です。その為にサイドの剛性強化が図られた専用性が求められます。

 この考え方に傾倒し、ミニバンタイヤはいまやカテゴリーとしての人気が定着しています。そこでスタッドレスタイヤも・・ となる訳ですがこれが進まない。いったい何故?

 その理由はこう。既存製品はミニバンへの装着も想定された剛性強化を実現しているから。軽カーからプレミアムまで対象とする現在、サイドの役割というか形状に大きな進化を果たしています。

 この実現は走りの安定性ばかりではありません。氷雪路での効きを高めること、そして低燃費や乗り心地、快適性まで影響します。一見ブロックが配置されるトレッド面に一任されるイメージですが、サイドからショルーダー、そしてトレッド面へと繋がる一連の総合力によってなせるものなのです。

 サイズ設定もミニバンフォローを十分なものにしています。100をも超える展開はその為です。ミニバンを含め軽カーからミドル、そしてプレミアムまでカバーする根拠はここでも見られます。

 それでも専用の意味はあると思います。抜群の補強バランス、最適化によるミニバンへのフィットは最大です。専用だからこそのプラス効果によって得られる恩恵は決して小さくないと思います。

軽カー用はどうよ?

 興味深い情報をブリヂストンが発しています。軽カーは径が普通乗用車に比較し小さい為に、同じ距離を走るにも回転数が1.2倍にもなりライフ性能へ影響する。計算値では10,000km走行時に、サイズ 195/65R15 が500万回転なのに対し 155/65R13 は600万回転だという。

 これ夏タイヤに対してのものながら、スタッドレスタイヤなら効き、摩耗具合に影響してくるでしょう。なら軽カー専用の方がいい。いろんな面で優位性を見出すことが可能です。しかし、メーカー投入に動きが無いのは何故?

 既述したように車種フォローは軽カーも対象にしています。サイズ設定は十分。近年軽カーのメインサイズは 155/65R14、165/55R15 です。対して12インチから設定、13インチも幅を待たせているし古い車種にも十分対応可能です。

 それはパターンにも及びます。専用化とはいかないけれど、軽カーを含んだ小口径サイズと大口径サイズでは若干の違いを見出せる製品も存在します。例えば、センター部のリブ列数が異なることでブロック剛性の適正化を図るなど。

 従って商用等は別とし、乗用車用とSUV/4×4用の2つへ大別、これ以上細分化を図る展開に意味は薄い、というのが多数メーカーの姿勢になるのでは。逆に唯一のメーカーなら可能性を得られるチャンスがあるはず‥

SUV/4×4専用の進化が著しい!

 オフロード用となるM/TタイヤもしくはA/Tなら、溝が太く深いしゴツゴツしたブロック構成で排泥性に優れることから、雪道でも行けるのでは?

 実際メーカーではM+Sを刻印し浅雪での性能に配慮したとしています。但し、冬性能に特化した製品ではない為に、アイス路や雪路を走行する際は必要に応じてチェーン等の装着を求めています。また高速道路の冬タイヤ規制時には通行出来ない可能性にも触れています。

 じゃあオールシーズンならどうよ? SUV/4×4専用も投入されているし。実際冬の浅雪程度なら走行可能なのが最大主張点ですからね。M+Sに加え、欧州で冬用タイヤとして認証されたスノーフレークマークが刻印、これにより高速道路の冬用タイヤ規制でも通行可能としています。でもね‥

 アイス路での懸念は消えません。ここがポイントになるかと。危険が大きい冬環境だからこそ車種特性を最大限考慮し、先行する乗用車用の高性能技術を流用したSUV/4×4専用を装着したい。

 SUV/4×4の車種特性は重量があり重心が高いこと。これが氷雪路でのブレーキングやコーナーリングでは不安定さを招きます。従って乗用車に比較し高い剛性を得ることが重要。しかし、柔らかいゴムを採用し剛性を高めることは背反の両立です。非常に難しい技術が求められます。

 そこで近年はより進化した乗用車用の技術を導入し最適化するすることで、SUV/4×4専用にも高性能が謳われるようになりました。

 注目するのはトレッド面に配置されるブロック形状。制動時などタイヤに強い力が掛かる時でも、トレッドパターン全体で接地面の各ブロックの倒れ込みを抑制、ヨレを制御し高重量・高重心から起こるふらつきに高い対応性を示します。

 技術展開はメーカーによって様々だけれど、共通するのはブロック本体を外と内から支えること。外からは最適形状にしたブロック同士が互いに支え合い、内からはサイプの内壁を特殊構造で接触力を増加、各サイプが支え合い倒れ込みを抑制します。更にショルダーからサイドへもたわみと剛性をバランスし安定性へ導きます。

 また柔らかいゴムを形成する素材の進化も見逃せない。ナノレベルで結びつきの強化を図ります。など剛性向上は、正に先行する乗用車用技術で実証するもの。そこから更に最適化を図りフィット感を高めます。

 従来は、夏タイヤとしてのSUV/4×4専用ブランドにスタッドレスタイヤも括られていました。しかし、技術流用が進むにつれブランドも乗用車用へ取り込まれています。というか、全体的なブランドの確立を図っていると捉えるべきかな。その結果、ラインアップのひとつとしてSUV/4×4専用が展開されるようになった訳です。

 例えば、ヨコハマは「GEOLANDAR」から「iceGUARD」へ。ダンロップは「GRANDTREK」から「WINTER MAXX」へ。トーヨーは「Winter TRANPATH」から「OBSERVE」へ向かうも新たには「Winter TRANPATH」を再度併用するケースもあったりして‥ なので全てではないですけど。

 CUV(Crossover Utility Vehicle)は乗用車のプラットフォームを流用したSUVと言っていい。近年のSUV人気、実は多くがCUVだという。乗用車からの乗り替えも多いと聞くし、従来のSUVよりもソフトなイメージを持つから敷居が低い。

 ここにターゲットを向けるのは当然のこと。SUVより更に注目を得る為に、新たな括りCUV対応とする製品が増えています。

乗用車とSUVが同サイズの場合どっちを選ぶ?

 結論から示すと、乗用車用でもSUV/4×4専用でも双方使用可能です。ただロードインデックスや速度記号が同様かそれ以上という条件付きですけど。これメーカーが触れています。

 例えばブリヂストン、「サイズが使用車両の新車装着サイズやオプションサイズ、あるいはサイズ対応が認められているサイズであれば、どちらでもSUV/4×4車両及び乗用車に使用できます」

 ダンロップ、「使用環境に合わせて選定しましょう。SUV/4×4タイヤは雪上性能を重視しており、高い駆動性能を発揮するためタイヤの回転方向を指定しております。乗用車用は市街地走行での性能を重視しています。従って好みと使用環境によって選定をお願いします」

 ということで基本的にサイズ条件等を満たせば実はどちらを使用してもいいよ! ということ。ただそこは触れた通り特性がありその点を考慮すべきです。

 重心が高く重量があるSUV専用には、ふらつきや偏摩耗を抑制するために剛性を上げた構造を採用、これにより雪路や耐摩耗性に優れています。更にはドライやウェットでの安定性にも長けているかと。しかしながらアイス路面に対しては乗用車用に一日の長がある。

 でも近年は先行する乗用車用のアイス性能技術の流用が勢い宜しく進んでおり、その差はかなり接近していると思います。という現状から、個人的にはSUV/4×4にはその専用を! という選択を取り入れたい。

スタッドレスタイヤの様々な知識

 スタッドレスタイヤに関連する知識、情報をもっとよ~く知って欲しい! 例えば製品購入に関して最新モデルor旧モデルどっちがいい? 最近よく謳われる日本専用設計ってどうよ? 首都圏など非降雪地域でも推奨されているけれど意味ある? また積雪時の運転を安全に行うにはどうれすばいいかな? など重要な情報や知識を独自の観点から示します。

 製品情報が最大興味、同時にこれらも是非理解して欲しい。かなり重要なポイントを押さえたつもりです。

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