より洗練されたスポーティタイヤに仕上がっている
- カテゴリー:スポーツコンフォート
- サイズ:16~21インチ
- 扁平率:55~35%
- 発売:2024年5月
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従来のやや硬質でスポーティ寄りの味付けから、よりプレミアムな質感を手に入れた、そんな進化が感じられるはず。スポーティさを求めつつも、快適性や静かさも犠牲にしたくない人をターゲット。
製品情報
コンチネンタル「MaxContact MC7(マックスコンタクト エムシー7)」は、APAC(アジア太平洋)地域に向けた第7世代製品のひとつです。アジア市場、特に日本や東南アジアなどの高温多湿な路面環境と、ユーザーのスポーティかつ快適な走りへのニーズを徹底的に研究して開発した、主にスポーツセダンやコンパクトスポーツカーをターゲットにします。
サイズは 245/35R21 96Y XL ~ 205/45R16 87W XL までの37を設定します。2024年5月から発売を開始しています。
「MaxContact MC7」は、従来品「MaxContact MC6」の後継として登場しました。ドライとウェット両方のグリップ性能、静粛性、乗り心地、そして耐摩耗性の全てをバランス良く向上させた、いわばプレミアムスポーツコンフォートと言えるでしょう。
最大の進化点は、ハンドリング性能の質感が格段に向上したこと。「MaxContact MC6」は十分にスポーティでしたが、どちらかというと俊敏でややシャープ寄りの印象。対して「MaxContact MC7」は、ハンドル操作に対する反応がよりリニアで自然になり、街乗りでも高速でも、ドライバーが安心してクルマをコントロール出来るしっとりした一体感が得られるようになっているという。
これにより、単に速いとか、グリップするというレベルではなく、走っていて気持ちいいというドライビングフィールがしっかり磨き上げられています。
ウェット性能の進化も特筆すべき点でしょう。新開発の排水パターンとシャークスキンテクノロジーの組み合わせによって、濡れた路面でも圧倒的な安定感を実現しています。
特に、高速道路でのヘビーウェット時でも、ハイドロプレーニングに対する安心感が非常に高くなり、突然グリップを失うような怖さが大幅に減少しているそうな。この点は「MaxContact MC6」と乗り比べた際に最も体感しやすい違いのよう。従い実際に雨の日でも快適に、そして安心して走れることが大きな魅力になっています。
更にリフレックスコンパウンドは、このタイヤのコア技術の一つであり、タイヤがたわんだ瞬間から迅速に元の形状に復元しようとする高い復元力と、路面の微細な凹凸にも密着する高い柔軟性を両立しています。
これにより、コーナリング時や加減速時において、タイヤはわずかな接地変化も瞬時に捉え、グリップを最大化し続けることが可能となります。
単にグリップ力を高めるだけでなく、タイヤの摩耗を均一にし耐久性も確保しています。長期的にグリップ性能を維持しながら使用出来る点も、日常ユースを重視するユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。
一方で、スポーツ系でありながら静粛性にも配慮されており、トレッドブロックの配置やサイレントパターンデザインが工夫されることで、ロードノイズの発生を効果的に抑制しています。
2in1ノイズブレーカーが進化した3.0となり、従来よりも効率的にパターンノイズを打ち消す設計に改良された結果、明らかにロードノイズが低減されています。特に荒れたアスファルト路面を走った時や高速巡航時に顕著で、車内での会話や音楽がよりクリアに楽しめるようになっています。
また、サイドウォールの設計も見直されており、突き上げの角が取れ、乗り心地にもしなやかさが加わっています。
まとめると、「MaxContact MC7」は単純に性能数値を上げたというよりも、ハンドリング、ウェット性能、静粛性、乗り心地といったドライバーが普段の運転で快適だ、安心だと感じるところが確実に底上げされ、より洗練されたスポーティタイヤに仕上がっています。
従来品のやや硬質でスポーティ寄りの味付けから、よりプレミアムな質感を手に入れた、そんな進化が感じられと思います。特にスポーティさを求めつつも、快適性や静かさも犠牲にしたくないというドライバーにとっては、非常に魅力的な選択肢になるのでは。
敢えてマイナス点を探ると、スポーツドライビングを徹底的に楽しみたいユーザーからすると、限界の手前でのタイヤの主張が少し穏やかで、どこまで粘って、どこから滑り始めるのかを積極的に教えてくれる感触が少し薄いそうな。まぁ、その性格を理解すると致し方ない、とは思います‥