最大主張は雪も走れる夏タイヤを強調
- カテゴリー:オールシーズン
- サイズ:15~21インチ
- 扁平率:65~35%
- 発売:2021年10月
- 4件のインプレッション
雪も走れる夏タイヤを強調。またオールシーズンとは示さず全天候型タイヤ。M+Sにプラスして、スリーピークマウンテンスノーフレークマークを刻印。高速道路の冬用タイヤ規制でも原則通行可能。
製品情報
ミシュランのオールシーズンタイヤ、従来品は「CROSSCLIMATE SERIES」。タイプ別に3種をラインアップ。軽・コンパクトカー用の「CROSSCLIMATE」、セダン用「CROSSCLIMATE+」、SUV用「CROSSCLIMATE SUV」となる。その一角セダン用「CROSSCLIMATE+」を進化させた「CROSSCLIMATE 2(クロスクライメート ツー)」を投入。
「CROSSCLIMATE 2」の主張は従来を踏襲し、雪も走れる夏タイヤを強調。またオールシーズンとは示さず全天候型タイヤとな。2021年10月から発売を開始しています。
従来品「CROSSCLIMATE SERIES」は2018年にオートバックスでの先行販売を経て、2019年から一般販売に切り替わりました。市場への露出を2019年と受け止めれば2年で移行したのはこのカテゴリー強化、そう可能性ありと判断した為かと。しかも、やはりそこは最も需要が見込まれる、そう乗用車用に絞り込んだのは納得出来るものです。
それにしてもミシュランの冬製品(ここではオールシーズンも敢えて冬製品とする)に対する強化が加速しています。オールシーズンはセダン用を最新化し、軽・コンパクトカー用とSUV用を維持。
またスタッドレスも2020年に「X-ICE SNOW」シリーズを投入、乗用車用「X-ICE SNOW」とSUV用「X-ICE SNOW SUV」を構築。しかも2021年から双方倍増するサイズ設定を実現しフォロー体制の更なる拡大を図っています。
ただそこはカテゴリーの異なるスタッドレスとオールシーズン、路面適合の違いを明確化しつつも特性はシッカリ主張。夏タイヤに求められるハンドリング性能やドライ・ウェット時のブレーキング性能を高い水準で満たしながら、急な降雪での雪上走行も可能にした全天候型タイヤを謳います。
なお、オールシーズンの特性としてアイス路の走行は無理。冬シーズンにこれが日常的ならスタッドレスを選択しないといけないでしょう。もしくはチェーンを装着しましょう。いずれのメーカーもその点は明確にしています。
あと当然ながらM+Sにプラスしてスリーピークマウンテンスノーフレークマーク(3PMSF)が刻印され、高速道路の冬用タイヤ規制は原則通行可能としています。
(ミシュラン公式サイトより)
搭載技術
注目するのは雪路性能、従来品「CROSSCLIMATE+」との比較では7%の短縮を実現したという。またウェット・ドライブレーキング性能もそれぞれ6%、5%の短縮を果たします。この実現には新開発のコンパウンドと新デザインのトレッドパターンの果たす役割が大きい。
サーマル・アダプティブ・コンパウンドは、ドライ・ウェット、雪路など変化する路面状況に幅広く対応し通年で安全性に寄与。新Vシェイプトレッドパターンは、センターからショルダーにかけて、溝面積が広くなる新設計。従来品に比べ大きく切れ込んだV字角の新トレッドパターンで、排水・排雪性能に貢献し、ウェット、雪路で高いパフォーマンスを発揮。
ブイランプエッジは、エッジ部に施された面取り加工でブロックの倒れこみを抑制。接地面が最大化されドライ路面での高い制動力を発揮する。エルイーブイサイプは、ブロック同士がお互いに支えあい倒れこみを抑制。夏・冬路面に効果的なグリップを発揮し、耐摩耗性と転がり抵抗低減も実現。ピー エッジは、摩耗するにしたがって、ブロック側面に凹凸と溝が出現。効率的に排水、排雪しながらエッジ効果により摩耗時におけるウェット・雪上性能が向上。
トレッドウェアサインは、スリップサインに対し摩耗度が3段階(25%・50%・75%)でわかる新デザインを採用。
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インプレッション
- 投稿数 【4】
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
- 平均評価値(5満点)
- 2.7
- 4.0
- 4.2
- 4.2
- 4.2
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
実際、十分イケました。雪国と言っても全ての路面が圧雪になるわけでなく、幹線道路は除雪も入りますから、冬でも大体アスファルトむき出しです。スタッドレスより踏めます(笑)。そして今は春となりましたが、日常用として地味に使う分には、過不足ありません。静粛性もOK。ただし、ドライビングプレジャーはゼロ。実用目線で通年使用は問題ないですが、夏タイヤ何か買うかな~?なお、氷上性能は誤解を招くと悪いので、注意喚起の意味を込めて1にしております。
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
は58000キロ走れました。現在で7000キロ走ってます。見た目、トレッド面の溝の幅が広くなったように見えました。このせいか、雨も不安はありません、排水性は良さそうです。乗り心地はソフトで静かになったような気がします。12月の大雪に丹後、鳥取方面に行きましたが、スタッドレスと同等に走れました。アイスバーンも速度と「急」のつく運転さえしなければまずまず安心して走れました。1月の大雪も同様に全く大丈夫でした。タイヤ寿命も前と同様に持ちそうです。オールシーズンタイヤは私にとってベストの選択でした。
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
使ってみると、ドライ路面の特性に大きな変化は無く、ウェット時の排水性は良くなったように感じます。スノーコンディションでの使用ですが、AWDで有るため、不安を感じるシーンはありませんでした。アイスコンディションではやはり、スタッドレスとの差は大きく感じます。わずかな部分であれば注意して走行できるでしょう。夏・冬専用タイヤにはかないませんが、積雪の少ない地域での使用には十分だと思います。
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
乗り心地は柔らかく、タイヤノイズの車内への侵入もルマン5と互角以上。特に雨の日の静粛性は抜群で、黒塗りの高級車並みです。ブレーキはドライでもウエットでも良く効きますが、少しハードなブレーキング行うとタイヤから「ゴーッ」という音が発生します。最近ブレーキダストで前輪ホイールが汚れ易くなりました。コーナーでは少しタイヤサイドがたわむ感覚がありますが、よく切り込みながら回頭してくれます。燃費はほんの少しだけ低下するようです。結果オールシーズンタイヤというネガティブな部分は微塵も感じさせること無く、使用しています。