アジアンスタンダードタイヤ性能比較表

standard

 スタンダードカテゴリーは、基本性能と経済性をバランスよく併せ持つタイヤの標準モデルをラインアップします。

 サイズバリエーションが豊富で、軽/コンパクトカー、ミニバンやセダンまで幅広い車種フォローを可能にするのが特徴です。しかし、コストパフォーマンスに優れるも飽くまでも標準性能重視で、際立った性能の高さを求めることは困難です。

 また近年はグローバルで大手と言われるタイヤディーラーが、中国やインドネシア等で製造した製品を展開します。いわゆるプライベートブランド(PB)を謳う傾向に流れています。

 これかなり注目です。実績を示す銘柄が多く、先入観だけで評価判断出来ないレベルにあります。利点を活かし価格の安さを主張、そして相応の性能が魅力となり受け入れられているのでは。

(2019.8更新)
【TOPICS】

カテゴリーの役割は価格追求か?

hifly_hf201

 従来からアジアンスタンダードの役割は価格追求がメインでした。しかし、PBタイヤを謳う製品の出現でメーカー主導は影が薄くなっています。

 それでも性能主張に転化し価格一辺倒からの脱却を図ります。ただそれに耐えられる製品が決して多くない実情もあり、残念ながら現状ではメーカー主導による製品は限定的です。

 PBタイヤの狙いは隙間を突くこと。その結果スタンダードにおける展開は独壇場の様相を呈しています。価格追求はユーザーに訴える効果があるのは間違いない。競い合うことで更なる安さが期待出来るかも。しかも性能向上が図られるなら尚いい。

 実はここが難しいところで、安さ一辺倒では不安が無い訳ではありません。タイヤが果たすべき役割は非常に重要。この要求を満たした上で価格へ向かうのが理想です。

2019年ラインアップメインは?

 2019年も価格追求を維持します。HIFLY、ZEETEX、MOMO、そしてMINERVAが以下の価格を展開します。195/65R15(いずれも1本当たりの価格、2019年2月現在)で比べてみました。

HIFLY「HF201」→ 3,050円
ZEETEX「ZT1000」→ 2,390円
MOMO「OUTRUN M-2」→ 3,540円
MINERVA「EMI ZERO HP」→ 3,290円

 この価格どうよ! と全てに示したいところながら、どうも値上げによって状況がやや変化しています。そんな中でも驚く低価格を実現しているのがZEETEX「ZT1000」かな。しかも軽カーサイズなら2,000円を切り1,000円台も、というから凄いとしか・・

 一方NANKANG、ATR RADIALなどメーカーによる展開はやや魅力が薄れています。それでもカテゴリーの活性化に重要な役割を果たしているのは間違いないかと。

 性格上、価格への興味は仕方ない。ただ安かろう悪かろう、ではね。 この価格でこの性能なら十分、という両立が価値を見出す方向へ向かうのが理想です。その点を探ればNANKANG「NA-1」は興味深いかな。

アジアンスタンダードタイヤ性能比較

*総合評価は投稿されたインプレッションの各項目を合計し平均値化したものです。

NANKANG

NA-1
- オートウェイ -
  • サイズ:12~16インチ
  • 扁平率:80~50%
  • 発売:2017年
環境面に優れたエコ製品の主張を展開

ECONEX として「ECO-2+」同様環境面に優れたエコ製品の主張を展開。しかし同列に複数展開するのは混乱する。その結果「ECO-2+」はコンフォートへ、そして「NA-1」はスタンダードレベルでエコを求める。

CX668
- オートウェイ -
  • サイズ:12~15インチ
  • 扁平率:80~70%
コンフォート並みの性能を誇るNANKANGの自信作

メーカー指針はコンフォートタイヤとしてのポジショニング、でもサイズ設定や性能からはスタンダードとしての位置付けがフィットする。コストパフォーマンス重視で選択を考えている人に最もお勧めなひとつでは。

N-729
- オートウェイ -
  • サイズ:13~17インチ
  • 扁平率:70~50%
ホワイトレターで演出したスタンダード

導入サイズは13~14インチが中心、軽カーやコンパクトカーに向けられたサイズ展開。基本性能を踏襲しタイヤへ見た目の個性を求めるなら結構いい。耐磨耗性に優れた特殊コンパウンドを採用、コストパフォーマンス向上を謳う。

 

ATR RADIAL

ECONOMIST ATR-K
- オートウェイ -
2つの面から経済性を訴えるスタンダード

転がり抵抗を抑える貢献度の高いデザインを採用、しかも低価格という2つの面から経済性を訴える。サイズ設定は軽カーからコンパクトカーが中心となるのでは。「ATR-K SPORT」との関連はあるのかなぁ?

 

HIFLY

HF201
- オートウェイ -
  • サイズ:12~16インチ
  • 扁平率:80~50%
スタンダードとしてのフォロー拡大

軽/コンパクトカーからミドルセダン、ミニバンまでの装着を推奨。スタンダードとしてのポジショニングを探る。パターンは3本のストレートグルーブと2本のセンターリブが特徴。排水効果と直進性、ハンドリングの安定性を訴える。

 

ZEETEX

ZT1000
- オートウェイ -
標準性能を訴える正統派スタンダード

ZEETEXブランドの標準性能を訴える最新タイヤ。グローバル商品として認知、更には評価を得、ボリューム展開への期待を背負う。スペインのイディアダ(IDIADA)試験場で評価テストを受け結果を公表している。

 

MOMO

OUTRUN M-2
- オートウェイ -
グリップ性能と環境性能を高次元で融合

OUTRUNシリーズはコンフォートに配置される「M-3」が筆頭となりプレミアムパフォーマンスを強調。対して「M-2」はスタンダードカテゴリーで基本性能を発揮、ミドルクラスを支える性能を主張する。

OUTRUN M-1
- オートウェイ -
軽カーやコンパクトカーへの得意性を訴える

トレッド面は3本溝、この狙いはショルダーブロックの幅を確保すること。3本溝によりトレッド面の接地面積を確保、路面接地を均等化、駐車場等での据え切りや街中での小回りで発生する偏摩耗等を抑制。

 

RADAR

RPX800
- オートウェイ -
左右非対称パターンによる静粛性の期待

スタンダードカテゴリーでは貴重な左右非対称パターンを採用。OUT側では主にコーナリング性能に対する貢献を高め、センターリブとの効果で高速安定性を謳う。また、IN側では排水効果を高め、ウェットでのグリップ性能を訴える。

 

ARMSTRONG

BLU-TRAC HP
- オートウェイ -
  • サイズ:16~20インチ
  • 扁平率:55~40%
  • 発売:2019年5月
コンパクトカーよりもミドルカー以上をターゲットに展開する

「BLU-TRAC HP」はスタンダードとして一定レベルの評価を期待したい。サイズ展開からコンパクトカーというよりもミドルカー以上をターゲットにするのは明らか。軽/コンパクトカーをメインターゲットにする「BLU-TRAC PC」よりもワンランク上を狙う。

BLU-TRAC PC
- オートウェイ -
  • サイズ:14~17インチ
  • 扁平率:70~60%
  • 発売:2019年5月
コンパクトカーをメインフォローに「BLU-TRAC HP」を支える

ARMSTRONG「BLU-TRAC PC」は「BLU-TRAC HP」同様スタンダードに位置付け。「HP」はミドルカー以上をターゲットに展開。対して「PC」は軽/コンパクトカーをメインに14 ~ 17インチのサイズ設定を実現する。双方でスタンダードフォローの大方が可能。

 

ROADSTONE

N'priz SH9J
- オートウェイ -
  • サイズ:13~15インチ
  • 扁平率:80~55%
基本性能重視を唱えながらも快適性能と走りの両立

基本性能重視を唱えながらも快適性能と走りの高さ、更にはエコへの姿勢を示す。配置されるのはスタンダード、多様性に富んだラインアップが形成される中で主張が響くのか興味。また価格一辺倒から脱却し製品主張に相応の期待感を抱かせる。

 

MINERVA

EMI ZERO HP
- オートウェイ -
  • サイズ:13~17インチ
  • 扁平率:80~40%
スタンダードカテゴリーに配置。標準性能を意識する

HP=ハイパフォーマンス、UHP=ウルトラ・ハイパフォーマンス、これにより「EMI ZERO UHP」が上位になる。左右で異なる非対象パターンを採用、偏摩耗を抑制し静粛性とニュートラルなハンドリング性能を実現。