≫ DAVANTI DX640 リアルレポート! 性能は確証へ

第7回 超厳しいアイス路を求め果敢にチャレンジした結果です!!

 NANKANG「AW-1」、12月15日に大雪となる無二のコンディションで雪路性能を堪能? 安定性に従来からの進化を確信。また雪国では決して珍しくない降雪翌日のアイス路、運転の気遣いも最小レベルであったことは前回のレポートで触れた通りです。

 しかしながらアイス路における興味はアジアンスタッドレスタイヤにおいても最大、従って前回を本質としていいものか正直悩むところです。そこはより厳密に、としたのなら完全アイス、そうミラーバーンやブラックアイスレベルまで探るべきでしょう。

 ということで12月21日に実行! 場所は過去2回出向いた山間部へ、また2時間以上掛けて赴きました。実は今回、目的がもうひとつ重なりました。タイヤWEBサイトで展開するチェーンのテストも兼ねています。厳密にはタイヤに被せる布製カバー「AutoSock(オートソック)」がそれ。

 我が町は雪国なので冬場はスタッドレスタイヤが絶対的、チェーン装着の機会は基本的にありません。しかし、2018年12月14日付けで公布・施行された新たな「チェーン規制」に対処、まぁ最悪に備えるということからリアルレポートとして製品情報を伝えることに。そんな事情もあって同日進行となりました。なお参考までに「AutoSock(オートソック)」のレポートはこちらから確認出来ます。

アイス性能を試すのは難儀でへこたれる‥

 12月に入り愛車は多彩な冬道を激走幾度も。その為に汚れ酷いもんです。装着写真を撮る都合上それは宜しくない、ということで朝から急遽洗車を行うことに。終了したらチェーンの試装着、装着の予行演習です。現場で万が一装着出来ない、という事態が発生したら泣いちゃいますから。同時にそのシーンを写真に収めながらで結構手間が掛かります。

 あっという間にお昼。取り敢えずカップ麺をすすりこみ出発しよう。ただ焦ることは無い。「AutoSock」のテストを夕方までに行い、日が暮れ気温低下によるアイス路への変貌を待つ予定です。現地は我が町より相当寒い。通常でも日が傾くと気温はマイナスへ。因みに当日の最低気温は-6℃となっていました。最強アイス路へは超絶確実でしょう。

途中ヘビーシャーベットに遭遇、序にインプレッション!

 現地の峠まで今少し、本日は気分転換にルートを変更しましょ。ところが本線から逸れた途端にシャーベット路が出現、しかもヘビー状態です。ここまで幾度もシャーベット路は走破したけれど最強では。試すしかない。

 前回、シャーベット路でリアが振られほどの深い状態と示したシーンがありました。しかぁし、それを上回るコンディションにやったー! と思わず声が出る。雪道に対する耐性が完全に麻痺、厳しい状態程嬉しいです。

 で「AW-1」の走行はどうよ? 実際かなり振られます。前輪のズリもありステアリングの舵角修正が求められるほど。敢えて果敢に挑むも縦横ともにグリップは薄れ安定性は遠のく。一旦アクセルを緩め轍に沿うことでグリップ回復に努めます。低速なら問題ない。

 排水性は決して悪くない、しかしながら水分多量に含む雪に対する除水に限界が。要は単純なウェット路なら溝の最適化により排水は確実に機能します。ところがシャーベットはそこに雪が混じり、トレッド面のブロックやサイプの機能だけでは対応し切れず。溢れた水膜の行方が多方へ、ということからグリップ低下で走破性に限界が見られます。

 一般にシャーベット路は一部でアスファルトが見えることから意外と安心感を抱かせます。しかし、水分を多く含んだ飽くまでもシャーベット状の雪なので実は結構滑りやすい。ヘビーになればなるほど雪路より厄介なコンディション、だと個人的には受け止めています。従いこの挙動は想定内かと。

最強アイス路がいよいよ待ち構える!!

 シャーベット路の厄介さに少しばかり大人しくなった親父です。しかし、本日メインはまだこれから。その前にチェーンのテストもあるし気を取り直し向かいましょ。

 目的の場所はスキー場がいくつも連なる山間部、そこに広い公共の駐車スペースがありトイレ休憩も可能‥ 親父になるとトイレが近くてここは助かる。前回も、その前も拠点にしています。

 まずここでチェーンテストの準備を、整い次第更なる峠へ向かいます。結局、装着距離約25kmを走破、難所に近い峠道で本質を十分堪能出来ました。目的のひとつ完結です。

 この時の時刻は16時少し前、気温は下がり大分寒いです。しかし路面はまだ微妙。薄っすら凍り始めるもこの程度では満足出来ず。折角の機会だし最強レベルまで待つことに。

 そこから1時間経過で17時、気温は-3℃に。直接歩いて状態を確認すると、ツルツルテカテカのブラックアイスバーンが至る所で発生。単に濡れたアスファルトのように見えますが薄っすらと氷が張っています。これ直前までその状態を判別し難く、ヒヤッとする危険な路面です。

 気温が下がる夜間や朝方などは要注意。路面が黒く見えたらブラックアイスバーンの可能性が高いと思った方がいい。滑りだけならミラーバーンは一番危険度高いのですが、判断し難い点で厄介です。

 周りは既に薄暗く緊張感が高まります。雪道に対する耐性麻痺など完全消滅、安全性の意識へ転換します。

 今度は「AW-1」で直に路面を確認。発進時一瞬アクセルを強めに踏む、グリップが抜けたようにツルツルツル。停止もブレーキをガツンと踏む、ガッガッガッとABSが作動。いずれからもアイス路は完全化しています。

 いよいよ走行開始です。街中とは異なり峠、しかも暗闇で結構やばいかも。しかしそこは「AW-1」の搭載性能へ託してみようかと。

 本線というか峠は戻るルートなので下りメインです。路面は全面アイスとはいかないけれど7:3でアイス路が優る状況。前後に走行車両はなく単独なのが幸いです。速度は30km/hをキープし確実性を優先します。10分、20分走り性能把握が可能に。

 感じたことは絶対的なアイスグリップ性能が高い、とは言えず。そこは冷静に判断します。特に横の効きが少し不安。トレッド面のブロックなのかタイヤサイドそのものなのか、いずれにしても剛性の物足りなさによる影響ありそう。

 対して縦、横に比較すれば効きのレベルは上回る。その点から縦と横の効きに少しばかりバランスの差異があるように思えます。今少し横の拘りが増したのならバランスは均一化、異なる体感が得られたかも。

 速度は40km/hまでアップ、元来直進性は評価していたしアイス路でもその性能を踏襲。ただコーナーが迫ると減速への意識がグッと高まります。行ける、という絶対的な確信が残念ながら持てません。

 発進の1速はラフに繋ぐとツルツルが襲います。丁寧なクラッチミートでそろりが必要。2速、3速までが限界です。停止は余裕を持って自発的なポンピングブレーキで減速しつつです。いつもの感覚で踏むと厳しい。やはり峠の最強アイス路は街中のハーフ状態とは別次元。

 縦横のバランス、絶対的な効きの向上を今少し期待するところ。特に後者はコンパウンド系の最新素材に拘る必要があります。その実現を果たせれば‥

 でもね、NANKANG「AW-1」を包括的に捉えると、アジアンスタッドレスタイヤとしてのコストパフォーマンスでこのレベルまで到達していることを好意的に受け入れたい。従い安全への意識を高め丁寧な運転に徹するなら決して悲観的ではありません。

 走行距離は920kmを超えました。燃費は10km/lをギリキープ。11月4日の初装着から約1ヶ月半、私にとっては近年稀に見る走行ペースです。

次回の予定

 同じ山間部の峠で、雪無しから大雪、そしてアイス路まで試したし、NANKANG「AW-1」の本質を今回こそ網羅したかと。ということで終了‥ にはなりません。もう一つ寿命がありました。これについては最低でも1シーズンは様子見が必要。

 それまでの間、更なる何か気付いた点が見出せれば深めようかと。具体的には、ん‥そうですね‥ チョット考えてみます。

概要

ESSN-1 の後継、NANKANG史上最高性能を謳う

  • カテゴリー:スタッドレス
  • サイズ:13~17インチ
  • 扁平率:80~45%
  • 発売:2020年8月

主張点は国内の厳しい冬路面、そう氷雪路で効きを高め、耐摩耗性を向上、そして静粛性にも拘る3つ。これまでにない先進技術を搭載。アイス路に対する期待がワンランク向上。

製品詳細

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