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AutoSock(オートソック) の特徴

概要

タイヤに履かせる画期的手法を搭載、先駆者として注目!

素材はポリエステル繊維、無数の細毛が表面に露出し柔らかい雪、硬い雪、凍結路の表面をつかむ。軽量850g、女性でも安心装着が可能。トヨタ、ホンダ、スバル、日産、マツダなど純正採用。

製品情報

 布製タイヤカバーでは先駆者になる「AutoSock(オートソック)」、最大の特徴は何と言っても取り外しのラク(楽)さでしょう。一般的なチェーンの装着はその手間に嫌気を感じることも。その煩わしさを最小限にしたのが「AutoSock」最大の特徴です。

 素材はポリエステル繊維を採用します。トレッド面、そう表面には無数の細毛が露出、あらゆる雪の表面、そしてアイスをもつかみ充分な摩擦を起こすことで効きを高めます。また重さ850gは超軽量なので作業は全く苦にならない。畳めば最小になるし相当いい、と感じるはず。

装着は簡単!

1、「AutoSock」のゴムの部分を広げ、タイヤの上から被せます。
2、車を前もしくは後ろに半回転分動かし残りの部分が上に来るようにします。
3、上に来た残りの部分を被せ馴染ませます。これを両輪行います。
4、装着後、センターがズレていても走り出せばしっかりと馴染みます。おおよそだけれど100m走れば完全かと。しかし、万全とする為にも本格的に走り出す前に今一度装着を確認した方がいい。

寿命はどうよ?

 効きも当然ながら心配なのは耐久性、そう寿命です。やはり通常チェーン程の耐久性能は望めないかと。メーカーの指針を確認すると、ドライ路のみの使用で50km以上、雪路で100km以上の走行が可能という。使い方によっては200kmも可能では、というのも見られます。~まで、ではなく ~以上 が気になるも、そこは目安の距離と捉えるべきかと。

 ただし時速50km/h以上のスピードを出して走行したり、急発進や急停止をした場合は消耗が激しくなります。寿命は裏側の黒い生地がトレッド面(接地面)に現れた時や裂け、破断が発生したら即刻使用中止です!

 注意しなければいけないのは、高速道路等におけるチェーン規制時かな。少し前までのこと、高速道路係官の判断により最悪は通行できない可能性もあるという曖昧さ‥ 飽くまでも緊急脱出用の タイヤカバー という位置付けでした。

 従って役割は非降雪地域で突然の降雪時や、スキーにたまに行くなど冬でも雪との共存があまり考えられない地域での、エマージェンシー用とするのが最も有効的。ただ効きはスタッドレスにも勝る、という評価。雪路だけではなくアイス路も行ける、ということ。

 なら雪国でもスタッドレスタイヤ装着ながら厳しいアイス路の坂道で立ち往生してしまうような場合、トランクへ備えておくことで安心が得られそう。クルマメーカーでも純正採用するところが増えており製品への信頼性は高い、と考えます。

 そして2018年に施行された新たな「チェーン規制」、国土交通省が挙げたチェーンの括りに布製タイヤカバーも含まれます。従って「オートソック」はチェーンとしての位置付けに確証を得たことになります。これで曖昧さが解消、朗報かと。

AutoSock(オートソック) を購入し試してみた!!(リアルレポート)

 「AutoSock」は布製タイヤカバーの先駆者として認知、ノルウェー発祥として北欧デザインなら安心感がある印象だし効きそう。ということでかなり前から気になっていたけれど、我が町は基本雪国なので冬場はスタッドレスタイヤの装着が絶対的でその機会は実現せず。

 しかし、2018年12月14日付けで公布・施行された新たな「チェーン規制」もあるし、まぁ最悪に備えるということが大きいかな。それでも恐らくですけど、使用することは無いかと。

 ただチェーンとしての位置付けを確証、そしたら体感したいという興味が抑えられずAmazonでポチってしまいました。装着は勿論ですが効きも当然体感しないと。ということで、以下「AutoSock」リアルレポートとして2020年12月21日の体感をまんまお伝えします。

AutoSock(オートソック) 実際どうよ?

 結論の前に装着条件を確認しておきます。愛車に履いているのはスタッドレスタイヤ、これに敢えて装着します。サイズは 205/55R16 です。

 適合表で調べたら、品番645というハイパフォーマンスモデルが該当するよう。因みに1サイズで40近いタイヤサイズに対応するというから汎用性半端ないっす。装着したらブカブカだったり‥ 入らない‥ 少しばかり心配も。

 ケースは厚手のビニール、収納時には2つに折り曲げ双方に付いている取っ手をパチリ。縦横30cm四方というところ。中身は左右本体以外に取扱説明書と超小さいビニールが。何かと思ったら肘まである簡易の作業用手袋でした。弱々しい素材だけれど無いよりはいい。実はこれ着脱時にとっても重宝します。

 取扱説明書もそうだけれど収納ケースの裏面にも安全上の留意事項が詳しく記載、絶対守ってね! これを守らないと安全性や耐久性は責任持てないよ! 強調してあります。熟読を。

AutoSock(オートソック) を装着

 「オートソック」に限らずチェーンは本番前にかならず試装着を行うべきです。イザ装着しようとしたら意外に戸惑うことがあるかも。簡単装着の布製カバーだってもしかしたら‥ 本番は雪が降り積もり路面はツルツルかビチョビチョ、タイヤの汚れが付くかもしれないし作業環境は厳しい。

 万が一装着出来ない、という事態が発生したら泣いちゃいます。従って大丈夫、という信頼があっても試装着、予行演習は必ず行いましょう。その際、まずは説明書等を熟読し装着工程を理解することです。より詳しくは チェーンの試装着は必ず実践を! で確認して欲しい。

 ということなので実践を。肘までの簡易手袋をして本番さながらに行いました。超簡単! 愛車は前輪駆動なので前2本へ装着、両輪で恐らく5分もかからず。ただ戸惑ったのは上半分被せ残りの部分が上にくるようタイヤ半回転分移動させること‥ 実は半回転分というのは僅かな移動距離ながらこれが掴めず。こんなもん、と思ったら1回転し行き過ぎ。やり直しで3/4回転、3回目でようやく半回転分の把握が出来ました。情けない‥

 全体へ被せるのが完了したけれどタイヤセンターとはズレています。しかし慌てない。走行を始めると自動的にセンターへ補正されるよう。本当かな? 実践すると確かにおおよそだけれど100mも走れば完璧にセンター補正が完了しました。

 ここまでいい感じ、氷雪路における実走も期待出来るかな?

AutoSock(オートソック) は効く!

 ということでいよいよ実走へ向かいます。場所はスキー場がいくつも連なる我が県の山間部へ赴きます。このところの大雪で状態は万全、積雪は既に1m以上にもなっている。実はここ、2020年12月に入り3度目、いずれも過去2回はスタッドレスタイヤのテストで参上したばかり。なので状態は確認済みながら、前回より更に積雪は増え正に無二のコンディションと言えるでしょう。

 現地までは2時間以上掛かります。しかも、途中から峠だし目的の行程内にアイス路、雪路、シャーベット、ウェットと冬の多彩な路面が満載。どの箇所で試そうか悩むも、装着は路側のチェーン着脱場ではつまらない。そこそこ広い公共の駐車スペースがあるし、そこを目指しましょ。序にトイレ休憩も可能‥ 親父になるとトイレが近くて。

 到着後まずはトイレ、体の準備万端で作業に入ります。今度は実際の雪上で作業です。なら正確な時間を計測! スマホのストップウォッチを用意、「オートソック」のケースを閉じた状態からスタート。

 右上半分完了し左へ、そこも完了したらタイヤ半回転分の移動。これがまたダメです、行き過ぎて修正、残りを被せ完了しストップ。そしたらやはり5分を余裕で切りました。

 そこから駐車場をグルっと周回すると100mくらい、これでセンター補正完璧。一応タイヤのIN側へも手を突っ込み装着状況の完全化を確認しました。さぁいよいよ出発です。

体感に感動

 まずは慣らしの様相を取り入れ丁寧な走りを心掛けます。スタッドレスタイヤへ装着しているので乗り心地、ノイズとも向上したような。トレッド面ブロックを覆うことで好転、と言えそう。

 馴染んで来たタイミングでアクセルオン、路面は完全圧雪です。すると空転はなくスムーズな加速でグイグイ。コーナーでもヨレは無い、「オートソック」がズレるような違和感も皆無。15分位で一旦停止し状態を確認します。

 タイヤへの密着が完璧。ズレは40近いタイヤサイズに対応する汎用性から最も気に掛けていたこと、それが無いので感心しきり。試しにサイドのベルトを引っ張ってもそれが伸びるのみ。トレッド面はピタっと密着、そしてIN側もタイヤサイドを完全に覆う状態を維持していることを確認しました。

 再発進は敢えて勢いを付け加速してみる。多少空転は感じるも当然そうなるよね、の範疇です。2、3、4速までシフトアップで速度は50km/hへ到達。そこからフルブレーキ、ABSを作動させます。効く! クルマの姿勢が振られることもなくスムーズに停止。

 ただ違和感も。速度40km/hまでなら異音無し、それを超えるとパタパタ音が発生。50km/hで気になるレベルに。再度40km/hに減速するとおさまります。なるほど、取扱説明書には50km/h以下を厳守、コーナーでは30kmまで下げよ、となっています。50km/hを超えちゃ絶対いかんです。遠心力で膨れるんでしょうね。

 またフルブレーキも感触がいいのでもっと試したいけれど、それも注意項目に含まれます。ここは我慢。

 雪路では最も効きの体感がスムーズです。アイス路においてはシーンによりスタッドレスタイヤよりも安心感が増します。ただシャーベットは横へのズリが発生、轍が厳しいヘビーシャーベットではステアリングの舵角調整に少し力が入る。

 装着距離約25kmを走破、難所に近い峠道で「オートソック」の本質をある程度理解出来た、と言っていいでしょう。で、最後に取り外しと走行後の状態を報告しておきたい。

 まず取り外し、寒さで一部がタイヤに固着し指示のあるベルトで引っ張る行為ではトレッド面から動かず。(スタッドレスタイヤなのでブロックの引っ掛かりもある) これはIN側奥へ手を突っ込みゴムを引き上げるようにしたらOK。

 次にトレッド面の状態を確認。そしたら少し毛羽立ちのような箇所を発見。恐らくハードブレーキで起きたものかと。速度50km/h時のパタパタではないな。

 説明書には、止むを得ない場合以外は急ブレーキ、急発進、急加速、急ハンドルはしないでね。もしこの操作を行った場合は直ぐに状態確認して欲しい、と記載あり。対して私は敢えてこれを試す。その点は自己責任、恐らくだけれど説明書通り注意点を完全厳守していたらこれは無かったと思います。でもね、敢えてそこを探るのも目的ですから。

AutoSock(オートソック)の限界寿命を見出す!

 2020年12月21日の体感から年が明け2021年1月9日、前回同様の山間部へ赴きました。目的は「オートソック」の限界寿命を見出すこと。効きと装着の容易さはある程度受け入れられたかと。しかしながら限界寿命については曖昧さがあるのでスッキリさせたい。

 今回積雪は更に増え歩道は人が歩くも難しい状況に。途中見掛けた人は膝上まで潜り遭難するのでは‥ と心配するほど。

 車道は頻繁に除雪車が出動しているよう。偶然それに遭遇、大型タイプでトラックをカスタマイズしたようなスタイルです。恐らくだけれど降雪量や道路状況により出動するタイプが異なるのかな。除雪後は走行しやすく安心感があります。

 そして前回拠点にした広い公共の駐車スペースへ到着。「オートソック」を装着、序にトイレ休憩も済ませ準備を整えます。

 「オートソック」の既存状態は前回の走行後に水洗い、ガレージ内で3日乾燥させました。トレッド面に少し毛羽立ちのような箇所があるのみです。

 そこから走行後の変化を確認します。だらだらとしたロング走行の可能距離も興味だろうけれど、意識するのはもっとハードな走り、そうハードブレーキングと発進、加速の繰り返しに対する耐性です。ということで開始。

 馴染なせないと行けないのでいきなりGO、とは行きません。路面は完全圧雪、前回より積雪量が多い。走行は相変わらずスムーズで加速も躊躇なく行けます。10分位走らせたし、さていよいよ行きますか!

 まずはまったく普通に、そうドライ時の感覚で発進。ググっと路面を掴み加速へ。1速で引っ張り2速にアップ、そして3速へ。車速は40km/hほどに到達しフルブレーキ。ABSが作動しガッガッガッガッ、止まる! 安定した挙動です。

 そこから再発進、今度はアクセルを少し煽り1,000rpmほど高めにし発進を試す。多少空転を感じるも直ぐにグリップを回復し加速へ入ります。そこからスピードアップで一応の限界指針50km/hまで上げていきます。グイグイ引っ張る感触は不変。効きに対する性能は侮れない。

 相応の距離を走行しまたフルブレーキング。制動距離は少し伸びるもABS作動でガッガッガッガッ、安心の停止をここでも確信。

 さて、極力避けて欲しいという注意項目を敢えて実践後の状態は? 確認してみましょ。装着したままステアリングを左、そして右と最大に切って「オートソック」の前後を目視。更に撫でるように触れてみる。

 トレッド面はタイヤへ固着しているけれど見える範囲で大きな擦れや亀裂は見られず。サイドもまた同様。既に30分以上走行、距離にすれば15km以上になるのかな。行程は前回と全く同じで、新たなスタッドレスタイヤの試走で何度も走行している峠道。ワインディングにアップダウンが加わりドライ時でもタイヤへの負担は大きい。でもまだ行けそう、再度同じ行程を繰り返します。

 ということで、フルブレーキングと鋭い発進・加速を再度実践、40~50km/hの速度域で更に15km以上の走行を重ねます。50km/h付近では前回同様バタつき音が発生するも、タイヤハウスに当たるような感触はありません。しかしその音、正直気になります。従って40km/h付近へ減速。

 こんなもんかな‥ 距離は30km以上を走破。前回と合わせれば55km以上になります。そろそろ出発地点の広い公共駐車スペースへ戻りましょ。途中の確認で不具合は見られなかったものの、タイヤから外して確認しないと詳細は何ともですね。

 さぁどうよ? 「オートソック」を外し左右詳細に確認しました。すると、あ! 先程の装着時には見られなかったほつれ、というか布の破断が露わに。トレッド面を縫い合わせている特殊な糸が伸びて? 切れて? 縫い合わせ部分に破断が見られます。もう一方は毛羽立ちの激しいやつ、いや浅いけれど亀裂か。

 急発進や急停止をした場合は消耗が激しくなる。寿命は裏側の黒い生地がトレッド面(接地面)に現れた時や裂け、破断が発生したら即刻使用中止、というのがメーカー指針の注意事項です。これに合致、継続使用はダメでしょう。

 繰り返すけれど、限界寿命の曖昧さを明確にしたい、というのが今回の意図。通常ならこれほどのハードな走りはしない、と考えます。従って走行距離55km以上でダメね、というのは特殊な例と言えそうです。

 一般的な使用方法(説明書の記載事項厳守)なら100km以上は最小、もっと行けるはず。それが十分望めると思いますけどね‥

まとめ

 効きの確実性は非常に高い、丁寧な使用を意識すれば相応の寿命も期待出来そうです。使用年数や走行距離によっても差異があるということ。その為にも説明書の記載事項を確実に理解することが重要。実行の可否で寿命が異なる製品特性である、と思います。

 また2018年に施行された新たな「チェーン規制」の適合で厳密性を得たのは朗報。でも寿命から従来のエマージェンシー的な位置付け、という捉え方も完全に消し去ることは出来無いと考えます。

サイズ・購入

  サイズ適合表(AutoSock Japan公式サイト)
  ご注意 : 購入に際しては装着可能かサイズ・マッチング等を必ずお確かめ下さい。

インプレッション

  • 投稿数 【1】
  • 雪 路 性 能
  • 装着作業性
  • 静 粛 性
  • 乗 り 心 地
  • 収 納 性
  • 平均評価値(5満点)
  • 4
  • 5
  • 5
  • 5
  • 5
  • 4.0
  • 5.0
  • 5.0
  • 5.0
  • 5.0
KOS さん
【購入年月】
2012年12月
【装着車種】
ボルボXC70
【装着サイズ】
235/50R18
【評   価】
  • 雪 路 性 能
  • 装着作業性
  • 静 粛 性
  • 乗 り 心 地
  • 収 納 性
  • 4
  • 5
  • 5
  • 5
  • 5
【インプレッション】

全体のバランスからとても優れた製品と感じます。
圧雪、アイスバーン共に効きは良いです。
深雪の場合ネット内に雪が入り込んでしまう事があるが低速走行であれば問題ないと思います。

(2012/12/3)

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