2021年シーズン アジアンタイヤは更に飛躍する!

アジアンスポーツタイヤ性能比較

 アジアンタイヤで絶対的なグリップ性能に優れているスポーツ系、その追求に変化は見当たらず。トレッド面は幅広の溝が刻まれ、一定面積を確保したブロックがスパルタンな雰囲気を漂わせています。いかにも! と思わせるのがアジアンスポーツタイヤの特徴です。

 グリップ性能の拘りは方向性により多少の違いがあるけれど、評価レベルは明らかに向上している、と感じます。これまではやや過小に捉えられがち、でも実際に経験すると印象が覆えされることもあるんです。

 ウェット性能も同様では。従来弱点のような捉え方があったけれど、日常的な街乗りでは十分、という評価が今や多数を占めるほどです。

 装着はミニバンなどでも珍しいことではありません。剛性の高さは懐の深さとしてカテゴリー横断へ期待を背負います。器用さとして評価されているのです。

 それでも全体的にはやや大味なところもあるのかな。静粛性や乗り心地はスポーツタイヤとして重要視されなかった点ながら、繊細さという点で追求レベルがもう少し高まると新たな次元が見えて来そうです。

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2021年 アジアンスポーツタイヤ ラインアップ

 メーカーにとってスポーツカテゴリーへの投入は露出拡大への近道です。そこへ拘る姿勢は注目の度合いを高め、他との共存でも可能性の高まりが期待出来ます。これにより多くのラインアップを実現し、選択肢の広がりが魅力あるカテゴリーを構築します。ただ一方でカテゴリー内の性能差が大きくなっている印象もありますね。

 「ATR SPORT 123S」を経て「ATR-K SPORT」の登場は軽カー専用ながら何というタイヤを発売するのだろう! これサーキット専用ですよね、を抱きました。(2016年からは軽カー以外のサイズも投入)

 そしたらNANKANG「NS-2R」は更に過激。Sタイヤでは、と思わせるスパルタンさはドライグリップの優越感を強烈に示しました。この流れ止まりません。そしてNANKANG「AR-1」がダメ押し。

 一方で従来から続く人気製品、NANKANG「NS-2」、「ATR SPORT」、「ATR SPORT2」、Pinso Tyres「PS-91」などは、フォロー範囲拡大でカテゴリー横断による器用さを主張、メインのひとつとして変わらず維持します。

 そこにNEUTON、MAXTREKが加わり全体ボリュームの拡大に貢献します。2021年は更にDAVANTIから「PROTOURA SPORT」が投入されこれを加えた展開です。RADARも遅ればせながら参戦。NITTOをアジアンタイヤに括る違和感もようやく受け入れられ、全体的な底上げが更に進みます。

モータースポーツ参戦で主張を高める!

 アジアンタイヤメーカーによるモータースポーツへの参戦は、珍しいものではなくなりました。特にドリフト関係、D1などへは性能を訴えるのに絶好の場として積極性を示します。

 当初使用されるタイヤは市販の公道用に限定され、いわゆる街中で使用する製品が装着されています。ただ規定の変更で一般的、とは言い難くなっていますが‥ 現在はコンペティションの括りを敢えて設定しより過激な製品を投入します。それでもレース結果はタイヤ評価に直結。北米や欧州、そしてアジア諸国でも同様の捉え方になるのでは。

 ドリフトに比較してグリップのレースは今後への課題かな。恐らくだけれど耐久性に対する課題が見えてきます。それでもレース専用、というかコンペティションブランドの構築に大きな影響を与えています。過去、国内メーカーの戦略がそうであったようにレースで勝つことがファンを獲得する、これを実線している訳です。

 ということで、近年盛り上がるアジアンタイヤメーカーによるモータースポーツの意義は大きい、と考えます。今シーズンも活発化したシーンを見る機会が多そうです。

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アジアンスポーツタイヤ性能比較

NANKANG

ドライグリップに拘る姿勢は本物。性能を極限まで高めたハイグリップとして、サーキットやスポーツ走行で気合を入れたいユーザーへ向けられている。ラップタイム向上などより速く、より洗練されたタイヤを実現。

AR-1 詳細

従来品となる「NS-2」とは全くの別物では。見た目のスパルタンさはSタイヤに通ずるような風格さえあり、R の称号がこれまで以上に走りに特化した、いわゆるハイグリップへ進化していることを物語る。走りに特化した仕上がりだ。

NS-2R 詳細

パターンは一昔前の国産スポーツタイヤに共通点を感じさせる。街中走行でも安定した走り、サイズバリエーションは豊富。軽カーからコンパクトカー、セダンやミニバンまで幅広くフォロー。NANKANGラインアップで継続した人気を誇る。

NS-2 詳細

ATR RADIAL

第2世代となりトータル性能向上を謳う。「ATR SPORT」はドライグリップの高さが特徴、これは「2」でも性能として踏襲しているものの、それ以上にレスポンス性能が大きく向上しているのでは。更に剛性強化やライフも期待される。

ATR SPORT2 詳細

ドライグリップに得意性を誇るインドネシア製スポーツタイヤ。トレッド面の当たりの柔らかさから乗り心地にも期待感が示される。NANKANなどと伴に黎明期から普及拡大に努め今でも人気は続く、というかその筆頭を堅持する。

ATR SPORT 詳細

「ATR SPORT 123S」の位置付けはCOMPETION(コンペティション)、そうレース用。但し、街中での走行も可能としている。スペシャルバージョンとして投入された「ATR-K SPORT」のベースタイヤがこれ。結構凄いかも‥

ATR SPORT 123S 詳細

見た目一般用とは一線を画すSタイヤにも近いトレッドパターンであり、モータースポーツでの使用も考慮して開発された。新たなサイズが加わり軽カー専用からフォロー拡大が進む。ベースはハイグリップスポーツ「123S」。

ATR-K SPORT 詳細

インドネシアのMASA (ATR RADIALのメーカー)で製造し、タイのディーラーがリリースするスポーツタイヤがPinso Tyres「PS-91」。「ATR SPORT」よりグリップ性能が更に上回るのでは、とも言われ見た目の精悍さも魅力。

Pinso Tyres PS-91 詳細

DAVANTI

ハイレベルなスポーツへの主張が響くデザイン。トレッドデザインは独自性を謳いつつも「DX640」の流れを汲む。違いは溝とブロック面の割合、そうシーランド比が小さくなっている、スポーツ系にとっては重要。

PROTOURA SPORT 詳細

RADAR

コンセプトはメジャーにおけるプレミアムスポーツの方向性。近年のコンペティションにも括られる絶対的なグリップ性能を優先するピュアスポーツとは異なり、プレミアムスポーツが狙うトータル性能追及の方向性を追随。

Rivera SPORT 詳細

NEUTON

「NT5000」は正統派スポーツタイヤに括られる。4本のストレートグルーブを備えたパターンが特徴だけれど、スポーツとしては既定路線のデザインなので安心感を持つ人も居るかと。ただ昨今の過激なモノからすると物足りなさあるかな。

NT5000 詳細

NITTO

最新テクノロジーにより独特のパターンデザインに優れた機能性が示されている。左右非対称パターンは、IN側はツインワイルドグルーブの採用、OUT側はラージブロックを採用しウェット性能への得意性を強調。

INVO 詳細

特徴的で拘りの左右非対称パターン採用のスポーツタイヤ。そのトレッド面のブーメランのような変則的な形態は3次元の流れを形成し、個々のブロックによる働きが大きな期待感と共に斬新さを強烈に印象付ける。

NEOテクGEN 詳細

従来品「NT555」の後継。高出力ハイエンドカーに対応し、ハイパワーを路面にしっかり伝えながらも、転がり抵抗とウェットグリップを高次元で両立した製品。メイン市場となる北米で先行、国内へも待望の導入が実現した。

NT555 G2 詳細

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