アジアンミニバンタイヤ性能比較表

minivan

 ミニバンは車重があり重心が高い為に、コーナーリング時にタイヤの外側へ荷重が移りやすくふらつく傾向にあります。安定性を保つには大きな荷重に耐えられるものでなくてはなりません。これを第一に、更には快適性をも発揮するのが専用となるミニバンタイヤです。

 この実現には、OUT側とIN側のサイドウォールの強度を変えることをメインに最適化を施します。クルマをしっかりと支え片減りや偏摩耗、走行時のふらつきなどにも対応し快適な乗り心地へ導きます。

 しかしミニバンカテゴリーは後発です。これまでは剛性の高いスポーツやコンフォートなどによってフォーローがなされていました。最新のアジアンミニバンはどうよ?

(2019.8更新)
【TOPICS】

アジアンミニバンタイヤの位置付け

 アジアンタイヤで明確にミニバン専用を主張する製品は最小かな。既存はスポーツやスポーツコンフォート、そしてコンフォートなどの一部が代用として役割を果たしています。

 ミニバンタイヤに最も求められるのがふらつきや偏摩耗などの抑制です。この点は剛性が影響するところ、従ってスポーツの代用でも可能です。但し、安定性と快適性のバランスが必ずしも一致したものにはなりません。その為、高い満足感を得ることは難しい、と考えます。

 対してコンフォートなら快適性への実現が高まるのでは。しかし、今度は剛性面で不安が残ります。なら中間となるスポーツコンフォートがいい。剛性と快適性双方の期待が得られそう。SUVも可能性は高いかな。しかし、サイズ設定が問題。アジアンSUVは大口径が多くミニバンへのフィットが難しい。

 など代用であることは、専用に比較しいずれかのマイナス面が払拭出来ていません。より安定性と快適性を高位に求めるなら専用に勝るものはなし、です。ではなぜアジアンメーカーがミニバンへは消極的なのか。

 恐らく世界的規模での需要が問題かと。海外ではミニバンに対して商用バンのイメージが強い、ここに専用タイヤを投入しても乗用車並みの大きな需要になり難い。また先進技術の投入は高性能化への道筋が期待され、アジアンメーカーもその実現は既に可能なレベルに到達しています。しかし価格への影響もあり積極性が発揮されないのでは。

 日本国内でミニバンは既にカテゴリーとして熟成された分野です。従って国内普及拡大を狙うのならここ外せない、と思うのですが。

2019年はこう展開する

n_ns25

 専用性を欠く現状に2019年のラインアップも正直苦しい展開が見えています。可能性を高めているのがFEDERAL「FORMOZA AZ01」や「FORMOZA FD2」くらい、やはり代用を強いられるのはショウガナイ。

 そこでバランス重視を念頭に、スポーツコンフォートと剛性を保持するコンフォートからピックアップしています。まずはNANKANGから「NS-25」、「NS-20」、そして「AS-2+」を挙げます。サイズ設定数が多くミドルクラスまでなら耐えられるかと。

 HIFLYからは快適性にプラスした運動性能を特徴とする「HF805」、MOMOは高速安定性に優れた「OUTRUN M-3」。RADARは「Dimax」シリーズから「Dimax AS-8」と「Dimax R8+」を。SUVもフォローする性格はミニバンのフィット感も高めるのでは。そしてROADSTONEからも剛性に優れる「EUROVIS SPORT 04」を挙げておきます。

 多くが代用、というかカテゴリー共有製品をポジショニングします。現状の投入実績からはこれが最適になるかと。

アジアンミニバンタイヤ性能比較

*総合評価は投稿されたインプレッションの各項目を合計し平均値化したものです。
 

NANKANG

NS-25
- オートウェイ -
  • サイズ:16~22インチ
  • 扁平率:55~30%
  • 発売:2017年
快適性へ傾倒するスポーツコンフォート

2017年グローバルに登場、僅かに遅れるも待望論に応え国内導入を果たす。この動きNANKANGにおける国内市場重視では。カテゴリーは静粛性に傾倒したスポーツコンフォート。大径サイズを展開しプレミアムをも謳う。

NS-20
- オートウェイ -
バランス性能に長けた扱いやすさが好印象

「NS-2」の進化というよりはバランスの取れた性能を更に拡大した、という捉え方が理解しやすい。ターゲットは「NS-2」の装着を対象とするスポーツ車より、走りと快適性を求める方向付けがマッチする。

AS-2+
- オートウェイ -
  • サイズ:16~22インチ
  • 扁平率:60~25%
  • 発売:2015年
「AS-2」からコンパウンドの進化で快適性更に向上

コンパウンドによる進化した性能は注目。評価の高いパターンデザインは従来を踏襲し静粛性や乗り心地、いわゆる快適性の向上が謳われる。当然グリップと快適性のバランス性能はNANKANG随一では。サイズ拡大も進む。

 

ATR RADIAL

CORSA 2233
- オートウェイ -
CORSAは快適性を高め独自の進化を遂げる

ブランドとの差別化で快適性へ独自の進化を遂げる。左右非対称パターンを持つコンフォートタイヤ。OUT側のパーターンではハンドリング性能とウェット性能を高め、IN側では静粛性と乗り心地の良さを狙っている。価格面でのメリットも高い。

 

HIFLY

HF805
- オートウェイ -
スポーツコンフォートへの可能性も謳っている

快適性にプラスした運動性能を特徴としスポーツコンフォートへの可能性も謳っている。しかし、やはりコンフォートタイヤとしての静粛性と快適性、この点が評価への期待となる。

 

MOMO

OUTRUN M-3
- オートウェイ -
高速安定性に優れたハイパフォーマンス

コンフォートに対する主張はこう。高い静粛性と快適性を保持し、スポーツ性能も誇るMOMO最高グレードのタイヤ。トレッド剛性を高めあらゆる路面環境においても確かなグリップ性能を発揮する。

 

RADAR

Dimax AS-8(ミニバン/SUV)
- オートウェイ -
  • サイズ:16~26インチ
  • 扁平率:65~30%
「Dimax R8+」のデザインコンセプトを踏襲

コンフォート「Dimax R8+」のスタイリングコンセプトを継承し、ドライとウェットに優れたグリップを提供。最適化されたコンパウンド技術によって耐摩耗性の向上を謳う。SUVにプラスしてスポーツコンフォートもターゲット。

Dimax R8+(ミニバン/SUV)
- オートウェイ -
Dimaxシリーズの最新高性を謳う

ラインアップでのポジションはUHP(ウルトラ ハイ パフォーマンス)、コンフォートに加えレスポンス性能の高さが主張点として添えられる。従来品は「Dimax R8」、そこからプラス進化で得たのは静粛性に耐摩耗性、そして低燃費。

 

ROADSTONE

EUROVIS SPORT 04
- オートウェイ -
  • サイズ:15~19インチ
  • 扁平率:60~35%
ROADSTONEを感じる代表作

ROADSTONEの専有銘柄になるのでは。NEXENとの共有が目立つラインアップではフラッグシップに位置付けしてもいい。ただ SPORT に拘る姿勢はハイグリップをイメージさせるも、実質はスポーツコンフォートとしての追求レベルに抑えたい。

N8000
- オートウェイ -
  • サイズ:16~20インチ
  • 扁平率:55~30%
スポーツコンフォートながら更に快適性に傾倒

スポーツコンフォートカテゴリーに位置付けられるUHPタイヤ。程よいグリップ性能と快適性を両立するのがスポーツコンフォートの特徴。「N8000」はそこから更に快適性に傾倒し、両立を謳う中でも細分化によるレベル向上を目指す。

 

FEDERAL

FORMOZA AZ01
fe_az01
  • サイズ:15~18インチ
  • 扁平率:65~40%
FEDERALが誇る最新コンフォート。「FORMOZA FD2」の上位製品

ウェットグリップと静かな走りを実現するエコタイヤ。従来品となるのは「FORMOZA FD2」かと。ミニバンをもフォローする特徴を維持、低燃費にも注目する。

FORMOZA FD2
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「FORMOZA FD1」の進化。ミニバンにも対応するのは貴重

「FORMOZA FD1」の進化。乗り心地と快適性の向上に重点が置かれ、アジアンタイヤでは少数のミニバンの装着も推奨される。3in1の溝を配置したブロックは、ドライバーの目線が高くなっても振動と視線のブレを軽減させる効果を狙う。