≫ NANKANG AW-1 リアルレポート! 性能は確証へ

第4回 ウェットへ臨む、想像以上に体感の良さを実感す!

 DAVANTI「DX640」の最大興味はドライグリップの本質です。Engineered in Englandで基本設計に相応の評価を獲得し、Made in Chinaの不安を消し去る結果に意外な満足を得ています。しかし、次なる興味となるウェット性能は完全未知数。ドライ同様に評価を高めることが可能なのか? 先入観無しに臨んでみます。

街中の安定性は何ら不満無し

 35℃が連日となる酷暑も収まりここ数日は朝晩ヒンヤリで長袖が必要なほど。しかも、雨模様でウェット走行の実証には最適です。しかしながら、スタッドレスタイヤの更新作業も抱える中で走行叶わず。レポートの実施に際し想定された事だけれど、1人身の個人商店なので何とも歯痒い。それでもやり繰りし土曜日の午前中(2021年9月4日)に出撃しました。

まずは街中で様子見から

 昨夜から今朝に掛け雨が降り続きウェット状態は完全化。道路の走行ライン(轍)に水たまりが出来るほどなので充分な環境と言えるでしょう。ただ走行開始時に雨は止んでおり、ヘビー状態には至らないのが残念?

 という状況なのでまずは街中を流す、いわゆる一般走行を想定しウェットの体感を掴もうかと。走り出しからズリ、ではしょうもない。そんなことは無いだろうけれど、Made in Chinaに対する世間の言われはそんなレベルもあるような‥ もしDAVANTI「DX640」がそれに該当すようならこれまでの評価は完全覆し、ですけどね。

 さて、街中なのでいつもと変わらず普通の感覚でステアリングとアクセルワークに徹します。ただそこは敢えて轍に貯まる水たまりも走破する走行ラインを選択。ただ水たまりと言ってもジャブジャブ状態にはありません。通常のウェット走行をイメージして欲しい。

 んんん~ 安定しています。不安は無いですね。走り始めから停止まで排水性の効率化が直に感触として伝わります。水たまりは轍でうねりもあるしステアリングがとられるのでシッカリ握っているけれど、この時でも路面との接地性を実感出来ます。スピード域も街中だしハイドロの懸念など全く無し。高速道路でも相応の安定性を得られるのでは、と思う程です。

 繰り返すけれど街中だし50km/h前後の速度域、横断歩道の白線などを踏んだ際でもズリなど皆無です。へー、安定しているのね! その度合いに拍子抜け‥

 トレッドパターンにおけるストレートグルーブは、スポーツのそれには及ばないけれどそこそこ幅広を実現。また3つのセンターリブにはそれぞれのリブ中央から斜めカットで刻まれる溝がストレートグルーブへ繋がります。またショルダ―は先進デザインとは正直感じないけれど、機能的であるのは間違いないよう。これらのデザイン性が効果を発揮、効率的な排水機能を実現しているのでしょう。

ウェットの静粛性にも興味

 ウェット時における静粛性はどうよ? 窓を開け漏れ聞こ得る音に集中しましょ。ジャーという結構大きなノイズが響きます、と思ったら隣のクルマだった。

 単独で今一度集中。そしたら排水するシャー音ながら柔らかさがある音色、とでも言ったら伝わるだろうか。多少籠る印象があるのでノイズの逃げがウェット時には鈍っているのかもしれません。

 ドライ時には路面に左右される傾向を掴んだけれどウェットでも同様かな。いつの間にか雨が降り出して来たので窓は締め切り車内の響きを再確認。違和感は皆無だし静かという評価を下していいのでは。

ウェットの更なる本質を探る!

 街中を全く持って普通に走るし懸念や違和感はありません。ノイズだって抑制され静かという快適性を主張してもオーバートークには決してならず。

 でもね、これだけで本質を探ったことにならないでしょ。まだまだ消化不良です。そこで更にハードルを上げ性能を探ることに。向かった先はサーキット、じゃなくていつもの峠、は遠いのでその途中。一般道だけれどそこそこのコナー連続で、街中よりは多少目的の性能把握が出来そう。

 いつの間にか降り出して来た雨は更に激しく。ワイパーは忙しく動き、対向車線からは水しぶきが襲って来ます。慎重なドライブが求められ無茶は出来ません。飽くまでも一般道であることを前提に更なる性能把握へ臨みます。

 気になるは発進とブレーキング、そしてコーナーリングの3つ。まず発進はエンジン回転を上げスパっと繋ぐ。すると僅かにズリが襲うも直にグリップ回復、ステアリングの微妙な舵角調整にも反応します。

 ブレーキングはガツンを数回試す。ここで滑りABSが作動すれば評価はマイナスへ。ただ50km/h前後の速度域からのガツンじゃないし、そこは一般道として常識レベルの速度で試したもの。それでも滑る時は容赦なくツルが襲います。ところが一度も作動せず。グググッというような粘りある縦のグリップを発揮。この好感触には驚く。

 最後はコーナーリング、ドライ時のような2~3速でのハードな攻めはやりません。切り返しの連続操作です。低速域でも切り返しの連続でグリップオーバーが発生するシーンあります。結果は80点、5点満点で4点というところかな。決してオーバーステアで曲がらないというのは無いけれど、その先へのトライには不安が‥

 それと当たりの柔らかさからくるブロック剛性に違和感があります。まさかブロックが剥がれた‥ と感じるようなシーンが幾度か。感じただけで剥がれる事など無いけれど体感としては余り宜しくない。

 と、まぁトライのハードルを上げればマイナスが露呈するのは当然です。残念ながら本質を探る限界はここまで。無茶は無しです。親父がタイヤのテスト中に事故りました、では洒落にならない。なのでその先はサーキットで実現してみたい、と密かに考えていますが果たして‥

 Made in Chinaについてはコンパウンドに対するゴム感覚が得られるか? ウェットで本質が明らかになるだろうと説きました。言い方適切かどうかだけれど、プラスチックのようなゴム‥ と評する製品ではないことが実証できたと思います。ドライ同様にゴム感覚が適正であると思います。

燃費

 燃費は前回から継続で算出、10.7km/lに急降下しています。街中が中心だったので今回はショウガナイ。

 走行距離は約60kmしか伸びず。トータルで341.7kmです。次回の高速走行は相応の距離を走るので稼ぐことが出来るでしょう。

次回の予定

 次回は高速走行です。前回触れた通り2021年9月12日にSUGOでスーパーGTが開催されますので観戦へ。この際、高速道路を利用し相応の距離を走ることになります。いい機会、ジックリ体感して来ます。

 チケットは既に購入済み。コロナ禍での感染対策で入場者数は5,000人に限定。世界大運動会も開催されたし対策シッカリ行い、レース観戦とタイヤの体感、2つを実践します。

概要

ターゲットはパッセンジャーカーとSUV

  • カテゴリー:スポーツコンフォート
  • サイズ:16~22インチ
  • 扁平率:60~30%
  • 発売:2019年8月

ターゲットはパッセンジャーカーとSUVだという。既存サイズは16 ~ 22インチ、30 ~ 60%扁平まで構築するし、なるほど! これならパッセンジャーカー、いわゆるUHPへの主張も頷けそう。

製品詳細

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