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RADAR Dimax ICE の特徴

概要

近年日本や北欧を含む寒冷地市場において注目を集める

単なる廉価品ではなく冬タイヤとして最低限安心できる水準を意識し、近年のアジアンタイヤのスタッドレス進化を象徴する存在。注目するのは左右対称のパターンデザイン。

製品情報

 RADAR「Dimax ICE(ディーマックス アイス)」は、近年日本や北欧を含む寒冷地市場において注目を集める製品です。

 従来アジアンタイヤと呼ばれるカテゴリーは、欧州や日本のメジャーメーカーが開発した先進的なスタッドレスに比べると、雪路やアイス性能、耐摩耗性、あるいはコンパウンドの柔軟性維持などで劣ると見られていました。

 しかし「Dimax ICE」は、その弱点を少しずつ克服しつつ、低価格を武器にユーザー層を拡大してきた背景があります。それは、単なる廉価品ではなく冬タイヤとして最低限安心できる水準を意識し、近年のアジアンタイヤのスタッドレス進化を象徴する存在になっています。

 「Dimax ICE」の基本構造として左右対称パターンを採用している点が特徴で、これはブロック配置をシンプルにすることで製造効率を高め、さらにタイヤローテーションの自由度を広げることで偏摩耗を防ぎ、ライフを延ばす狙いがあります。

 左右非対称パターンを多用するメジャーのプレミアムブランドとは異なり、コストを抑えつつ実用性を重視した合理的な設計思想が背景にあります。

 トレッドデザインは、左右対称パターンを基本としながらも、氷雪性能を高めるために複数の工夫が盛り込まれています。

 縦方向には4本のメイングルーブが走り、雪や水を効率よく排出する役割を担っています。その間に配置されたブロックは、細かいジグザグ形状のサイプが刻まれており、ブロック全体が無数の爪として作用することで氷の表面を引っかき、水膜を切り裂くような動きを狙います。

 サイプは単なる直線ではなく波状にカットされており、ブロック剛性を維持しながらもしなやかに動くように設計されています。中央部分にはリブを意識した連続ブロックを持たせ、直進安定性と接地面積の確保を重視しているのも特徴で、都市部の高速道路走行やドライ路での安定性に寄与します。

 一方でショルダー部にはやや大きめのブロックを配置し、旋回時の横力に耐える設計です。つまりセンターは安定性、ショルダーはグリップ力という役割分担を明確にしつつ、左右対称で扱いやすい構造を保っています。

 コンパウンドは、アジアンスタッドレスの進化が最も現れている部分です。かつての廉価スタッドレスは、低温で硬化して路面に食いつかなくなる欠点が大きく、雪が多い地域では不安が拭えませんでした。

 そこで「Dimax ICE」はシリカを高比率で混合することにより、-10~20℃といった極寒下でも柔らかさを維持しやすい設計です。無数のサイプを刻むことで氷を切る能力を補い、アイス路でも一定のグリップを確保出来る水準に仕上がっています。

 都市部で冬に数度程度しか降雪や凍結を経験しないドライバーにとっては、コストを抑えつつも安心感を確保出来る選択肢となっています。また、静粛性や乗り心地についても比較的バランスが良く、ロードノイズの抑制に配したパターン設計により、高速道路での巡航性能も一定以上を確保しています。アジアンタイヤとしてはかなり欧州調の仕上がりになっている点は興味深いかと。

 総合的に見ると、「Dimax ICE」は日本や北欧での極寒環境に毎日晒されるユーザーには物足りないかもしれないけれど、積雪が断続的な地域や冬の備えが主目的の都市部ユーザーにとってはコストパフォーマンスの高さが光ります。

 かつてアジアンスタッドレスが抱えていた安かろう悪かろうという不安を払拭しつつあり、アジアンタイヤブランドの成熟を示す存在と言えそうです。

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