2021年シーズン 夏タイヤ市場の特性はこう!

ダンロップタイヤ性能比較

 空気入りタイヤを発明したのはJ.B.ダンロップ、1888年のこと。息子の為に作ったという自転車用タイヤがスタートです。ダンロップは現在タイヤメーカーとしてではなく、ブランドとして存続しています。日本国内では住友ゴムが関係を築いて来ました。

 1909年英国ダンロップ社の工場を日本(兵庫県神戸市)へ誘致、ゴム工場として創業したのが始まりです。1917年ダンロップ護謨株式会社として日本法人を設立。1937年日本ダンロップ護謨株式会社と改称されます。

 1960年住友グループ(住友電工が主体)資本参加、1963年住友ゴム工業株式会社に社名変更。これにより住友グループの経営となりました。

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ダンロップと住友ゴムの関わり

 住友ゴムは1984年多額の債務を抱え経営危機にあったダンロップ(英国ダンロップ社)に対し、英独仏の6工場およびタイヤ技術中央研究所を買収。1985年ダンロップ本体のタイヤ事業を買収、1986年米ダンロップをも買収しました。

 1999年今度は米国グッドイヤー社と株式の相互持ち合い、タイヤ事業におけるグローバル・アライアンスを締結。これによりダンロップブランドの世界的住み分けが進みます。ダンロップの経営権を欧州と北米ではグッドイヤーが、日本では住友ゴムが主導権を握ることになります。

 2003年オーツタイヤ(ファルケン)を吸収合併。2005年ダンロップファルケンタイヤ設立、2010年住友ゴム工業に統合。国内ではダンロップ、ファルケン、グッドイヤーの3つのブランドタイヤを製造することに。そして2015年、米国グッドイヤー社とタイヤ事業におけるアライアンスを解消。

ダンロップの国内展開は住友ゴムが継続

 住友ゴムと米国グッドイヤーがアライアンス契約および合弁事業の解消について合意、2015年6月4日付けで正式に発表。双方とも世界戦略で異なる方向へ大きく舵を切ることになりました。

 住友ゴムにとっては欧米での買収や設備投資などで資金負担が重くのしかかる。またシェア拡大を目指す上でも、世界3大メーカーの一角であるグッドイヤーは魅力的な相手だった、はず。

 しかし解消の言い出しっぺはグッドイヤー、「住友ゴムが反競争的な行為を・・」と主張し提携解消を申し入れ司法へ訴えを起こしたのです。対して住友ゴムは「見解の相違!」と真っ向から反論。恐らく ダンロップブランドの覇権争い、と見られています。

 当時、住友ゴムがダンロップブランドを使用出来ない地域ではファルケンなどを展開。これがグッドイヤー主導のダンロップと競合することに。提携維持のメリットよりも競争によるマイナスが濃くなった、というのが理由では。

 解消前の2014年世界シェアは、米グッドイヤーが9.1%で3位、一方住友ゴムは3.8%で6位。15年前の魅力、思惑が外れて来ている、そう考えます。

 で、解消で最も注目されるのはダンロップブランド使用の線引きです。公式に発表された内容は以下の通り。

【住友ゴム】
・日本の市販・新車用タイヤ
・北米(カナダ・メキシコ含む)の日系自動車メーカー向け新車用タイヤと2輪用タイヤ全般
・ロシア・CIS諸国、トルコを含む中近東およびアフリカ諸国等の33カ国

【グッドイヤー】
・北米(カナダ・メキシコ含む)の市販タイヤ、非日系自動車メーカー向け新車用タイヤ
・欧州諸国の市販・新車用タイヤ

 新たな展開では目指す方向性も示されました。住友ゴムはファルケンなどを重要ブランドに格上げ。またグッドイヤーは早急なラインアップの変革は控えつつも、米グッドイヤーの特色を少しずつ強調する、です。

住友ゴム

 社名は住友ゴム工業株式会社、本社所在地:兵庫県神戸市・東京本社:東京都江東区、創業は1909年、2019年末現在の連結従業員数39,233名。2019年世界シェアは5位(4.2%)、国内ではブリヂストンに次いで2位です。

ブランド展開を紐解く!

DIREZZAのライバルはPOTENZA、ADVAN!

 住友ゴムが展開するダンロップブランド、スポーツタイヤとしてスパルタン(厳格さ)を主張する市販タイヤとしての追求に拘るのが「DIREZZA」では。2003年3月登場の「DIREZZA DZ101」が始まり。以前は「FORMULA」がその役割を果たし、約20年以上に渡りダンロップのスポーツタイヤを支えて来ました。そして一つの時代を終え、新世代のスポーツブランドとして「DIREZZA」が投入。

DIREZZAのライバルへ向けられた強固な拘り
 住友ゴムが展開するダンロップブランド、スポーツタイヤ「DIREZZA(ディレッツァ)」シリーズ とハイパフォーマンスを謳う「…

静音技術のサイレントコアに自信

 ダンロップの静音技術がサイレントコア(SILENT CORE)。当初は特殊吸音スポンジと呼ばれたものです。低減するのは空洞共鳴音、高速道路などの継ぎ目(凹凸)を通過した時に、タイヤ内部の空気が共鳴しパカンと響く音がそれです。2006年「LE MANS LM703」に採用されたのが最初。

ダンロップの静音技術 サイレントコアとは?
 ダンロップの静音技術がサイレントコア(SILENT CORE) 。当初は特殊吸音スポンジと呼ばれたものです。低減するのは空洞…

ミニバンタイヤの進化はこう

 ダンロップのミニバンタイヤ、2000年に次世代RVタイヤとしながらも、ミニバン・ワゴン専用を謳う「LE MANS RV RV501」を発売。2005年に「LE MANS RV RV502」が登場、この時もまだ新世代RV専用としての括りです。「エナセーブ」へは2009年に登場した「エナセーブ RV503」から。最新は「RV505」へ到達。

ミニバンタイヤの進化過程を探るとこうなる
 ダンロップのミニバンタイヤについて歴史を辿ります。現在の最新は「エナセーブ RV505」、2019年6月発売です。「RV50…
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ダンロップタイヤ性能比較

 「DIRREZA」でスポーツを主張、一方はドライグリップの頂点を極め、他方はストリートでの程よい性能両立を実現。プレミアムは輸入車用へ向けられた特性を謳う。プレミアムコンフォートは「VEURO」が担い、「エナセーブ」はコンフォート、スタンダード、ミニバンそれぞれに配置。「LE MANS V」はコンフォートの筆頭。

スポーツ

フラッグシップとなる「SP SPORT MAXX」シリーズの最新作。輸入外国車用を謳い高い操縦安定性能と優れたウエット性能を発揮。グローバル商品として中国・ロシア・中近東・中南米などでも発売される。

SP SPORT MAXX 050+ 詳細

従来品は「DIREZZA ZⅡ★」であり更なる戦闘力の向上、と言っていい。謳うのはDIREZZA史上最速のストリートラジアルがさらに進化! サーキットでは連続周回時の最速LAPタイムを1.6%、平均LAPタイムを1.5%短縮。

DIREZZA ZⅢ 詳細

DZ102専用コンパウンド と 新パターン を採用、従来品よりドライブレーキ性能3%、ウェットブレーキ性能5%向上。セカンドブロックを一体化させた 新パターン と剛性を高めた 新構造 の採用で騒音エネルギー26%低減。

DIREZZA DZ102 詳細

プレミアムコンフォート

主張は高い静粛性能と操縦安定性、最上級の快適な車内空間を実現すること。更に最高レベルのウェット性能維持。新たなコンセプトSMART TYRE CONCEPT技術を搭載したプレミアムコンフォートの実現を訴える。

VEURO VE304 詳細

コンフォート

ドライとウェット、そして低燃費は従来を維持し、乗り心地と静粛性を大幅に高め、耐偏摩耗性能も向上。サイレントコア(特殊吸音スポンジ)を継承、プラスして今回新たに SHINOBIテクノロジー 採用。目線のブレなく静かに走る忍者のイメージ。

LE MANS V 詳細

ラベリング制度の最高グレーディング「AAA/a」維持は当然とし、従来よりもウェットグリップ性能の低下半減を謳う。従来品「NEXTⅡ」の10%低下に対して「NEXTⅢ」は5%低下に抑える。これにより半減が根拠付けされることに。

エナセーブ NEXTⅢ 詳細

ミニバン

「エナセーブ RV504」が進化、「エナセーブ RV505」として新たに投入。風や重さにふんばりが効く ふらつきにくく快適 が主張点。新開発の FUNBARI TECHNOLOGY(ふんばりテクノロジー)の効果で耐ふらつき性能19%向上、耐偏摩耗性能53%向上。

エナセーブ RV505 詳細

スタンダード

耐偏摩耗性能16%と耐摩耗性能4%の向上を謳い従来の長持ちから更に発展性を持たせたトータルライフへ進化。ラベリング制度は全サイズで転がり抵抗係数「AA」、ウェットグリップ性能「c」を実現。エナセーブ「EC」シリーズの熟成を極める。

エナセーブ EC204 詳細

SUV

新パターン と サイドウォール部を均一にたわませることの出来る 真円プロファイル を採用。SUV専用低発熱密着ゴム との効果でウェット性能6%向上、転がり抵抗11%低減、耐摩耗性能35%向上。従来を大きく上回る性能。

GRANDTREK PT3 詳細

4×4

待望の進化を果たした「AT5」。摩耗しやすいショルダー部の剛性を高めた新パターン、接地圧を均一化した専用プロファイルを採用。圧のかかりやすいショルダー部の摩耗エネルギーを低減、従来品以上のロングライフを実現。

GRANDTREK AT5 詳細

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