2016-2017 最新スタッドレスタイヤの傾向とその選び方、まずはここから詳細を探る!

スタッドレスタイヤ比較(選び方) 2016-2017

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 2016-2017年に向けたスタッドレスタイヤ情報が最大化! 最新の傾向とその選び方について絶対的ボリュームでお伝えします。

 スタッドレスタイヤは近年基本性能の高さが際立ちます。これは各タイヤメーカーが、最新技術を搭載した高性能スタッドレスタイヤを投入している為です。

 タイヤの環境変化を察知し、そこから発生するニーズに応えようとするタイヤメーカーの動きが、近年の高性能化へ繋がっていると考えます。というようなスタッドレスタイヤの基本知識をここでは示します。その上で製品特性を構築する 性能比較表 を改めて確認して欲しい。

(2016.12更新)

■ スタッドレスタイヤ性能比較

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  • スタッドレスタイヤ性能比較表
  • 注目の製品特性は スタッドレスタイヤ性能比較表 で確認出来ます。各メーカー別に専用ページを構築し、乗用車用とSUV/4×4専用を2016-2017年向けとして展開します。

スタッドレスタイヤ誕生の背景

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 冬の道にはスノータイヤが定番であった1960年代頃、夏タイヤに比較すればいい、という程度。現在とは全く比較にならないレベルでした。

 特にアイス路面は厳しい。使われるゴムは基本夏タイヤと同じです。そこに抵抗としてのブロックが設置されているのみ。

 アイス路面の弱さは道路の舗装が進む中で更に厳しい展開となります。そこで効きを高める為に、ブロックにスタッド(鋲)を取り付けて直接氷を引っ掻くスパイクタイヤが出現しました。

 普及は拡大し1980年代には冬用タイヤの70%近くを占めるまでになったのです。しかしながら、ここに大きな社会問題が発生します。雪国の大都市(仙台市や札幌市など)を中心にとした粉塵公害です。

 スパイクはアスファルトを削り粉塵が舞い上がり健康被害を生じさせる、ということ。当事の状況を見ると、粉塵は凄まじく道路脇に積み上げられた雪は色が真っ黒です。シーズン初めや終わり頃は空中に舞い100m先も見ない状況になりました。

 結局、スパイクタイヤは一部を除き1991年3月には販売中止となる訳ですが、そこに登場したのがスタッドレスタイヤです。スパイクを使用しないでアイス性能の効きを高める研究開発が進んだのです。

 但し、世界に目を向けると北欧やロシアなどは依然としてスパイクタイヤの使用が確認出来ます。しかし、近年は温暖化等による環境変化によってやはり粉じん問題が起こりつつあり、スタッドレスの装着が高まっています。ロシアではアイス性能に優れた日本製スタッドレスの人気が高いという。従って将来的には国や地域の専用設計からボーダーレス化、そうグローバル製品としての特性に傾倒する流れになるかもしれません。

■ 基本性能は9つ

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 夏タイヤの基本性能は7つ、とブリヂストンが言っている。直進安定性、ドライ性能、ウェット性能、低燃費、ライフ、静粛性、乗り心地。ならスタッドレスタイヤはどうだろう。

 結論からすると9つかな。最大はアイス性能と雪路性能、最近は低燃費も加わる。ドライでの安定性は走りに影響する。直進性は安全に係わるので重要。雪が解ければウェットになる。寿命だって長いのが理想。乗り心地は夏タイヤに迫るような快適性が欲しい。そしたら静かな方がいい。結局、基本性能7つにアイス性能と雪路性能を加えた9つです。

 季節商品としてはまず冬性能から。アイス路面で効きを高め、雪路では確実な走りを期待します。しかしながら、雪の無いドライ路面を走ることだって多い。従って夏タイヤに近い性能も同時に期待されることになります。

 総合的に鑑みるとアイス性能への拘りが最も重要な点となっています。プラスして低燃費性能、更にはライフ(寿命)では。

 以前は雪路性能が重要視されました。雪を噛むことでグリップを高めること(雪柱せん断力)に各メーカーの技術集中が見られたのです。結果高レベル化が進み、雪路性能は大差ないというのが現在の評価です。

 でも夏タイヤに比較してスタッドレスタイヤはメーカーによる性能差がまだ大きい。雪路性能の追求が進んだ今、その差はアイス性能や低燃費性能として現われています。なのでこれが最新の主張ポイントとして際立つことになります。

やっぱりアイス性能!

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 冬の路面はたった1日で変化します。降雪後は圧雪、日中は溶け出しシャーベットやウェットに、そして夕方からの気温低下ではアイス状態に激しく変わります。翌朝は更に気温が下がり道路はまさにツルツル、テカテカのスケートリンク場と化します。

 走行では最も気が疲れるのは朝にかけてのアイス状態かと。マイナス10℃近くにでもなれば氷の状態は完璧であり、人が歩くのさえ難儀します。車の走行では発進、停止、曲がったりする訳で、スタッドレスへの要求が高まるのは容易に想像できます。しかし性能に不安があれば走行も心配です。

 スタッドレスタイヤは、雪、氷、ウェット、ドライなど多岐に渡る性能を誇ります。特に期待されるのが氷での性能です。氷上性能やアイス性能、アイスバーン性能などで示されますが、意味は皆同じこと。氷の上での発進、ブレーキ、グリップ性能を示します。

 最新のアイス性能実現は、除水と密着、そして引っ掻きです。氷とタイヤの間に発生する水膜、これを除水することが効きへの最大効果として実証されています。手法はブルヂストンやヨコハマなどの吸水、ダンロップやグッドイヤーなどの撥水です。いずれも特殊コンパウンドへナノレベルでの技術投与が謳われます。

 例えばブリヂストンが採用する発泡ゴムは、ゴムの中に極小の気泡を取り込み、スポンジのような柔らかさを持った素材です。気泡の内壁に沿って水を流れ込みやすくすること、要は吸水効率を上げることで路面との密着を図ります。

 対してダンロップの超密着ナノフィットゴムは、水をはじく撥水ゴムです。水膜を積極的に弾くことで除去を実現します。ナノレベルでゴムの柔軟性を維持し、マクロレベルではブロック剛性を高め、撥水後の密着を訴えます。

 またアイス路面の表面はミクロレベルで凹凸があります。その隙間を埋める為に低温でもゴムの柔らかさを保つ素材を採用し、密着を高めることにも拘っています。プラスしてエッジ効果を効かせます。ブロックやサイプのエッジは勿論、除水に優れる素材そのものが引っ掻きの役割も果たすなど、かなり高度なレベルに達しています。

 しかし、実現の在り方によって性能差は微妙に異なります。市販スタッドレスタイヤとしては一点集中の特殊専用タイヤでは不本意です。アイス性能への拘りは非常に重要ながら、雪路、シャーベット、ウェット、ドライ、寿命、省燃費など、多彩な性能を高次元で実現するのが高性能タイヤとしての評価に繋がる、と考えます。

 要は欲張りタイヤが評価を極めるということ。その為にはバランスを配したトータル性能向上に寄与する技術の搭載が絶対条件です。ナノレベルでの技術はその実現を果たします。

雪柱せん断力 に委ねる雪路性能

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 雪路性能はアイス性能に比較して性能差は拮抗しており、メーカーや銘柄によるアドバンテージは少ないとも言われます。ある意味技術の熟成期に入ったのでは。

 雪路では雪によりタイヤの摩擦力は最小化します。そこでトレッド面に幅広の深溝を刻みブロックを設置します。タイヤの回転でその溝が雪を踏み固めて柱を作り、それを蹴り出すことでグリップを生み出します。この一連の動きを 雪柱せん断力 と言うのです。

 スノータイヤはこの動きを実践する製品です。しかし、使用するゴムは基本的に夏タイヤと同じなので、温度低下によりゴムは硬化してしまいます。すると深溝の 雪を掴む放す 働きは著しく低下し、しかも深溝には雪が詰まりトレッド面はツルツルになってしまうことも。要は雪路性能に重要な 雪柱せん断力 を高度に維持するには限界があったのです。

 そこでスタッドレスタイヤは低温でも硬くならない柔らかいゴムを採用しました。これによりしっかりと雪を掴み確実に放すことが持続可能となり、雪柱せん断力 を飛躍的に向上させているのです。

 ただ柔らかいゴムとブロック配置に委ねる性能は、現在では比較的実現レベルが容易であり革新的な技術とは捉えられていません。実践した時点で相応の効果が期待出来ることから、冒頭述べた性能差の拮抗に繋がっている、ということです。

ドライ性能って重要

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 ドライ路面ではフワフワとした乗り心地、そしてハンドリングの不安定さは装着直後に強く感じます。走れば慣れるけれどあまり気持ちのいい体感ではないかな。

 夏タイヤに比較して柔らかいゴムを採用し、ブロックの背高構造が大きく影響しています。改善への方策は剛性向上です。

 最新はサイプの刻みに高度な技術が投入されています。ブロック内部から支える特殊構造であり倒れ込みを抑制、剛性向上効果を高めます。またサイドからショルダーに達する形状を適正化、いわゆる強化を図りたわみを抑制します。トレッドゴムの下層には強化されたベースゴムを採用し剛性を保ち、低燃費の貢献も果たします。

 など剛性向上技術は多岐に渡り、当然10億分の1となるナノレベルでの素材開発も大きな影響を与えます。結果としてタイヤ全体で剛性を実現、最新世代のドライ性能はとんでもなく進化しています。

注目される低燃費性能

 低燃費への拘りはスタッドレスタイヤへも向けられます。その為に低燃費タイヤ技術を流用、コンパウンドの発熱を抑制しネルギーロスを改善、転がり抵抗を低減します。結果ラベリング制度の転がり抵抗係数に照らすと「A」にもなる製品が出現しています。

 これダンロップなら「LE MANS4」が2015年まで投入していたレベルです。(2016年から「AA」も追加) アイス性能と低燃費性能の追求はかなりの難易度ながら、現在は高レベルで実現しています。

ライフ(寿命)向上は?

 ロングライフも重要な性能と位置付けます。気温7℃の装着に拘れば、雪がまだ無いことは承知しています。そこで早めに装着しても大丈夫、と強調する根拠は特殊なゴムにあります。

 ナノレベルやマクロレベルでの素材特性を活かし、ゴムの強い繋がりによって剛性を高めます。またブロック内部から支える特殊構造で倒れ込みを抑え、偏摩耗や片減りが抑制され均等摩耗が実現し、結果としてライフ向上に繋がります。

 更にはゴムの硬化を遅らせ柔らかさを維持する、新たな軟化剤(オイル)が採用されるなどライフ向上技術が確実に進んでいます。

SUV/4×4の製品特性

 SUV/4×4スタッドレスタイヤは、重量があり重心が高い車の性格から、氷雪路における制動性能、そしてコーナリング性能などの点で、乗用車用に比較するとより性能向上が望まれるというのが最近までのあり方でした。

 その要求に対して、より進化した乗用車用スタッドレスタイヤの技術を導入することで、SUV/4×4スタッドレスタイヤにも高性能化が謳われるようになっています。氷とタイヤの間に発生する水膜の除水、氷を引っ掻くこと、雪を噛む効果の向上など全体的な底上げが見られます。また雪の無いドライでの性能も進化し、ふらつきや片減りの対策もしっかり施され、更には低燃費さえも乗用車用並みに実現されています。

 これまでモデルチェンジへの周期は比較的長く、8年以上というものも珍しくはありませんでした。この点では乗用車用が4年をベースにしていることから、それに沿うような動きは望まれるところです。しかし、ここに来てその改善がグッと進んでいます。一部を除き最新への進化が著しい。ラインアップは一気に活性化しています。

 今まで装着サイズの問題から、不満を持ちながらもSUV/4×4スタッドレスタイヤを装着していたユーザーにとっては非常に歓迎されるところでは。

■ スタッドレスタイヤに関する様々な知識

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  • スタッドレスタイヤの知識
  • スタッドレスタイヤ、そして冬環境に対する理解も深めること重要では。いろんな危険が潜む厳しい走行条件で安心、安全を心掛けたい!
性能比較は、スタッドレスタイヤ性能比較表 で確認を。
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