アジアンタイヤ 2024年シーズン最新化を果たす!!
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第1回 NANKANG最新スタッドレスタイヤ AW-1 発売直後にも関わらず届く!

 2018年6月にお届けして以来2年以上経過、お久しのアジアンタイヤリアルレポートです。テスト車の新たな購入は未だ叶わず。愛車がそれを兼ねるも、問題有として中断を決意。苦渋の決断だった‥ というのは大げさだけれど、まぁ老齢化で足回りはギコギコ、シートもへたり気味で正確な体感が難しいだろう、が理由でした。

 状況は変わらない。なのに再開を決めたのは細かいこと気にしない、と割り切ったこと。それと実はこの1年位で故障が度々発生。その都度修理を重ねています。直近は2020年7月末のエアコン故障。その際ディーラーのサービスに正直どうよ、まだ乗れる? ええ、故障しても即修理しているし状態は決して悪くないっす! この言葉で再開を決めました。

 再開の前置きをした上で本題へ。その第一弾はナンカンの新たなスタッドレスタイヤ「AW-1」です。2020-2021年冬シーズンに向けたナンカンの自信作、従来品「ESSN-1」の後継だしこれは力が入ります。実のある内容でお届けしたい。

AW-1 は国内でオートウェイだけの専売品

 「AW-1」は国内でオートウェイだけの専売品だという。だからなのかは分からないけれど、同社よりテストの打診(製品提供)がありました。実は従来品「ESSN-1」のレポートを認めて頂いたよう。「ESSN-1」は自腹購入、なので何の規制もなく自由に思うまま伝えています。そこそこ厳しい点も指摘したかと。

 これがあっての打診です。しかも「AW-1」のテスト(レポート)については、正直に制約等何もありません。従ってお断りする理由など無し。二つ返事でOKです。という今回の背景に一応触れておかないといけないでしょう。

 当サイトはバイヤーズガイドじゃないし、偉い立場にありません。ただいろんな手段で得た情報を有効に伝えるのが役割。そのひとつがアジアンタイヤリアルレポートです。自腹購入がこれまでだったけれど、決して提供をお断りしていた訳ではありません。話があれば基本ウェルカム! 但し、過剰な忖度は致しません。

最初の体感は見て触れる現物チェック!

 NANKANG「AW-1」の発売は2020年8月4日から。当方へは8月5日に発送され、8月6日には到着しました。さすが早い。佐川急便の兄さんがいつもの通り2本1セットで2口、軽々と運んでくれました。久々に感じる新品アジアンタイヤ嬉しい!

 さてホイールへ入れ替える前に儀式を。YouTuberの開封動画、じゃないけれど最初の体感は見て触れる現物チェックです。

 因みに今回のサイズは従来の 205/50R16 から変更。同サイズは初期ラインアップに設定がありませんでした。その為 205/55R16 or 215/45R17 の2択から。結果ホイールの都合上 205/55R16 を選択しました。

 標準は 215/45R17 で外径誤差を計算したら+6mmです。因みに 205/50R16 の場合-14mm。んんん‥ (参考:タイヤ外径計算機-AUTOWAY

トレッドデザインは明らかに進化

左「ESSN-1」  右「AW-1」

 NANKANG「AW-1」は左右非対称パターンを継続するも「ESSN-1」とは全く異なる新デザインを採用します。センターリブが先導しOUT側とIN側で異なる役割を明確化。一見で従来よりも先進化した繊細なパターン、見た目だけなら決して悪くない。

センターリブ

 センターリブに刻まれるのは従来から定評のあるノコギリ状の3Dサイプ。断面途中を3次元のノコギリ状ギザギザの切れ込みに加工してあります。近年一般化した技術であり、エッジ増加による引っ掻き効果と、ブロックの倒れ込み抑制による剛性強化が期待されるものです。具体的には発進や制動、ライフ向上に繋がります。直進性にも影響を与えます。

OUT側

 次にOUT側、ショルダーブロックに刻まれる横サイプは直進に対して水平を意識、こちらもギザギザの切れ込み加工によって氷雪性能向上を狙います。ブロックの内側まで特殊加工は連動しています。

 また横へのグルーブ(太溝)と縦(中溝)のグルーブコンビネーションはシャーベットやウェットで排水性の効率化に貢献するはず。これにサイプの拘りが連携し、コーナーリング時に大きな負荷のかかるOUT側でシッカリ路面を追従、安定性のレベルアップを強調します。

 更にピッチ(トレッドパターン横溝の周方向間隔)は異なる幅や方向性を敢えて採用、静粛性の実現を図るという。通常はピッチを一定化すると特定の周波数で耳障りな音が発生する要因になります。その対策として異なるピッチをランダムに配列し騒音と感じる周波数を分散、低減化するということかと。

IN側

 一方IN側は、OUT側同様ショルダーブロックの連動性を活かしながらも、よりアイス路での効きに重きを置いた形状です。ショルダーブロックとセンターリブの間を構成する幅広リブ構造は明らかにOUT側のそれとは異なるデザインを採用します。

 その効果は接地性拡大に貢献。サイプは切れ目なく横断し多くのエッジで引っ掻きを実現。アイス路の効き、ここに託す意味は大きい。

 一般にスタッドレスタイヤのパターンで左右の役割が異なる、いわゆる左右非対称パターンはIN側でアイス性能を、OUT側で雪路性能を担います。接地領域が大きくなるIN側にアイス性能発揮機能を集約している訳です。

 この役割が機能すればするほど効きへの可能性、向上が果たせます。NANKANG「AW-1」にはその効果、レベルアップをトレッド面から大いに望みたいところです。

コンパウンド技術は‥

 トレッドデザインに委ねる性能はある意味技術の熟成期に入ったのでは。従ってこれによる性能差は拮抗しており、メーカーや銘柄違いによるアドバンテージは少ないとも言われます。アジアンタイヤもそこは一定レベルでメジャーに近づいた、と言っても過言じゃないかと。その性能は雪路で既に実証済み。

 一方アイス性能はコンパウンド(ゴム)技術の差異により優劣の差が未だ大きいかと。メジャーにおいてはいずれもナノレベルの技術によって実現しています。特殊ゴム素材を生み出し飛躍的に進化させた、ということ。アジアンスタッドレスタイヤはこの点に課題が残ります。

 「AW-1」のコンパウンドは耐摩耗性に威力を発揮する素材を採用、分子の繋がりを従来よりも高めているよう。その結果、摩耗しても効きの低下を最小レベルに抑えられるという。アイス路においても長く効果が感じられるはず‥ ですが更なる詳細については確認中なので、分かり次第追加します。ということで取り敢えず儀式はこんなところかと。

次回の予定

 次はホイールの入れ替え行います。暑さが落ち着いた9月中旬~10月中旬位までに完了させる予定です。実装着は11月上旬頃。例年は11月下旬頃ですが折角だし早目の行動で慣らしを完全化。ドライ、ウェット、低燃費、快適性など基本性能の体感を先取りします。

 そして12月、例年以上に早い降雪があることを祈るのみ。そしたら氷雪路の体感が実現します。もし我が町でその気配がなければ更なる雪国へ出向くことも検討。今回は物凄く気合が入っています。

概要

ESSN-1 の後継、NANKANG史上最高性能を謳う

  • カテゴリー:スタッドレス
  • サイズ:13~17インチ
  • 扁平率:80~45%
  • 発売:2020年8月

主張点は国内の厳しい冬路面、そう氷雪路で効きを高め、耐摩耗性を向上、そして静粛性にも拘る3つ。これまでにない先進技術を搭載。アイス路に対する期待がワンランク向上。

製品詳細

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