スタンダードとして軽/コンパクトカーへ最適化
- カテゴリー:スタンダード
- サイズ:12~16インチ
- 扁平率:80~50%
- 2件のインプレッション
トレッドパターンは左右で異なる非対称デザインを採用。3本の縦溝を有し、軽/コンパクトカーの小径サイズに対応。溝幅を広く確保し高い排水性を実現。接地面の剛性を高め摩耗を抑制する。
製品情報
MINERVA「209(ニーマルキュウ)」は主に軽/コンパクトカーを対象にしたスタンダードタイヤです。紛らわしいけれどコンフォートに配置した「F209」という製品も存在します。「F」の有無だけで差別化、一応上位の「F209」に対し下位の「209」という捉え方になります。
「209」は、日常的な走行における快適性、安定性、耐久性をバランスよく備えており、普段使いの足として使われるクルマに最適化されています。過剰なスポーツ性能や高級志向に走ることなく、安全で静かで長持ちするという実用性の高い価値に重点を置いています。
トレッドパターンには、左右非対称デザインが採用されており、IN側の溝は排水性を重視し、OUT側はコーナリング時の接地安定性を確保する構造となっています。
これにより、ウェット路面でのハイドロプレーニング現象の抑制と、ドライ路面でのグリップ力の両立が図られています。加えて、センターリブ部は比較的剛性が高く、高速走行時にもハンドリングの正確性を維持しやすい特性があるかと。
コンパウンドは、耐摩耗性と柔軟性を両立させる配合が採用され、特に夏季の高温下でも過度な熱劣化を抑える性能が期待できます。またトレッドの剛性が均一に保たれており、全体の摩耗が均等に進行しやすく偏摩耗のリスクが低減されています。
更に、欧州基準に基づいた設計であるため、走行時のロードノイズにも配慮がなされており、低価格帯のアジアンタイヤにありがちな、うなりのような「ゴー音」を抑えるチューニングが施されている点は見逃せません。
乗り心地は比較的柔らかめで、段差や荒れた舗装路でも衝撃をマイルドに吸収する傾向があります。サスペンションに強く頼らずとも一定の乗り心地を確保可能な設計であり、特にコンパクトカーやセダンなどでその恩恵を感じやすいかと。
サイズは12 ~ 16インチをラインアップ。幅を待たせるも15インチまでがメインになるかと。既存のスタンダード展開は「EMI ZERO HP」がポジショニングされるもフェードアウト。そこで「209」を投入。
軽カーはタイヤ径が普通乗用車に比べて小さい。その為に同じ距離を走るにも回転数が多くなります。この点はブリヂストンが示したデータを参照してみます。
計算値では10,000Km走行時、195/65R15サイズのタイヤが500万回転なのに対し155/65R13は600万回転になります。1.2倍です。
従って軽/コンパクトカー特有の弊害に対する対応、そう耐摩耗性の向上は重要です。回転数の多さによる摩耗抑制、そして街中での小回り・据え切りによる偏摩耗(片減り)対応も果たさないといけません。
一般にスタンダードへ配置される製品は基本性能重視。しかしながら、軽/コンパクトカーからミドルセダン、そしてミニバンまで幅広いフォロー体制を敷く製品も少なくありません。これを実現する為には多数のサイズを構築する必要があります。
メジャーにおけるスタンダードはまさにそれ。一方アジアンタイヤのスタンダードはこの体制には限界も。従いターゲット層、特に軽/コンパクトカーに絞り込んだ展開が目立ちます。「209」の方向付けもこれを踏襲するものかと。
その分、求められるのはコストパフォーマンスのあり方です。この辺りは非常にシビア。ある意味、性能に対する妥協が価格重視へ向いている顕著なカテゴリーかもしれません。
安かろう悪かろう‥ のイメージは過去のもの。そこは基本性能重視を謳うも特性はきっちりと主張します。「209」も求められのはこれ。正直ハイブランドのサマータイヤに匹敵するような高次元の性能は持たないものの、都市部の通勤や買い物、長距離ドライブを含む日常用途においては十分以上の信頼感を提供してくれると思います。
アジアンタイヤとして目立つスペックではなく、目立たない安心を提供するタイプであり、堅実な選択を重視するドライバーにこそふさわしい存在だと思います。
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インプレッション
- 投稿数 【2】
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
- 平均評価値(5満点)
- 4.0
- 4.0
- 4.0
- 4.0
- 4.0
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
先日12ヶ月点検の際にタイヤローテーションをしてもらいましたが交換前でフロントタイヤが6mm、リアタイヤが6.5mmでした。
走行割合的には高速6割の下道4割で5500km走行になります。
雨などの際に金網やマンホールの上を走行する際には滑る感じがありますが大雨で路面状況の悪い高速道路のカーブでも問題なくグリップしています。通常天候時の高速での走行時も安定してます。
新品状態の溝幅が分からない為何とも言えませんが8mmなら消耗がやや早いかなと思いますが7mmであれば国産タイヤと比較しても遜色ない耐久性だと思います。