環境に優れたエコ製品の主張をアジアンタイヤレベルで展開
- カテゴリー:スタンダード
- サイズ:12~15インチ
- 扁平率:80~45%
- 発売:2017年
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ECONEXとして「ECO-2+」同様環境に優れたエコ製品の主張を展開。しかし同列に複数展開するのは混乱する。そこで「ECO-2+」はコンフォート、「NA-1」はスタンダードでエコを求める。
製品情報
NANKANG「NA-1(エヌエーワン)」、メーカーでは「ECO-2+」同様アジアンタイヤでも環境に優れたエコ製品の主張を展開します。ただこれを正直に受けても、コンフォートカテゴリーの括りはややハードルが高いかと。
グローバルでのサイズ設定は12 ~ 19インチまで相応が整います。対してが国内では15インチまで。実質13 ~ 15インチがメインながら50以上となるサイズラインアップは充実展開、と言っていい。見えて来るのは軽/コンパクトカー、そしてミドルクラスでしょ。従ってスタンダードとしての特性を探るのが妥当です。
NANKANGのカテゴリー、独自にECONEXという括りが存在します。同様にはSPORTやNK COMFORTも。後者は理解可能、対してECONEXの主張はエコでしょ・・ 恐らく。
なので「ECO-2+」を配置、「NA-1」もそこに求めます。しかしながら同列に複数展開するのは混乱するだけ。その結果「ECO-2+」はコンフォートへ、そして「NA-1」はスタンダードレベルでエコを求めるのがいい。
アジアンスタンダードは価格一辺倒が多数見られるけれど、その脱却を図っているのが「NA-1」かと。絶対的な価格の優位性は持ち合わせていない。けれどカテゴリーにキッチリ沿った性能を満たしてくれると期待したい。
スタンダードの役割は、本来タイヤなら何でもいい、安さを求めるだけ‥ ではない。基本性能をバランスよく搭載する標準モデルであって欲しい。際立った方向性の良さは難しいけれど、発進、停止、曲がるにプラスして快適性の基本性能、更にエコをも標準レベルで発揮することです。「NA-1」にはアジアンタイヤレベルでここを求めます。
製品主張はこうなります。パターンはシンプルでありながらも工夫されており、中央部から肩部にかけてのリブ構造が直進安定性を高めると同時に、転がり抵抗を低減する役割も果たしています。この為、低燃費性能の向上にも寄与する設計になっています。
静粛性は、アジアンタイヤとして優秀な部類では。トレッドパターンはノイズ抑制に配慮されており、路面からのパターンノイズや共鳴音を低減するようデザインされています。
特に都市部での走行や低中速域での使用において、耳障りな音を抑えて快適な車内環境を提供します。また、トレッドコンパウンドも柔軟性があり、乗り心地を損なわないマイルドな特性を持っています。
グリップ性能は、ウェット・ドライともに標準で、日常的な使用であれば不満を感じることは少ないとされています。特にドライでは安定したブレーキング性能を発揮し、高速走行時でもステアリングの応答は素直だという。
ただし、スポーツ走行や峠道など、タイヤに高い負荷がかかる場面では、限界性能の低さが顔を出すかと‥ この点で「NA-1」は、明確に快適性重視、実用性重視のコンセプトに基づいた製品であると言えるでしょう。
耐久性やライフに関しては、アジアンタイヤ全般に共通する傾向かと。コンパウンドの性質上、柔らかめであるため摩耗は早く感じられる可能性がありますが、それが逆に乗り心地の良さにもつながっているような。
「NA-1」は、都市型ドライバーやコンパクトカー、軽カーを使用するユーザーをターゲットにした、コストを抑えつつも静かで快適な走りを求める層に適しています。先進的な技術や攻めた性能はありませんが、日常使いのなかで不満の少ないバランスの取れた性格を持っており、高くない価格でそこそこ快適に走りたいというニーズにしっかり応える実用性の高い製品です。
製造は中国、NANKANGにおける主要拠点のひとつです。メーカー強化を図る「AS-2+」もここで製造されています。ただ「ECO-2+」は台湾・・ 当初の廉価品は中国でという発想から質向上の拘り明らかに高まっています。