SUV/4×4も iceGUARDブランドを採用
- カテゴリー:SUV/4×4専用
- サイズ:15~23インチ
- 扁平率:85~30%
- 発売:2016年9月
- 2件のインプレッション
テーマはSUVに、飛躍の氷上性能を。開発は乗用車用ブランド「iceGUARD」の基本コンセプトを踏襲し、最新技術同様レベルを搭載しこれまで以上に高性能化を誇る。
製品情報
ヨコハマ「iceGUARD SUV G075(アイスガードエスユーヴィ ジーゼロナナゴ)」は、SUV/4×4向けスタッドレスタイヤとしての新たな時代を切り開いた存在だと言えます。それまでSUV専用スタッドレスといえばヨコハマでは「GEOLANDAR」ブランドが担って来ましたが、「G075」からは「iceGUARD」に統一されました。
この流れは、単なるブランド名変更に留まらず、技術とイメージの両面で大きな戦略転換と考えるべきかと。
近年は他社でも乗用車用スタッドレスのブランドをSUVモデルへ拡張する動きが見られ、乗用車で先行して培った最新技術をSUV用にも展開することで、ブランド全体としての先進性を強調できるからです。
つまり「GEOLANDAR」から「iceGUARD」への移行は、SUV/4×4でも最新世代のアイス性能と信頼性を訴える明確な姿勢の表れなのです。
「iceGUARD SUV G075」の開発テーマはSUVに、飛躍の氷上性能を、という言葉に集約されています。SUVはその重量や重心の高さから氷上での制動や安定性に課題を抱えやすく、ユーザーの関心もやはりアイス性能に向かいます。
そこでヨコハマは「iceGUARD」ブランドの核である氷に効く、永く効く、燃費に効くをそのままSUVに移植し、さらにSUV特性に合わせた専用チューニングを施すことで、従来モデル「GEOLANDAR I/T-S」から大幅な性能向上を実現しました。
最大の注目点であるアイス性能では、乗用車用で確立されたスーパー吸水ゴムを採用。アイス路の滑りの原因となる水膜を吸水することで摩擦力を高め、さらにSUV専用のトレッドパターンと組み合わせることで、接地性とエッジ効果を両立しています。
その結果、従来品と比較してアイス制動距離を23%短縮、具体的には15.45mから11.9mへと3.55mもの差を生んでいます。この数値は緊急時に大きな安全マージンを生むものとして説得力があります。
永く効く性能についても、従来以上の工夫が見られます。ゴムにはブラックポリマーⅡとエボ吸水ホワイトゲルを組み込み、低温下でも柔軟性を失わず、長期間にわたって吸水性能と密着効果を維持する設計となっています。メーカーのデータでは約4年経過後でも高水準の性能が保たれるとのこと、これはユーザーにとって冬の安心が長く続くという大きな安心材料です。
また、SUVユーザーが重視する低燃費性や静粛性にも踏み込みました。燃費面では低発熱トレッドゴムを採用し、転がり抵抗を5%低減。さらにパターン設計にシミュレーション技術を活用することで、溝配置を最適化し、パターンノイズを28%抑制しています。
これは従来のSUVスタッドレスが苦手としてきた静粛性の課題を改善し、都市型SUVユーザーにとっても魅力的な仕上がりとなっています。実際、2015年に登場した乗用車用「iceGUARD 5 PLUS」に採用された技術をベースにしており、SUV用として専用化しながらも、同等レベルの進化を享受できることが大きな強みです。
ただし、都市型SUVやCUVへの特化という点では、ヨコハマはあえて強く訴求していません。静粛性を重視した説明はあるものの、あくまでSUV/4×4専用と位置付けており、CUVにも対応可能とする程度です。
これは無理に対象を広げず、SUV本来の性能重視という軸を明確にした結果だと思われます。その姿勢はむしろ潔く、ユーザーにとって分かりやすい選択基準となります。
「iceGUARD SUV G075」は、ブランド統一による技術継承とSUV専用チューニングの両立を果たし、従来以上に幅広いニーズに応える完成度を備えたモデルと言えます。従来の「GEOLANDAR」ユーザーにとっても安心して選べる進化であり、氷雪性能、耐久性、静粛性をバランス良く求めるSUVオーナーにとって理想的だと言えるでしょう。
サイズ・購入
インプレッション
- 投稿数 【2】
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
- 平均評価値(5満点)
- 5.0
- 3.5
- 4.5
- 4.5
- 4.5
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
GEOLANDAR I/T-Sから入れ替え。氷上性能は比較にならない程、向上している。乾燥路でのロードノイズも驚くほど、静かになりました。選んだサイズがXL規格のせいか、空気圧前230後220でジオランダと同じ設定でもトレッドのヨレ倒れやS字でのお釣りは少ない。
圧雪路で4輪スノードリフト状態でも、ステアとアクセルでのコントロール性は向上しており運転が上手くなった気になる。
反面雪の排雪性は悪く、前者のコメント通りか。
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
GEOLANDAR I/T-Sから乗り換え。1ヶ月間-10℃~+7℃の間、2千km走行のインプレ。凍結路圧雪路効き目アップ。新雪深雪シャーベットハンドル取られやすくなり、不安定。レーンチェンジで轍を超える場合など気を使います。氷上性能を重視した結果、雪掃けが悪くなったと思われます。SUVタイヤらしさなくなり、乗用車向きタイヤに近づいたと言えます。