スタンダードの重複展開よりもコンフォートの可能性へ
- カテゴリー:コンフォート
- サイズ:15~16インチ
- 扁平率:70~50%
- 1件のインプレッション
パターンは左右非対称を採用。4本の縦溝、3つのリブで構成。リブの横溝は長短のバランスを配し実に繊細。また外側2本には異なる形状の縦溝が、僅かな水膜に対する対応性を高める。
製品情報
MINERVA「F209(エフ209)」はコンフォートに配置します。4本の縦溝を持つトレッドパターンは非常にまとまりのあるデザインを実現、ウェットでの安定は勿論のこと快適性においても相応の満足が得られそう。
サイズラインアップは15 ~ 16インチなので不満だけれど、更に幅を持たせたなら確実にカテゴリーの適応性が得られるはずと期待します。
MINERVAの国内展開はコンフォートに「EMI ZERO UHP」が配置されました。しかし、存在に対する期待は萎みつつ、結果フェードアウトになりました。それもあって新たな投入に「F209」を指名。ただ根拠なく決して強引な穴埋めではないっす。
実はメーカーによる「F209」の指針はスタンダード。そこには「EMI ZERO HP」がポジショニングされるも、コンフォート「EMI ZERO UHP」を後追いする様相が強まっています。そこで「209」(「F」がない別製品)を投入、移行が進みます。
「209」の全体像は明らかに「F209」よりもワンランク劣るイメージ。3本でまとめられた縦溝は軽カーを中心にコンパクトカーあたりまでが最適。サイズラインアップも12 ~ 16インチまでと幅を待たせるも15インチまでがメインになるかと。
という現状構成から鑑み、「F209」はスタンダードで重複展開するよりもコンフォートへの可能性を求めるべきだと思います。
MINERVAはベルギーを発祥とするブランドです。コンチネンタルやノキアンとの提携を経て現在は欧州やアジアなど世界52ヵ国以上でグローバル展開を果たします。ボリュームも年300万本以上だというし成長過程にあるのは間違いない。
また国内へ導入を果たす主要銘柄は中国製造がメイン、従い価格追及は相当なもの。特にスタンダードにおける価格帯は一定層が求める安さに十分応えるレベルにあります。しかしながらワンランク上のコンフォートでは、プラスして性能面の要求が高まります。ここ重要なところ。
正直「F209」におけるコンフォートの要求に対する見方は評価が割れる可能性を含みます。それでもトレッドデザインに重きを置くアジアンタイヤの傾向には耐えられる、と思うのですが‥
パターンは左右非対称のデザインを採用します。これによりウェットとドライの両方の路面状況においてバランスの取れたグリップ性能を確保しています。
IN側のブロックは排水性を意識した細かい溝の構成となっており、雨天時におけるハイドロプレーニングの抑制に貢献します。一方、OUT側のブロックは剛性を高める設計となっており、コーナリング時の安定性やドライ時のハンドリング応答性を確保しています。
乗り心地の面でも一定の配慮がされており、パターンノイズを抑制するためのピッチ配列技術が取り入れられています。これは走行中のパターンノイズを効果的に抑え、車内に伝わる騒音レベルを低減するのが狙いです。
サイドウォール部には耐久性としなやかさを両立させるコンパウンドが採用されており、日常使用における衝撃吸収性やパンク耐性といった実用性も高められています。
耐摩耗性に関しても、アジアンタイヤ市場で重視されるロングライフ性能を意識した構造となっています。トレッドコンパウンドには耐熱性と耐摩耗性を高める添加剤が配合されており、均一な摩耗を促進するブロック配置との相乗効果によって、寿命を延ばす工夫が施されています。
以上からコンフォートながらミドルサイズ以下の車種対応に得意性を示すと考えます。スタンダードの適応を上回るコンフォートへ期待した所以はここ。ミドルサイズまでをメインに求められる役割に耐えられると期待したい。ただ背の高いミニバンなどは剛性面で厳しいかも‥
「F209」は、決してスポーティさや最高水準の静粛性を追求したモデルではないものの、日常の市街地走行や高速での巡航において、過不足のない性能を提供することを目的とした製品を追求します。日常のあらゆる使用シーンにおいて、バランスの取れた選択肢となっています。
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インプレッション
- 投稿数 【1】
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
- 平均評価値(5満点)
- 4.0
- 4.0
- 4.0
- 4.0
- 4.0
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
4本工賃込みで2万円代で収まった。
総合的に、ワンランク上のタイヤのようだった。
新品と言う事もあると思うが、燃費が2~3km伸びたのには驚いた。
評価は、ネクストリーを3としてしました。
国産神話は捨てた方が良いです。