MAXTREK MAXIMUS M1 の特徴

製品情報

　MAXTREK「MAXIMUS M1(マキシマス エムワン)」は、コンフォートカテゴリーに括られ高性能を謳う製品です。ドライ、ウェット、静粛性、乗り心地、更には寿命まで標準以上の性能を有している、と特徴付けされています。

　「MAXIMUS M1」の対象は高級車‥ 左右非対称パターンを採用し、グリップ性能や高い排水性を強調。カーカスにダブルレイヤーのスチールベルトとナイロンコードを採用するなど、重量あるボディーも剛性強化でカバーするという。

　パターンデザインは4本の縦溝構成、センターリブには銘柄が刻印されるも性能への意味合い薄いと感じます。ひとつの主張かと。ショルダーのブロック構成は特徴的、異なるスタイルが微妙なデザイン構成を果たします。これによる効果は静粛性とウェット性能。

　洗練された、とは言えない。けれど必ずしも古さは感じない。パターンだけなら果たす役割に対する期待はまぁまぁ。ただ実性能では注目するところがある、そう燃費です。コンフォート系ユーザーはアジアンタイヤでも拘るケースが見られます。メーカーによる数値が確認できないことから尚更気になるところです。

　難しいけれどこの点を探ってみようかと。「MAXIMUS M1」は燃費性能に特化したという位置づけではないものの、一定の低燃費性能を意識した点が特徴のひとつでもあります。

　転がり抵抗の低減は、トレッドに使用されているシリカ配合のコンパウンドによってある程度の省燃費性が確保されています。シリカを含むゴム素材は、一般的にウェットグリップ性能と転がり抵抗のバランスに優れており、「MAXIMUS M1」でもその恩恵が表れています。

　特に高速での一定速度走行時には、タイヤが過度に路面に食い込むことなく、スムーズな転がりが得られるようになっており、エンジンにかかる負荷が若干軽減されることで燃料消費の抑制に貢献しています。

　また、タイヤ全体の構造としても軽量化を意識した内部構造が採用されているかと。トレッドパターンは剛性を保ちつつも不必要な厚みや重さを排除し、サイドウォール部もある程度柔軟性を持たせている。従い路面追従性と転がり効率の両立が図られています。

　これにより、回転エネルギーが過度にロスされることなく、燃費に好影響を与える設計思想が見て取れるということ。

　但し、実際の燃費性能という点においては、メジャー製品など燃費特化型と比較すれば劣るのが実情です。飽くまでも総合性能型であり、ハンドリング、静粛性、耐摩耗性、そして価格のバランスを重視した製品であるため、燃費性能の最大化を最優先に設計されてはいない。

　とは言え、日常的な使い方、特に都市部での短距離走行や高速道路での安定走行を主とするユーザーにとっては、燃費性能においても実用的なレベルに達していると思いたい。加えて、比較的安価で入手しやすいため、燃料コストだけでなくランニングコスト全体を考えた場合には、トータルで経済的な選択肢と捉えることができます。

　アジアンタイヤへも低燃費を追求する傾向にあるのは変わらない。国内低燃費タイヤの規定を満たす製品も投入されることから、技術的レベルは到達しているはずです。ただフォローはまだ一部に限られ、更に価格との兼ね合いもあり全体波及は正直難しい。この点を拘りにするかどうかによって、「MAXIMUS M1」への見方も変わると考えます。

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