AS-2からコンパウンドの進化で快適性がより向上
- カテゴリー:スポーツコンフォート / ミニバン
- サイズ:16~22インチ
- 扁平率:60~25%
- 発売:2015年
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コンパウンド進化はいわゆる快適性の向上に大きく貢献。評価の高いパターンデザインは従来を踏襲、静粛性や乗り心地を維持。これによりバランス性能はNANKANG随一。
製品情報
NANKANGのスポーツコンフォート「AS-2」が進化、「AS-2+(Plus) (エーエスツープラス)」として登場。最大主張点はコンパウンドの改良により静粛性や乗り心地、いわゆる快適性の向上です。念願の国内導入を果たし進化した性能は注目かと。
「AS」シリーズは2006年に登場した「AS-1」がメジャー化しています。INとOUTでデザインが異なる左右非対称パターンを採用、高性能の訴えを強化した製品です。国内ではいまだ併売され人気の高さを誇ります。そして2014年に「AS-2」の導入が実現、そこから僅か1年で更なる進化を果たします。
「AS」シリーズは欧州市場で認知を高め、基本特性の踏襲をコンセプトに静粛性と乗り心地の向上が図られました。「AS-2+」もコンセプトを継承、快適性にプラスしてグリップ向上も実現しています。
「AS-2」と「AS-2+」を見比べるも、トレッドデザインに大きな変更は感じません。コンパウンド系、いわゆるゴムの変更を最大進化にしているのは間違いないかと。ただサイド剛性の強化にも主張点は及んでおり、これがグリップと快適性へ影響しているのでしょう。
「AS-1」の製造が台湾であるのに対して「AS-2」から中国に移行、「AS-2+」も同様です。これに対する懸念は全く無し、とは思わないけれどマイナスとは言えない。中国メーカーと中国製では意味が異なるし、メジャーでも注目される中国製は増えています。特にアジア市場を意識したアジアンタイヤはそれが多い。
メーカーNANKANGでは 「AS」シリーズをスポーツカテゴリーに位置付けします。しかし、快適性の実現はスポーツコンフォートがフィットするはず。当サイトでは引き続きスポーツコンフォートカテゴリーでの展開を進めます。
さて、「AS-2+」はウェット性能と静粛性、そして高速域での安定性を重視して設計されており、ミッドレンジからプレミアム寄りのスポーティな車種へ適したモデルです。
NANKANGにおける「AS」シリーズは(Advanced Sport)の略から、その名の通りスポーツ志向と快適性をバランスさせた製品です。欧州の厳しい走行環境と消費者ニーズに対応するため、欧州規格を意識した設計がなされています。
トレッドパターンは左右非対称デザインを採用しており、OUT側には大きめのショルダーブロックを配置してコーナリング時の剛性と接地性を高め、IN側には細かい溝を多く設けることで、排水性と静粛性を確保しています。
また、「AS-2+」は高速走行時のタイヤ変形を抑制することで直進安定性を向上。これにより、高速を多用する欧州ユーザーにも受け入れられており、高速巡航が当たり前というようなシーンでも不安のない挙動を示すという。
静粛性は、アジアンタイヤの中でも静かさを追求、特に長距離ドライブや高速道路中心のユーザーにとっては、高い選択肢となると思います。
一方で、純粋なスポーツ走行やサーキット用途にはややマイルドな性格であり、限界領域でのレスポンスや鋭いターンインなどは、よりハイグリップなウルトラハイパフォーマンスと比べると控えめ。
それでも一般的なワインディングや高速での合流・追い越しといった日常的なシーンにおいては、十分に安心し出来る性能を備え、幅広いユーザーに向けた汎用性の高いモデルと言えそうです。
価格帯もアジアンタイヤの中心を狙い、コストを抑えつつ走行性能や安全性、快適性も妥協したくないユーザーにとって、「AS-2+」は魅力的な選択肢かと。
なおグローバルでは発売サイズが16 ~ 22インチまで約60サイズにも及びます。対して国内は、2016年2月に5サイズ、2017年は16サイズ、2018年は40サイズ、そして2019年からは50に到達。しかし、最新はやや整理され40というところです。