HF805の後継として投入。完成度の高い選択肢へ
- カテゴリー：コンフォート/ミニバン
- サイズ：16～18インチ
- 扁平率：55～40％
- 発売：2025年6月
- インプレッション募集中
アジアンタイヤにおけるエントリーUHPの完成形とも言える立ち位置。「HF805」が持つバランスの良さを継承しつつ、アップデートが随所に施されており、進化を遂げた次世代コンフォートを謳う。
製品情報
HIFLY「HF820(エイチエフハチニーマル)」は、従来品「HF805」の後継として投入されました。「HF805」が持つコストパフォーマンスとドライ性能のバランスの良さを継承しつつ、さらなるウェット性能と静粛性の向上を図ることで、全体の完成度を高めています。
また最新のトレッドデザイン、コンパウンド、静粛性と安全性能のバランス向上と言ったアップデートが随所に施されており、進化を遂げた新たな世代のコンフォートを謳います。
サイズは、初期導入として18～16インチまでをラインアップします。その後拡大を進めます。製造国は中国です
「HF805ｌは、高いドライグリップを発揮するタイヤであり、比較的リーズナブルな価格設定で日本国内でも相応の評価を得ていましたが、走行ノイズの大きさやウェット路での制動距離の長さがやや課題とされていました。
これに対して「HF820」は、トレッドパターンが完全に刷新され、より均一で安定した接地性を確保する非対称パターンが採用されています。これによりステアリングの応答性が高まり、ドライでの正確なコーナリングが更に可能になった一方、ショルダー部の剛性が調整されることで、パターンノイズの発生も抑制。街乗りや高速クルージング時の静粛性が大幅に改善されているという。
ウェット性能は、「HF805」との比較で特に進化したポイントとされ、改良されたシリカベースコンパウンドと4本のワイドグルーブが相乗効果を生み出しています。雨天時のハイドロプレーニングを効果的に抑制し、濡れた路面でも確実に制動力を維持するそうな。
欧州のラベリング制度でも、「HF805」に比べてウェットグリップ性能が「c」→「b」へと向上、実用面でも効果を示します。
更に耐摩耗性能にも配慮された構造で、均一な摩耗を促すセンターリブや強化されたサイドウォール設計により、長寿命化を実現しています。この点も従来の「HF805」から大きく改善しています。
「HF805」では、ドライ性能に利点を見出していたという正直絞り込まれたな評価に留まっていたのに対し、「HF820」はドライ性能に加えてウェットグリップ、乗り心地、静粛性、耐摩耗性と言った複数の性能項目に明確な進歩が見られます。特に重要なのは、これらが単に一部の用途に特化するのではなく、総合的にバランスよく底上げられているという点です。
「HF820」は、いわばアジアンタイヤにおけるエントリーUHPの完成形とも言える立ち位置にあるかと。日常使用の範囲内、あるいは高速道路のクルージングや峠道の適度なスポーツドライビング程度であれば、不足のないレベルに達していると思います。
つまり、安心感と満足感を求めたいドライバーにとって、非常に完成度の高い選択肢になります。ひとつ上の品質感と総合性能を備えたモデルとして、実用面での落とし所として理想的に仕上がっているのでは。