クロスオーバー、中型SUV、ハイクラスSUV専用
- カテゴリー:SUV
- サイズ:16~21インチ
- 扁平率:65~35%
- 発売:2025年4月
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特に日本、中国、東南アジア、オーストラリアなどの市場において、路面環境や気候、そしてユーザーの走行ニーズが欧州や北米とは大きく異なることに着目、ゼロからこの地域専用に開発。
製品情報
コンチネンタルでは、都市部でクロスオーバー、中型SUV、ハイクラスSUVを使用するドライバーに向けられたSUV専用タイヤ「UltraContact UX7(ウルトラコンタクト ユーエックス7)」を投入しました。
シリーズで括るのは「UltraContact」です。この「Ultra(ウルトラ)」はハイレベルなパフォーマンスを意味するという。快適な乗り心地とオールラウンドな性能を実現する方向付けです。実質「UltraContact UC6 SUV」の後継となる、アジア太平洋地域市場に向けられた第7世代製品です。
サイズは 295/35R21 107Y XL ~ 215/65R16 98H までの29を設定します。2025年4月より発売を開始しています。
「UltraContact UX7」は、アジア太平洋市場向けに開発されたことが大きな特徴です。特に日本、中国、東南アジア、オーストラリアなどの市場において、路面環境や気候、そしてユーザーの走行ニーズが欧州や北米とは大きく異なることに着目し、ゼロからこの地域専用に開発したという。
アジア太平洋地域は年間を通して気温が高く、特に日本や東南アジアでは梅雨やスコールなど、激しい降雨が多い気候特性があります。この為「UltraContact UX7」は、特にウェット性能が極めて重視されており、ハイドロプレーニングの抑制や雨天時のブレーキ性能に重きがおかれています。従来の欧州向けと比べ、雨天走行時の安心感は特に強化されている部分だそう。
また、アジアの都市部は欧州に比べて渋滞が多く、ストップ・アンド・ゴーが繰り返される使用環境が一般的です。この点も開発コンセプトに反映されており、低速域での静粛性や乗り心地を重視しつつ耐摩耗性も高め、長期間安定した性能を維持できる仕様となっています。
欧州基準のままでは得られない、きめ細かく現地最適化された性能バランスを持つ、地域特化型のプレミアムSUVタイヤです。これは、他のグローバルメーカーが欧州スペック中心の製品をそのままアジアに投入しているケースと大きく異なり、「UltraContact UX7」ならではの価値と言えるでしょう。
さて、高い静粛性とウェット性能の両立について触れましょう。本来なら相反しがちな性能を、SUV専用設計かつアジアの実環境で最大限発揮できるバランスで仕上げた事こそが、最大の差別化であり他と比較しても突出した特徴です。
静粛性は、特に都市部での低速走行や渋滞時でもしっかりと体感出来るレベルに仕上げられており、SUV特有の車体重量やロードノイズの増幅を考慮したSUV専用のノイズ抑制技術が大きな魅力です。トレッドパターン、ショルダーブロック、接地圧分布の全てが静かな車内空間を実現する為に細かく最適化されています。
ウェット性能は、コンチネンタルの最新シリカコンパウンドと効率的な排水を促すトレッドデザインが採用されています。高速走行時でもしっかりと排水し、ウェット路面でのブレーキングとコーナリングの安定感が非常に高いことが特徴です。
更に快適性と安全性の両立に加え、しっかりとした耐摩耗性能とスポーティなハンドリングまで備えています。日常の都市走行から高速道路でのロングドライブまで、あらゆるシーンでSUVユーザーに高い満足感を提供できる万能型SUV専用となっています。
デザイン面でも洗練が際立ち、サイドウォールの意匠やトレッドパターンの造形が、プレミアム感と先進性を強く印象付けます。コンフォート系でありながら、しっかりとスポーティさを感じさせるそのデザインは、近年の高級SUVやクロスオーバーのスタイリングにもよくマッチすると思います。
まとめると、「UltraContact UX7」は全てを高レベルで両立した、非常に完成度の高い製品と言えるのでは。日常使いでの快適さを大切にしつつ、時に気持ち良い走りも楽しみたいという幅広いニーズを持つドライバーにとって、理想に近い製品と言えそうです。