VikingContactシリーズ初の左右対称パターン採用
- カテゴリー:スタッドレス
- サイズ:14~21インチ
- 扁平率:65~35%
- 発売:2018年9月
- 4件のインプレッション
「VikingContact 7」はコンセプトを一新、名称も夏タイヤの同様「Conti」が省かれ世代進化を示す。夏タイヤの最新が第6世代、スタッドレスタイヤも第6世代、いやその後期‥
製品情報
コンチネンタルの「VikingContact 7(バイキングコンタクト セブン)」は、従来の流れを大きく変える存在として登場しました。前作の「ContiVikingContact 6」が2014年に発売され、その前の「ContiVikingContact 5」は2008年から‥
当時はESC(横滑り防止装置)への対応やSUV専用モデルなどを1つのラインにまとめることが重視されていましたが、「VikingContact 7」ではそのコンセプトを刷新し、スタッドレスタイヤとしての性能をより直接的に追求しています。
「VikingContact 7」の特徴のひとつは、シリーズ初となる左右対称パターンを採用した点です。従来の左右非対称パターンに比べて、ブロックが均一に配置されることでヨレや変形を抑制し、溝の潰れを防ぎながら安定した接地を可能にします。
更にパターンの中央から効率よく排水と排雪が行える構造になっており、ウェット路や雪上での安心感に繋がっています。加えて、溝とブロックのバランスを最適化することで接地面積を広げ、ドライ路面での操縦安定性も高めています。つまり氷雪路でのグリップ力を軸にしつつ、全天候での扱い易さも追求した設計と言えます。
もうひとつの革新がコンパウンドです。新開発のノルディック・コンパウンドは、高密度に分散させたアクティブ・グリップ・シリカを配合し、濡れた路面での摩擦力を向上させます。また菜種オイルを加えることで低温時のゴムの柔軟性を維持し、アイス路や低温下の雪道でもしなやかさを保ちながら路面に密着します。
こうした素材の進化は、近年のスタッドレスで特に重視される要素であり、単なるパターン頼みではなく内部構造から性能を底上げする方向性を示しています。
「VikingContact 7」のモデルチェンジにあわせ、名称から「Conti」が省かれたことも象徴的です。夏タイヤでは既にその流れがあり、製品の世代進化を強調する狙いが込められています。
夏タイヤは第7世代に入っており、スタッドレスも「第7世代」に位置付けられるのではないか、あるいは第6世代の後期モデルと見るべきか、評価は分かれるところです。しかし少なくとも「VikingContact 6」との比較では、大幅な進化を果たしたのは明らかです。
背景を振り返ると、コンチネンタルが日本市場に登場したのは1974年で、当初はヤナセが輸入を担いました。2002年からはヨコハマが取り扱い、2016年には日本法人を通じた直接販売に切り替えています。その際に「日本市場で本気で存在感を示す」という強い意欲が語られ、まさに「VikingContact 7」の投入はその姿勢を反映したものと言えます。
但し、日本市場は容易ではありません。ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップといった国内メーカーの強さは圧倒的で、ミシュランですら苦戦を強いられています。その中でコンチネンタルが勝負するには、アイス性能の評価をいかに高められるかが決定的な鍵になります。
「VikingContact 7」はその点で、最新コンパウンドと新しいパターンデザインの両輪で挑んだ製品であり、期待を込めて注目すべき存在です。

信頼性を裏付ける要素として、サイドウォールのデザインには氷の結晶とダイヤモンドがあしらわれています。これは単なる意匠ではなく、氷雪性能を象徴するマークであり、更にアルパインシンボルが刻まれています。アルパインシンボルとは、EUや北米の規格で定められた冬用タイヤ性能基準をクリアした証であり、国際的に認められた信頼性の証明です。
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インプレッション
- 投稿数 【4】
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
- 平均評価値(5満点)





- 3.9
- 5.0
- 4.7
- 4.2
- 4.2
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
BSのVRXシリーズには氷上では劣るもののウェットや新雪では同じくらい効くと思います
値段差があまりないのでBS買うべきかなーとは思いますがコンチ凄いです
- 氷 上 性 能
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- 寿 命
・自分の使用環境は、毎日通勤で高速道路を使用するために、スタッドレスでも直進性やドライ場面で優れたものが欲しかった。その点ではやはり大変優れたタイヤだと思う。高速道路や平野部の国道レベルに積雪があってもしっかりとコントロールできる。また乾燥路では数あるスタッドレスでもトップレベルのタイヤだと思う。自分の用途としては最良のタイヤである。
・しかし、雪上では滑らせながらのコントロールはしやすいが、日本のクネクネした道幅の狭い山道には不向き。
・またシャーベット状の雪に乗り上げた場合は排水が追い付かないのか大きくハンドルを取られる。ブロックパターンの改善をしてほしい。
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具体的生活圏は北東北太平洋側で青森県三八地区。青森県は大変雪の多い所と思っている方が大半を占めると思いますが青森県太平洋側は青森県日本海側に比較し例年は大変雪が少ない地域ですがアイスバーンが非常に多い地域です。
北海道と比較すると北東北は気温が高いためアイスバーンは大変滑りやすい環境の地区ではないかと思います。
ドライ:アイスバーン:雪道の路面走行比率は私の場合極端な主観で表すと50:40:10の比率と表します。よってアイスバーンとドライ路面
が大半です。
VikingContact 7は大変静かでドライ路面は安定してると思います。新雪、踏み固められた圧雪路面は問題なし思います、アイスバーンより怖い水が浮いた状態の圧雪路面(シャーベットが押し固められた感じ)は判りません。アイスバーンとブラックアイスは判りません。
現段階の感想です。
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アイスバーン、積雪路、シャーベット、ウェット、ドライとトータルバランスに特に優れたタイヤと思います。アイスバーンは絶対性能では、実験で比較すれば BSやヨコハマが優れているかもしれませんが、滑り出しもわかりやすくコントロールしやすく、運転して性能差は感じません、何の問題もありませんでした。
ドライ、ウェットに関してはサマータイヤとほぼ同じ感覚、とても静かなタイヤです。スタッドレスタイヤということを忘れてしまいます、これは圧倒的に良い。6も素晴らしい性能のタイヤでしたが、7になりさらに進化しています。非降雪、降雪地域問わず全ての地域、路面状況にお勧めできるタイヤでした。
寿命はわかりませんが、減りも少ないようですし、6は寿命長かったです。
