日本のドライバーニーズにあわせた新たな選択肢を提供
- カテゴリー:スタッドレス
- サイズ:14~18インチ
- 扁平率:70~55%
- 発売:2019年9月
- 2件のインプレッション
ニュースタンダードを謳い、アイス路面でも搭載するパフォーマンスを最大限に発揮するのが主張点。従来品を「ContiVikingContact 6」とし、先進技術を用いてアイス性能を大きく向上。
製品情報
コンチネンタルが日本市場に本格的に力を入れ始めたのは2014年の日本法人設立からで、その時に「国産車市場と冬用タイヤ市場に大きな可能性がある」と明言していました。
当時は欧州ブランドらしく「VikingContact」シリーズをメインに、北欧・ロシア・日本といった厳冬地域でのプレミアムスタッドレスを展開していましたが、ここに来て「NorthContact NC6(ノース コンタクト エヌ シー シックス)」を導入したのは、まさに実戦投入という意味合いが強いです。
「VikingContact 7」は2018年に登場したプレミアムモデルで、氷雪路性能とウェット性能の両立を掲げた、いわば第6世代後期から第7世代に繋がる位置付けのタイヤです。
これに対し「NorthContact NC6」はスタンダードモデルとされ、従来の「ContiVikingContact 6」を置き換える存在になっています。つまり、欧州発のプレミアム「VikingContact 7」と、より日本市場に寄せたスタンダード「NorthContact NC6」の二枚看板体制を築き、国産メーカーに近いフルラインアップ体制で攻めに転じたと理解出来ます。
「NorthContact NC6」の技術面で注目すべきは、まずコンパウンドです。コンチネンタルは従来から低温性能に強いシリカベースコンパウンドを得意としていますが、「NorthContact NC6」ではノルディック・コンパウンド+(プラス)を導入しました。
シリカと独自のソフトジェルを均一に分散させたもので、低温下でも柔軟性を保ちつつ、路面の凹凸に追従する弾性を発揮します。この為アイス路面の微細な凹みにもしっかり密着し、摩擦力を最大限引き出すことが可能です。また、経年劣化に強い配合を採っていることから、数シーズンに渡って性能の落ち込みを抑えられる点も強調されています。
パターン技術は、ゲッコー・グラブ・パターンと名付けられた左右非対称パターンが象徴的です。ゲッコー(ヤモリ)の足裏のように無数のサイプと溝を組み合わせ、アイス路でのトラクション、ブレーキング、コーナリングをバランスよく高めています。
特にショルダー部には3Dトライアングル・エッジをオフセット配置し、雪を噛んでせん断力を生み出す設計を導入。加えてOUT側ショルダーには波状のサイプを設け、エッジ効果を更に増幅しています。これらの設計は、日本市場で重要視される深雪と氷上の両対応を意識したものかと。
静粛性についても工夫が見られます。千鳥状の溝を組み合わせる千鳥トレッド・パターンにより、パターンノイズの周波数を分散させ、耳障りなノイズを抑えています。スタンダードモデルでありながら、プレミアムモデルに近い快適性も追求しているのは、コンチネンタルが日本市場で幅広いユーザーを狙っている証拠です。
「NorthContact NC6」は、単なる廉価版ではなく、アイス性能を最優先にしつつ燃費や静粛性にも配慮したニュースタンダードモデルです。欧州プレミアムブランドの強みである最新コンパウンド技術と、日本の要求に応えたパターン設計を掛け合わせた製品で、国産勢に正面から挑む姿勢が鮮明になっています。
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インプレッション
- 投稿数 【2】
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
- 平均評価値(5満点)
- 4.0
- 4.5
- 3.0
- 3.5
- 3.5
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
-6℃~+4℃の外気温の中、札幌から中山峠を経由してニセコまで運転。札幌市内のテカテカしたカーブで若干ヨコ滑りがあった以外は、様々な路面を不安なくトレースできた。SUBARUに履いたX-ICE3+よりフワフワ感はなく、とても静かなタイヤです。ニセコの雪山道も快適に運転できています。
- 氷 上 性 能
- 雪 上 性 能
- ド ラ イ性能
- ウェット性能
- 寿 命
ドライ路面はブロック剛性不足で、レスポンスがすごく悪い。燃費は良好です。氷雪上性能は期待できそうです。氷雪性能と寿命は推定値です。