ブリヂストンが長年培ってきたスタッドレス技術の集大成
- カテゴリー:スタッドレス/SUV用
- サイズ:13~22インチ
- 扁平率:80~30%
- 発売:2025年9月
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「BLIZZAK」シリーズの性能を更に高め、国内市場における冬用タイヤの最高峰を目指して開発された。特にアイスブレーキ性能と操縦安定性の両立を徹底的に追求。
製品情報
ブリヂストンは、乗用車用スタッドレスタイヤのフラッグシップモデルとして「BLIZZAK WZ-1(ブリザック ダブルゼットワン)」を投入しました。「BLIZZAK」シリーズの性能を更に高め、国内市場における冬用タイヤの最高峰を目指して開発されています。
ブリヂストンは、長年にわたり「BLIZZAK」シリーズでアイス性能や雪路性能の向上に取り組んで来ましたが、「BLIZZAK WZ-1」では特にアイスブレーキ性能と操縦安定性の両立を徹底的に追求しています。
「BLIZZAK」シリーズは、1988年の誕生以来35年以上に渡って日本の冬道で高い信頼を築き、北海道や北東北の主要都市では24年連続で装着率No.1を記録するなど、その信頼性は国内外で広く認知されています。世界全体の累計出荷本数は3億6,000万本に達し、正にスタッドレスの代表的存在として定着しています。
「BLIZZAK WZ-1」最大の特徴は、国内乗用車用スタッドレスとして初めて搭載された「ENLITEN」技術です。
この技術によりタイヤ自体を軽量化し、トレッドやサイドウォールの形状を丸みを帯びた設計にすることで、アイス路、ウェット路、ドライ路での総合性能が大幅に向上しました。特にアイス路でのコントロール性能は従来モデルより飛躍的に進化しており、ドライバーに高い安心感を与えます。
発売サイズは 255/45R22 107Q XL ~ 145/80R13 75Q までの119を設定します。2025年9月1日から発売を開始しています。
アイス性能の向上には、タイヤのトレッドに採用された新型のL字タンクサイプが大きく貢献しています。この構造により接地面から水の侵入を抑え、アイス路での滑りを防ぎます。また、発泡ゴムの一種であるWコンタクト発泡ゴムが使用され、従来の発泡ゴムが持つ水除去効果に加えて、親水性を高めるポリマーが組み込まれています。
この工夫により、路面上の残存水分子の力を利用したグリップ力が強化され、ブレーキ性能や旋回性能が明確に向上しました。
実際の比較では、従来の「BLIZZAK VRX3」と比べ、アイス路での制動距離を約11%短縮し、旋回ラップタイムは約4%改善されています。軽井沢の風越公園アイスアリーナでのテストでは、20km/hからの制動距離が「WZ-1」で13.32メートル、「VRX3」で15.00メートルとなり、性能差が客観的に証明されています。
更に、「BLIZZAK WZ-1」は日本の多様な冬道に対応する為、WZ Motionラインと呼ばれるケースライン最適化技術を採用しています。これによりタイヤの接地圧を均一化し、圧雪路面やシャーベット、ウェット路での制動力や操縦安定性を高めるとともに、ドライ路面では静粛性や乗り心地の向上にも繋がっています。つまり、氷上だけでなく、雪や雨、乾いた路面でも安定した走行が可能な設計になっています。
耐久性と環境面への配慮も特徴です。ブリヂストン独自のロングステイブルポリマーを使用することで、タイヤの柔軟性を長期間維持出来、使用から4年経過しても従来品の新品時を上回るゴム性能を保持します。これにより、長期使用による性能低下を抑え、資源の有効活用にも寄与しています。
ブリヂストンは、ユーザーの使い易さにも配慮しています。「BLIZZAK WZ-1」は、都市部での通勤や高速道路での長距離走行など、様々な冬季走行環境での総合性能を高めることを重視しており、スタッドレスとしての基本性能である安全性と快適性の両立を達成しています。
特に、摩耗耐性の向上はランニングコストの面でもメリットがあり、1シーズンだけでなく複数シーズンに渡って安定した性能を発揮出来る設計となっています。
「BLIZZAK WZ-1」は、ブリヂストンが長年培ってきたスタッドレス技術の集大成とも言えるモデルであり、氷雪路での制動性能、雪上での加速・旋回性能、耐摩耗性や耐久性など、トータルバランスに優れた製品です。
都市部の凍結路面から郊外の雪道まで、幅広い冬季環境での安心・安全な走行を可能にすることを目的として設計されており、ブリヂストンのスタッドレスの新しい基準を示す存在となっています。