イタリア weissenfels社の金属製タイヤチェーン
- 金属チェーン
- 自動増締めテンショナー
- チェーンリング9mm
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新設計の自動増締めテンショナーを採用、走行すれば自動的にガッチリ締まる安全設計。形状は亀甲型、縦ばかりではなく横の滑りに対してもその効果を謳う。コンパクト収納。
製品情報
weissenfels(バイセンフェルス)の「Clack&Go UNIQA(クラック&ゴー ユニカ)」は、イタリアの老舗チェーンメーカーが展開する金属チェーンの中でも比較的実用性と安全性を重視した製品であり、同社独自の自動増締め機構を組み込んだ点に大きな特徴があります。
weissenfelsは以前から「Clack&Go」シリーズを展開してきましたが、「Clack&Go UNIQA」では亀甲型のパターンを採用し、単なる縦方向の駆動力確保にとどまらず横方向へのスリップに対しても効果を発揮する、と謳っています。
この横滑り抑制の強調は、亀甲型特有のグリップバランスを前面に打ち出した表現であり、急な上り坂やカーブが多い欧州の山岳地帯での実走経験を背景にしていると考えられます。
チェーンリングは9mmを採用しており、10mmサイズに比べればわずかに耐久性に劣る印象を与えるものの、一般的な乗用車での雪道走行においては十分な強度を確保していると見なせます。
むしろタイヤハウス内のクリアランスが限られる車種にとっては、9mmという薄さが装着適合性を高めるメリットにもなります。更に、万一チェーンが破損した場合に備えて修理用リングが付属している点も、実際の使用者にとって安心材料となるでしょう。ただし注意点として、路面に直接接地する部分のチェーンは応急修理対象外であり、その場合は交換が前提となります。
装着方法は、最新のワンタッチ装着式チェーンに比べれば若干の手順が多く、ユーザーにある程度の慣れが要求されます。
基本的な流れは、まずチェーンをタイヤ背面に通して接続し、次にサイドチェーンを掛け、自動増締めテンショナーを操作してテンションを与える、というものです。
ここで特徴的なのが新設計の自動増締めテンショナーで、レバーを「OPEN」から「GO」の方向へ切り替えるだけでワイヤーが自動的に締まる仕組みになっています。
これによって装着直後に多少の緩みが残っていても、走行による遠心力と連動して徐々にテンションが増していく為、一定距離を走れば安定した装着状態に到達します。従って装着後は100~200m程度の慣らし走行を行い、状態を確認することが推奨されています。
走行性能については、金属チェーン特有の路面を噛む感覚に加え、亀甲型による横方向の安定性があり、雪道やアイスバーンでの信頼感は高いものと考えられます。適用速度は積雪路で時速50km以下、非積雪路では30km以下に制限されていますが、これは金属チェーン共通の制約であり、むしろ法規や安全性を意識した現実的な数値と言えます。
また「Clack&Go UNIQA」は、TUVの欧州スノーチェーン認定およびオーストリアONORM規格の認証を受けており、欧州の厳格な基準をクリアした製品であることからも、一定以上の品質保証が担保されていると言えるでしょう。
「Clack&Go UNIQA」は、最新のプレミアムクラスと比較すれば装着手順の簡略化という点で一歩譲る部分はあります。しかし、自動増締めテンショナーの採用によって実走行中に装着精度が高まる構造を持ち、耐久性と安定性を両立した亀甲型パターンを採用している点で十分な実用性を備えています。
サイズ・購入
サイズ適合表(アクセル公式サイト)
ご注意 : 購入に際しては装着可能かサイズ・マッチング等を必ずお確かめ下さい。