セルフフィットリールW搭載で装着が更にスムーズ
- 非金属チェーン(樹脂製)
- 3セルフフィットリール搭載
- JASAA認定
- 発売:2024年10月
- インプレッション募集中
新型非金属タイヤチェーンを謳う。走行によりタイヤに自動でフィットするセルフフィットリールを2つ搭載。力をほぼ使わないスムーズ取付を実現。環境に配慮した構造・収納ケースを採用する。
製品情報
カーメイト「BIATHLON EZ×FIT(イージーフィット)」は、従来モデルの改良・進化を明確に打ち出したカーメイトの新世代非金属タイヤチェーンであり、従来の「BIATHLON Quick EASY」(2009年発売)から大きく刷新された位置付けの製品と言えます。
2018年に投入された「BIATHLON SELFIT」で初めて採用されたセルフフィットリール技術は、一度は市場に登場したものの不具合によって自主回収となった経緯がありました。その為「BIATHLON EZ×FIT」では、その技術を単なる再利用ではなく、小型化・多点化・設計改良を施して完成度を高めており、「BIATHLON SELFIT」よりもむしろ「BIATHLON Quick EASY」の正統後継として登場したと考えるのが自然です。
「BIATHLON EZ×FIT」の最大特徴は、2か所に搭載されたセルフフィットリールです。従来のようにタイヤ裏へ手を回してフックをかけたり、外側で金具を締めたりする必要がなく、ワイヤーをフックにかけてリールを操作するだけで装着作業が完結します。
その後は走行するだけでワイヤーが自動的に巻き取られ、タイヤに均等にフィットしていきます。セルフフィットリールによる自動締め付け機構は、工具不要・作業時間短縮・力作業不要という3つの利点を同時に実現しており、チェーン装着の大きな心理的ハードルを取り払う方向へ進化しています。
また、装着後の走行性能についても改良が重ねられています。トレッド部分は3Dフィット構造とトレッドコネクトによってタイヤ形状に密着するよう設計されており、従来よりも隙間を最小化しています。
これによって走行中の遠心力による膨らみを抑制し、乗り心地の改善と確実な制動力確保を両立させています。
従来「BIATHLON Quick EASY」では表側に金属パーツが使われていましたが、「BIATHLON EZ×FIT」ではこれを排し、前後ともワイヤーで締結する方式を採用することで、軽量化と振動の低減にも繋がっています。
環境面での配慮も大きな特徴です。表側の金属パーツを削減しただけでなく、従来使用されていた超硬スパイクピンの配置を効率化し、数を抑えながらも制動性能を維持。さらに収納ケースも従来のPP製ハードケースから布製のソフトタイプに変更され、1ペアあたり約1.2~1.4kgのプラスチック削減を達成しています。製品そのものの改良に加え、製造・流通の段階から環境負荷低減を意識した仕様となっています。
「BIATHLON EZ×FIT」は「BIATHLON SELFIT」の技術を洗練させつつ、実際には「BIATHLON Quick EASY」シリーズの後継モデルとして登場した新世代モデルであり、装着性・走行安定性・環境性能という3つの要素を高次元でバランスさせたタイヤチェーンと言えます。
カーメイトが掲げる力を使わずより快適に、という方向性を具現化した製品であり、従来の課題を克服した完成度の高さが特徴です。
サイズ・購入
サイズ適合表(カーメイト公式サイト)
ご注意 : 購入に際しては装着可能かサイズ・マッチング等を必ずお確かめ下さい。