SUVからEVまで最適なオールシーズンの環境対応
- カテゴリー:オールシーズン
- サイズ:15~21インチ
- 扁平率:70~35%
- 発売:2024年2月
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天候に左右されない安全性とドライビングの楽しさを強調。乗用車、SUVからEVまで最適なオールシーズンの環境対応を謳う。従来品から耐摩耗性と転がり抵抗を大きく向上しタイヤ寿命の向上。
製品情報
コンチネンタルは、オールシーズンタイヤ「AllSeasonContact 2(オールシーズン・コンタクト・ツー)」を投入しました。
天候に左右されない安全性とドライビングの楽しさを強調。乗用車、SUVからEVまで最適なオールシーズンの環境対応を謳います。また従来品から耐摩耗性と転がり抵抗を大きく向上し、タイヤ寿命の向上を果たしているという。2024年2月から発売を開始しています。
従来品は2023年2月に投入された「AllSeasonContact」です。僅か1年で新製品とは驚いた。しかしながら、「AllSeasonContact」は国内投入にタイムラグがあります。
2021年9月から全国のヤナセグル-プ販売店にて先行販売だった‥ 要は販路限定。そして2023年2月から国内全販路での取り扱いになったのです。これを考量すれば約2年半で新規投入になる訳です。諸々あったとしても3年を切る移行は歓迎です。
また「AllSeasonContact 2」の発売には、従来品の動向が影響しているかと。日本国内においてオールシーズンの普及に可能性があると判断した、そう考えます。
「AllSeasonContact 2」は「M+S」は勿論「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク(3PMSF)」も刻印され、オールシーズンとしての体裁を整えます。これ当然のことながらとっても重要。いずれにしても、コンチネンタルのオールシーズンは強化が進みます。
技術的には、パターン・コンパウンド・構造のすべてを新設計しているのが特徴的です。排水性能を強化したVシェイプ・パターンやオープンショルダーはウェット性能を強調しており、これは日本市場を強く意識しているように見えます。
雨が多い地域ではオールシーズンの信頼性が、冬性能だけでなく雨天の制動力にも左右される為、この点を改善してきたことは戦略的に重要です。
更に、センター部のC字型ブロックで剛性を高めた設計は、従来品で課題になりやすかった摩耗による性能低下を改善する狙いが明確です。結果的に寿命の延長と燃費改善が同時に達成されている点は、単なるオールシーズンではなくEVを含めた次世代車両の主力タイヤという立ち位置を狙っているのだと思います。
コンパウンドについても非常に興味深いです。チリというネーミングを冠した5種類のコンパウンドの組み合わせから生まれた専用材は、コンチネンタルが夏・冬タイヤ開発で培ったノウハウを統合した証拠です。
これは、オールシーズン専用配合に本腰を入れた動きであり、単なる妥協型タイヤから四季を通じて積極的に選ばれる選択肢へと進化したことを示しています。
総合的に見ると「AllSeasonContact 2」は、従来のオールシーズンが持っていた中途半端という印象を払拭し、EVにも対応する長寿命かつ高性能オールシーズンという明確なコンセプトを打ち出した製品だと言えます。
日本市場での投入スピードが上がったことも含め、今後は季節ごとの履き替え文化が根強い日本でも普及拡大のきっかけになり得ると考えられます。