2025-2026年 スタッドレスタイヤの最新化!
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ピレリ ICE ZERO ASIMMETRICO の特徴

概要

日本市場へ向けた、という文言は本気度を感じる

創立150周年を迎えたことを記念し発表は駐日イタリア大使館にて行われた。日本市場へ向けた、という文言は本気度を感じるもの。国内メーカーへ向くユーザー視線を少しでも多く取り込みたい。

製品情報

 ピレリが投入した「ICE ZERO ASIMMETRICO(アイス・ゼロ・アシンメトリコ)」は、日本市場に特化した最新世代のスタッドレスタイヤとして非常に興味深い存在です。

 背景には、これまで国内で展開してきた「ICE ASIMMETRICO」シリーズの歩みがあり、その延長線上での本格的な進化版という位置付けが出来ます。2014年から続いた初代「ICE ASIMMETRICO」は、価格的な優位性と実用的な性能で、国内のユーザーからそこそこ効くという一定の評価を得て根強い人気を誇りました。

 その後2018年には「ICE ASIMMETRICO PLUS」が投入されましたが、APAC(アジアパシフィック)市場をメインターゲットとした製品だった為か、国内では決定打にならず、結局は初代の評価に頼る形が続いていました。

 しかし、日本市場はブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、トーヨーといった国内メーカーが熾烈に技術競争を繰り広げる環境であり、2世代前の設計思想では限界が明確になっていたのも事実です。

 その状況を打開する意味で投入されたのが「ICE ZERO ASIMMETRICO」であり、これがシリーズの刷新と同時にピレリの日本市場への参戦を象徴する製品となります。

 サイズ展開は4シーズン目となり 255/35R21 98H XL ~ 175/65R15 84T まで67と拡大へ。2022年7月より発売を開始しています。

 「ICE ZERO ASIMMETRICO」の技術面では大きく2つの柱が際立っています。ひとつはトレッドパターンの進化で、従来の3Dサイプを進化させた新型3Dサイプと、従来型の2Dサイプを組み合わせることで、剛性と柔軟性を両立させたハイブリッドトレッドブロックを構築しています。

 ブロック自体はスクエア形状を基調とし、さらにダブルサイド・トゥ・サイドグルーブと呼ばれる横方向に広がる溝を導入することで、雪や水を効率的に排出し、あらゆる路面条件に対して安定したグリップを発揮するよう設計されています。これは、アイス路面での接地性向上と、シャーベット状の雪路での排水・排雪性能の両立を狙ったもので、従来品の延長ではなく、確実に進化させた部分です。

 もうひとつはコンパウンドの刷新で、低温域においてもしなやかさを保つデュラブル・ソフト・コンパウンドが新たに採用されています。ロングステイポリマーを導入したことにより、タイヤが硬化し難く、経年による性能低下を抑える効果を狙っています。

 スタッドレスタイヤは使用開始から3~4年を超えるとゴムの硬化が顕著になり性能が大きく低下します。しかし、この弱点に対してピレリは寿命そのものを引き延ばす方向でアプローチしており、日本のユーザーが重視する長く効くスタッドレスというニーズに直結しています。

 発表が駐日イタリア大使館で行われた点も、象徴的な意味合いがあります。これまで新製品発表の多くを中国で行ってきたピレリが、あえて日本市場にフォーカスした発表を選んだことは、単なる製品投入ではなく日本市場を意識した戦略転換を強く印象付けるものでした。

 創立150周年記念の一環という背景を持ちながらも、あくまで主役は「ICE ZERO ASIMMETRICO」の投入であり、日本の厳しい氷雪路をターゲットにした専用開発をアピールする姿勢が読み取れます。

 「ICE ZERO ASIMMETRICO」は、従来の安価でそこそこ効くというピレリのスタッドレスの評価を脱却し、日本国内で一歩でも上位メーカーに迫ろうという野心が込められた製品と言えます。

 単なる世代交代ではなく、ブランドイメージの刷新を狙う存在であり、今後ユーザーにどこまで受け入れられるかは注目に値します。

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インプレッション

  • 投稿数 【1】
  • 氷 上 性 能
  • 雪 上 性 能
  • ド ラ イ性能
  • ウェット性能
  • 寿     命
  • 平均評価値(5満点)
  • 4
  • 5
  • 4
  • 4
  • 4
  • 4.0
  • 5.0
  • 4.0
  • 4.0
  • 4.0

カツオ梅 さん
【購入年月】
2023年12月
【装着車種】
VOXY
【装着サイズ】
205/60R16
【評   価】
  • 氷 上 性 能
  • 雪 上 性 能
  • ド ラ イ性能
  • ウェット性能
  • 寿     命
  • 4
  • 5
  • 4
  • 4
  • 4
【インプレッション】
長年履き続けたX-ICEシリーズからの履き替えです。
降雪の殆ど無い東海地方で、普段使いと年10回程度のゲレンデまでの走行に使用。
アイスは必要充分なグリップがあるが、BSブリザック程の凄さは感じなかった。
圧雪のグリップはどれも充分だと感じていたが、このタイヤもシッカリ効いており、強いて言えばしなやかで乗り心地が良い。
ドライはナカナカ静か。乗り心地もソフトながらシッカリ感もあり。ステアリングセンター付近の切り始めはミシュラン程ハッキリしておらず、もう少しカッチリした方が個人的に好み。
ライフはまだ分からないが、一冬の摩耗を見る限り国産より長いのではと予想。
価格も安く、快適性と雪上、氷上性能は想像以上だと感じており、今後特別な事が無ければリピートしても良いです。
(2024/9/30)

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