コンチネンタル スタッドレス NorthContact NC6 発表【新製品】

 コンチネンタルが日本国内市場で新たなスタッドレスタイヤを発売するという。「NorthContact NC6(ノース コンタクト エヌ シー シックス)」がそれ。ニュースタンダードを謳いアイス路面でも搭載するパフォーマンスを最大限に発揮するのが主張点だそう。初期サイズ設定は 275/40R22 XL ~ 195/65R15 までの39サイズで展開。2019年9月より順次発売予定です。

 コンチネンタルがいよいよ攻めに転じて来たかな! というのも2014年の日本法人設立に際しこんなコメントを発していたかと。「国産車の市販タイヤと同社が得意とする冬用タイヤの市場にシェア拡大の大きな機会がある」と。今回の投入は実戦への証かと。

 コンチネンタルは昨シーズン2018年9月に「VikingContact 7(バイキングコンタクト 7)」を発売したばかり。第6世代後期、いや第7世代になるのかな。相反する冬性能とウェット性能の両立に拘った製品です。これをプレミアムに位置付け、今回の新たな「NorthContact NC6」をスタンダード、そう前者を上位、後者を下位に位置付け全フォロー体制を形成します。これが攻めの所以です。

 「NorthContact NC6」はスタンダードとしながら、従来品となるのは「ContiVikingContact 6」です。しかも最重要性能は氷上性能です。日本の降雪地域は非常に厳しい走行環境を強いられます。その要求に積極対応を図るよう。

 コンチネンタルの先進技術を用いて氷上性能を大きく向上。また環境に配慮し、燃費性能も大きく改善したというから渾身の自信作、と受け止めます。プレミアム「VikingContact 7」は北欧やロシア、日本などを主な市場にバランス性能を重視した製品です。対して「NorthContact NC6」は日本専用、ではないだろうけれど日本のドライバーニーズにあわせた新たな選択肢を提供するという。これからも違いが見出せます。

搭載技術

 まずはコンパウンドから。新たに ノルディック・コンパウンド+(プラス)を採用。シリカベースの低温耐性に優れたゴムと、独自の柔軟剤 耐寒性ソフトジェル を均一にミックスしたハイテク低温ソフトコンパウンドです。

 冬の多彩な環境に優れた弾性を維持、路面の凹凸にしっかり密着し優れたグリップ性能とブレーキ性能を発揮します。経年劣化し難い特性を備えており本来のパフォーマンスを長期間に渡って維持します。

 アイス路面で優れた性能を発揮するのはコンパウンドにプラスしてトレッドパターンです。「NorthContact NC6」が採用した ゲッコー・グラブ・パターン は、トラクション、ブレーキング、コーナリングの各性能を、総合的に高める独自の左右非対称パターンです。ゲッコー(ヤモリ)の足裏のように多数の溝とサイプを配置したことで、なぞらえたんでしょうね。

 ショルダーブロックの溝には、1つおきに左右のショルダーでオフセットになるよう 3D・トライアングル・エッジ を入れ、雪柱せん断力を増大させ雪路でのグリップ性能を強化。ブロック外側に配置した傾斜の強い波型サイプでタイヤの引っ掻き効果を高めます。

 またジグザグの千鳥状に配置された溝がノイズの周波数を分散させる 千鳥トレッド・パターン も同時展開します。ノイズの周波数を分散させ耳障りな音を抑え静かで快適なドライビングを実現します。

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