トーヨー SUV用 OPEN COUNTRY シリーズ2製品を発表

 トーヨーでは、「OPEN COUNTRY」シリーズの拡充を図るべく新たに2製品の投入を発表しました。オンロード向けSUV用「OPEN COUNTRY U/T(オープンカントリー ユーティー)」、そしてオフロード向けSUV用「OPEN COUNTRY M/T(オープンカントリー エムティー)」です。いずれも2018年4月13日の発売予定。発売サイズはそれぞれ全10サイズ。

■ 「OPEN COUNTRY U/T」

 名称の「U/T」はUrban Terrainの略だという。Urban=都市、となるので新たな都市型オンロード向けSUV用を謳います。また「M+S」表示を刻印し、全天候対応を可能としている点も注目かと。ただ、これだと低燃費タイヤにはなりませんけどね。

 Urban Terrainという新たな括りを主張しますが、要はオンロード用なので従来のH/T=Highway Terrainの位置付けかと。都市型を強調するならS/T=Street Terrainも想定されます。更にS/TにはSport Terrainもあるけれど、こちらじゃなさそう。

 パターンには サイレントウォール、5バリアブルピッチ などの技術を採用し、日本市場で重視されるオンロードの静粛性と快適な乗り心地を確保、ノイズ低減を実現しているという。

 コンパウンドには、スペシャルシリカコンパウンド を用い、ウェット性能と転がり抵抗低減を高次元で両立、耐摩耗性能をも確保しています。

■「OPEN COUNTRY M/T」

 M/TはMud Terrainが示すとおり、4×4のオフロード専用です。A/Tはオン・オフで器用さを発揮するのに対して、M/Tは不整地や泥濘地などあらゆる路面をも走破できるパフォーマンスと耐久性を有しています。本格的オフロード向けSUV/CCV用タイヤを強調します。

 メーカー主張は力強い。アグレッシブかつ機能的なトレッドデザインは悪路走破性のみならず、トラクション性能やブレーキ性能の向上に寄与。構造はオフロードレースでのノウハウを生かした、耐外傷性の高いタフネス構造になっているという。

 北米で認知を高める「OPEN COUNTRY」シリーズは、世界で最も過酷なオフロードレースといわれる「BAJA 1000」などのレースシーンで発揮する、高度なパフォーマンスが注目されます。この認知を持って国内でも展開しよう、とするのが今回の狙いでしょ。

フォード「F-150」に「OPEN COUNTRY R/T」の大口径サイズを装着したイメージ

 既に「OPEN COUNTRY R/T」を2016年10月に、「OPEN COUNTRY A/T plus」を2017年3月に導入済み。これでシリーズによるSUVの全フォローが可能になります。国内で続くSUV人気に新たな風を吹き込む、大いに期待感を高めます。

 従来から続く「TRANPATH」シリーズのSUVフォローは終演かと。既にラインアップは「TRANPATH SU Sport」が残るのみだし、いずれフェードアウトで完全移行になるでしょうね。この方がすっきりしていい。

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