2020-2021年スタッドレスタイヤ新製品の動き活発化!

ランフラットタイヤとは?

 ランフラットタイヤは、何らかの理由で空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定距離を走行可能としたタイヤです。厳密には、ISO技術基準に定められた「空気圧0kPa」時に「速度80km/h」で「距離80km」が走行可能なことが求められます。

 そしてこれも特徴かと。ランフラットタイヤはパンク状態の判断が体感や目視では難しいとされます。その為にパンクを感知する TPMS(タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム)が搭載され異常時には警告表示されます。ということで以下詳細に触れたい。

その有効性とは?

 万一のパンク時でもその場でタイヤ交換の必要がなく、修理工場等まで走行可能になります。車外に降り路上でタイヤ交換作業をする危険性を回避出来ます。稀に高速道路などで交換作業中に轢かれるなど痛ましい事故が発生することも。従って安全面で有効です。

 またスペアタイヤの搭載が不要になり、車両の軽量化やクルマそのもののデザイン性向上に寄与します。軽量化で低燃費化にも貢献かな。(ただ最近はランフラットでなくともスペアタイヤを搭載しないクルマが増えています。その対応ではパンク応急修理セットが搭載されます)

構造は2つのタイプ

 ランフラットタイヤの構造には2つの技術が存在します。まず内部にリング状の中子(なかご)を挿入した中子タイプと呼ばれるもの。パンクすると内に組まれた中子というリングが、タイヤのつぶれを支える仕組みになっています。

 一方タイヤ自体のサイドウォールを強化したサイドウォール強化タイプも存在します。空気圧が失われてもサイドの強化ゴムによって荷重を支えます。現在採用されるのはこのタイプが主流では。

デメリットも

 ランフラットタイヤは原則としてパンク修理が出来ないと言われています。サイド強化タイプは、一度大きな負荷が掛かると強化ゴムのダメージが大きく再利用は不可、というのが理由です。

 ただランフラット走行(空気圧が70kPa以下での走行)をしていない場合、トレッド面にちっちゃな釘が刺さったような軽度のパンク修理なら、一般タイヤと同じ条件で修理をすることが可能とも。

 しかし、大きな穴が開いたり損傷が大きい重度のケースは難しい、というか修理不可がほとんどかと。いずれもプロによる損傷のチェック診断が必要でしょう。

 メリットのあるランフラットながら普及はあまり感じられない。国内クルマメーカーの積極性がほとんどありません。輸入車やレクサス、そして日産「GT-R」などが主なところ‥ そもそも近年、タイヤのパンクそのものを経験するのはレアケース。製品の質向上と走行環境が整備されているためかと。また限定的な需要もあって価格は高価。種類も限られます。

サイズ表記が異なる

 ランフラットとノーマルタイヤは、一見では全く同じに見えます。従って識別のために、ランフラットにはサイズに「RF」が表示されます。

ノーマル
205/55R16

ランフラット
205/55RF16

 ただメーカーによっては、ランフラットタイヤ技術を使っていてもISO技術基準を満たしていない製品もあります。その場合は「RF」ではなく、ラジアルを表す「R」が示されています。

メーカーにより呼称(表記)が異なる

ブリヂストン : RFT(Run-Flat Technology)
ヨコハマ : ZPS(Zero Pressure System
ダンロップ : DSST(DUNLOP Self-Supporting Technology)
トーヨー : TRF(TOYO RUN FLAT)
ファルケン : RUNFLAT
グッドイヤー: ROF(Run On Flat) : EMT(Extended Mobility Technology)
ミシュラン : ZP(Zero Pressure)
ピレリ : r-f(RunFlat)
コンチネンタル : SSR(Self Supporting Runflat Tire)

 なお普及という点から一般化レベルには到達していないと考えます。従って当サイトでは現在掲載を見送っています。
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