
ブリヂストンではピュアスポーツ「POTENZA RE-71RZ(ポテンザ アールイーナナイチアールゼット)」を発表しました。
ストリートラジアル最速を追求するスポーツタイヤブランド「POTENZA」シリーズにおける、最新フラグシップとなります。公道はもちろんサーキットにおける限界域での走行まで見据え、従来品を大きく上回る性能を謳います。
発売サイズは 285/35R20 100W ~ 165/55R14 72V までの61を設定。2026年2月より発売予定です。
「POTENZA RE-71RZ」は、従来品「POTENZA RE-71RS」の後継と位置付けられており、単なるマイナーチェンジを越えた新しいアプローチが随所に盛り込まれています。
ドライ・ウェットの両路面におけるグリップ性能が見直され、特にドライにおける限界付近での安定性と応答性が強化されたという。公道での扱いやすさを維持しつつ、サーキット走行で求められる厳しい条件にも耐えうる性能設定となるそうな。
また、ブロック剛性と接地安定性を高める為に、トレッドパターンと構造の再設計が施されています。特にショルダー部のスリックショルダー化、IN側にはワイドなストレートグルーブを配置することで、コーナリング時の接地安定と排水性の両立が図られています。これにより、高いグリップと安定性だけでなく、ウェット時の安心感も確保されています。
更に、コンパウンドには新開発ゴムを採用しており、シリカとポリマーを最適配合する独自のナノプロ・テックによって、路面への密着性と粘り強さが高められています。これらの技術により、雨天でも高い安心感とコントロール性を持つタイヤに仕上げられています。
性能向上は数値にも現れており、ブリヂストンによれば同条件下でのテストにおいて、従来の「POTENZA RE-71RS」に比べてサーキット(筑波サーキット2000)でのラップタイムが約1.2%短縮されている。この改善は、速度向上+安定性向上という両立が難しい要素を高い次元でまとめた結果とされており、ストリートラジアルとしては群を抜いたパフォーマンスになります。
加えて、従来大きな課題だった摩耗耐久性についても改善が図られ、サーキットでの連続アタックや長時間使用にもある程度耐えうる設計がなされています。高グリップトレッドとしては異例のハイグリップ×耐久性の両立というバランス志向は、単に速さを求めるだけでなく使える実用タイヤとしての価値を高めるものと言えそう。
「POTENZA RE-71RZ」は、ストリート・サーキット兼用を前提としたピュアスポーツタイヤの新たな到達点であり、単なるアップデートではなく、旧世代から一段の進化を遂げています。
ドライビングの楽しさ、グリップ信頼性、耐久性、そしてあらゆるコンディション下でのコントロール性など、それらを高次元でまとめたい人、あるいは公道からサーキットまで幅広くクルマを使い込む人にとって、非常に魅力的な選択になると思います。
