
ダンロップの住友ゴムは、スタンダードタイヤ「ENASAVE EC205(エナセーブ イーシーニーマルゴ)」を発表しました。
従来モデルである「ENASAVE EC204」の低燃費性とロングライフ性能を維持しつつ、特に雨天時の性能を大幅に改善した点が最大の特徴です。雨の日など、天候の変化に気を遣いながら運転する人に向けてを強調しています。
発売サイズは 225/45R18 95W XL ~ 145/80R13 75S までの50をラインアップ。転がり抵抗係数「AA」、ウェットグリップ性能「b」(一部「c」)を設定します。2026年2月より発売予定です。
「ENASAVE EC205」で最も強調されるのが、濡れた路面での安心感です。新しく調整されたゴムの特性やパターン設計の見直しによって、従来モデルである「EC204」よりもウェットブレーキ性能が向上し、その改善幅は約6%とされています。
具体的な停止距離のデータでは、同条件でテストした際に「EC205」が57.0m、対する「EC204」が60.7mとなり、およそ3.7mも短く止まれる結果が示されました。日常の道路環境で突然の雨に遭遇した時、少しでも早く止まれるという安心感はやはり大きいかと。
ただ、ウェット性能を強化したからといって、燃費性能や寿命が犠牲になった訳ではありません。タイヤ形状の見直しや軽量化によって、転がり抵抗の低さや摩耗のし難さといった、「ENASAVE」らしさはそのまま維持されています。長期間使い続けても性能の落ち込みが少ない点は、維持費を抑えたいドライバーにとって嬉しいポイントになると思います。
サイズラインナップは全50と初期にしてはまぁまぁかと。幅広く、軽カーやコンパクトカーから一般的なセダンまでマッチする設定になっています。普段の街乗りを中心にした人が安心して選びやすい構成で、日常のドライブに寄り添うような存在を目指していることが伝わってきます。
「ENASAVE EC205」は、普段の燃費を気にしながらも、安全性をさらに高めたい人、特に雨の日の運転がどうしても不安になるという人にぴったりのタイヤだと思います。
