ブリヂストン POTENZA Adrenalin RE005 発表【新製品】

 ブリヂストンではストリートスポーツ「POTENZA Adrenalin RE005(ポテンザ アドレナリン アールイーゼロゼロファイブ)」を発表しました。

 日常から週末のスポーツドライブ、高速道路、ワインディングまで幅広い利用シーンを想定して設計されました。単にグリップやハンドリング性能を追うだけでなく、走りの楽しさや扱いやすさ、燃費や排水性などの実用性能をバランス良く高めることで、一般的な使用シーンでもストレスなくスポーティな走りを味わえるタイヤを謳います。

 発売サイズは 275/30R20 97Y XL ~ 165/55R14 72V までの40を設定。2026年2月より発売予定です。

 技術的なポイントを挙げると、まず新開発のコンパウンドです。最新のナノプロ・テック技術を用いて、シリカとポリマーを最適配合したゴムを採用。これにより、ウェット路面でのグリップ性能の向上と、転がり抵抗低減=低燃費性能の両立を目指しています。更にタイヤの骨格部材にも適用されており、剛性や安定性、耐久性にも配慮されています。

 トレッドは、専用の新パタンが導入され、水はけを高めるパルスグルーブを採用しており、雨天時やウェットコンディションでの排水性と接地安定性が高められています。

 また、「POTENZA Adrenalin」シリーズのアイコンであるA シェイプをモチーフにしたパタン形状を継承しつつ、ハンドリングの応答性、路面への食いつき感=クルマとの一体感を高める設計がなされています。

 これにより、コーナリング時の横Gに対して接地圧を適正化することで、操舵に対するレスポンスの良さを確保。スポーティさを感じながらも、過敏ではなく素直な挙動を実現しています。

 そして構造面。単にトレッドとゴムを見直すだけでなく、タイヤ全体の構造・形状も最適化されており、操縦安定性と燃費や快適性の両立を狙ったものになっています。この設計により、街乗りから高速道路、ワインディングに至るまで、幅広いシーンに対応する柔軟性と使いやすさが志向されているのが特徴です。

 このように、「POTENZA Adrenalin RE005」は、スポーツタイヤの血統を継ぎながらも、現代の使えるスポーティタイヤとして再定義されたモデルだと捉えることが出来ます。例えば、通勤・買い物・遠出・週末ドライブ・高速道路走行など、用途が多様な日本の実用環境において、とても使いやすい選択肢と言えるでしょう。

 一方で、この種のバランス型スポーツタイヤが万能かというと、当然ながら限界はあります。サーキットなど、極限の高負荷でのスポーツ走行を常時求めるユーザーにとっては、専用のピュアスポーツタイヤ「POTENZA RE-71RZ」のほうが明らかに有利です。

 つまり、日常~ワインディング、高速走行を含む実用域でスポーティさを楽しみたい人向け、という位置付けが最も理にかなっています。

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