トーヨー スポーツ・プレミアムは PROXES で展開される

 トーヨーのブランド展開でスポーツ・プレミアムを謳うのが PROXES(プロクセス)です。PROXEMICS=人間空間学からの造語、人間と周囲の環境との関係を研究するところから来ているという。

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 PROXES の誕生は1991年、欧州でハイパフォーマンスタイヤとした発売されました。高品質とデザイン性を兼ね備えた PROXES は評価を獲得、目の肥えた消費者に認められるところとなりました。

 1993年欧州市場の認知を経て米国へ進出します。そこでは苦戦続きの末に辿り着いたのがニッチな市場であるスポコン(スポーツ・コンパクトカー)タイヤです。スポコンとは、当時西海岸の若者の間で流行り始めた小型のスポーツカーをレースカーのようにカスタマイズしたクルマ。そのステイタスがホンダ「シビック」でした。

 しかし、その要求を満たすタイヤはどこにもなかった。これに目をむけ発売されたのが「PROXES FZ4」です。当初は認知を高めるのに苦戦、スポコンファンが大勢集まる各地のイベントにも赴き、タイヤの特性を説明して回る日々が続きました。

 その成果もあって1999年にはSEMAショーで装着率No.1に輝く。SEMAショーは米国ラスベガスで年に一回開催される世界最大を謳うドレスアップカーの祭典です。東京オートサロン、独エッセンショーを加え世界3大ドレスアップカーショーとも言われます。

 2003年SEMAショーで5年連続装着率No.1を達成。これにより大ヒット映画「ワイルド・スピード」シリーズの車両へ指名装着を果たします。

 2004年いよいよ国内展開を果たします。「PROXES CT01」の誕生です。それまでトーヨーのスポーツタイヤと言えば TRAMPIO でした。20年以上に渡ってトップに位置付けられていましたが、北米と欧州での評価を受けてグローバルブランドである PROXES を国内で採用し、 TRAMPIO の後継としたのです。スポーツオンリーの拘りは薄れ、プレミアムブランドとしての役割も果たすことになります。

 2005年「PROXES T1R」誕生。UHP(ウルトラ・ハイパフォーマンス)タイヤのグローバルブランドを構築しました。同年「PROXES R1R」誕生。従来 TRAMPIO シリーズにあった「R1R」が PROXESブランドへ編入されました。サイズラインナップを拡大、コンパウンドはグリップ力をキープしたまま耐摩耗性をアップ、TRAMPIO を継承する渾身の走りが期待されました。

 2009年「PROXES C1S」誕生。プレミアムコンフォートに位置付け、ビックセダンや高出力車をターゲットに、静粛性や上質の乗り心地、そして高速スタビリティを加味し、走りと乗り心地を兼ね備えました。2014年には「A/a」を備えた低燃費タイヤ「PROXES C1S SPEC-a」へ進化しています。

 2010年「PROXES 1」誕生。PROXESブランドのNEWフラッグシップタイヤを謳います。2012年「PROXES T1 Sport」誕生。PROXESブランドのプレミアムスポーツとして、SUV用「PROXES T1 Sport SUV」も同時展開しています。

 最新は PROXES CF2シリーズへ。「A/a」を備えた低燃費タイヤとして乗用車用「PROXES CF2」、SUV用「PROXES CF2 SUV」が登場です。乗用車用「PROXES CF2」は2012年に欧州で展開を開始しており、国内導入を果たしたことになります。

 現在の PROXES にはやや戸惑いが。本来プレミアムスポーツと捉えていたものが、スポーツ、プレミアム、SUV、そしてコンフォートまで拡大されつつあり、複雑化を招いています。個人的にはプレミアムスポーツ及びスポーツと、その他は分けるべきと考えます。

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