トーヨー GARIT PX の特徴
タイヤ性能
トーヨー「GARIT PX」は、その性格が都市型走行に適しており、ハイパワーセダン向けのスタッドレスタイヤとしての位置付けにあります。同社の「GARIT G4」そして「GARIT G5」があらゆる走行シーンでの高性能さの中でも特にアイスバーンに威力を発揮するのに対して、差別化が図られているものと思います。
その都市走行に特に重点が置かれた性能について確認していきます。
タイヤテクノロジー
トーヨー「GARIT PX」は、都市走行においてアイスバーンや圧雪はもちろんのこと、雪のないドライでの走行そしてウェットでの高い走行特性を謳っています。
通常、都市部においては、冬の間でも積雪状態が継続され常に雪道走行という状態は強いられませ。しかし、乾いたドライ路面や融雪によるウェット状態での走行が多くなり、夏タイヤ並みのタイヤ性能が必要とされる場合があります。
本来スタッドレスタイヤは、氷雪路での走行を考慮し、雪や氷を噛むことが安定走行に繋がると考えられ、タイヤのゴムが夏タイヤと比較して柔らかくできているのが特徴です。しかし、この柔らかさは、ドライ路面ではブロックが倒れこみ、ふわふわとした安定感の無さを引き起こすことになります。
しかし、ブロック剛性を高めれば氷雪路での性能が落ちる為に、今まではこの二つの性能は相反するものとしていました。
そこに、昨今のスタッドレスタイヤは特殊技術を注ぎ込み、その両立を達成していることを訴えています。この、トーヨー「GARIT PX」もそのひとつですが、特に設定サイズを限定し、大型セダンに推奨し都市型対応としたことでその役割が明確になっています。
このタイヤは、「GARIT G4」でも採用されている、「吸水クルミックスゴム」を採用し特にアイスバーンでの吸水、密着、引っかき効果を高め、「排水シミュレーション」によりウェットでの排水性に効果を発揮し、「GARIT G4」と比較して排水性が17%向上しているようです。(トーヨータイヤ調査値)
更に、タイヤ構造のベルトの補強、硬度の高いプライコードを複数使用、ビード部の剛性強化などタイヤ全体の剛性を高めることで、大型セダンのビックパワーにも対応できるタイヤの実現を果たしているそうです。
タイヤインプレッション
トーヨー「GARIT PX」は、それほど多くの評価は見られません。しかし、タイヤの剛性感はしっかりと感じることができるようで、スタッドレスタイヤの柔らかい感触に慣れていると、逆に硬いと感じてしまうことがあるようです。それが裏付けとなり、ドライでの安定感はかなり高いと想像できます。
また、ハイパワーセダンは一部4WDも存在しますが、高級路線では後輪駆動が多く、雪道走行での安定性は最新の制御装置のアシストがあってもなかなか厳しいと思います。それを、少しでも解消するためにタイヤ性能に頼ることは十分考えられることであり、その為のタイヤ選択としては意義があるのではないかと思います。
なお、ハイパワーセダンを推奨していますが、当然ハイパワーなスポーツカーなども十分対象として考えられます。
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