2015タイヤ新製品情報

ヨコハマ BluEarth-A CHELSEA FC EDITION

 ヨコハマは、イングランドサッカーリーグであるバークレイズ・プレミアリーグ「チェルシーFC」とのパートナーシップ契約を記念し、「BluEarth-A CHELSEA FC EDITION」を発売するという。

 「BluEarth-A CHELSEA FC EDITION」は、タイヤサイドにチェルシーFCロゴを刻印したもの。コンフォート低燃費タイヤ「BluEarth-A」をベースに、サイドデザインを変更しアピール性を高めるようそれぞれのロゴを大きく均等に配置しています。

 性能は「BluEarth-A」と同様、優れた低燃費性能と運動性能を両立、ラベリング制度では転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「a」を実現しています。日本や欧州、アジア、南米などで順次限定販売となります。

 発売サイズは、225/45R17 94W、205/55R16 91V、195/65R15 91Hの3サイズ。日本での発売は、10月29日から11月30日の期間限定、ヨコハマ系列の「タイヤガーデン」「グランドスラム」で注文を受け付ける。

【2015.10.29】

ピレリ スタッドレス「ICE ASIMMETRICO」サイズ追加

 ピレリジャパンでは、2014年に発売した「ICE ASIMMETRICO」のサイズ拡大を図ります。新たに12サイズを追加したという。乗用車用に8サイズ、ランフラットに3サイズ、そしてSUV/4×4用に1サイズです。

 「ICE ASIMMETRICO」は、コンパクトカー、ミディアム/ハイ・インターミディエイト・カー、SUV用に開発され、日本の厳しい冬のニーズに対応し、ドライビングの正確性および、危険を伴う氷雪路面における安全性強化を謳います。

【2015.10.3】
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ミシュラン スタッドレスにランフラット追加

 ミシュランでは、乗用車用スタッドレス「X-ICE」シリーズに新たにランフラット「X-ICE XI3 ZP(エックスアイス エックスアイスリー ゼットピー)」の追加を。またSUV用スタッドレス「LATITUDE X-ICE」シリーズに、「LATITUDE X-ICE XI2 ZP(ラティチュード エックスアイス エックスアイツー ゼットピー)」の追加を発表しています。

 双方ともベースとなる基本性能はそのままに、ランフラット製品化することを目指して開発された商品です。

 発売サイズは、「X-ICE XI3 ZP」が16インチ~17インチの計4サイズ、「LATITUDE X-ICE XI2 ZP」が18インチ、19インチの計2サイズです。発売時期は双方とも2015年9月1日から順次。

【2015.7.31】
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ファルケン SINCERA SN832i

 ファルケンの住友ゴムでは、スタンダード低燃費タイヤ「SINCERA SN832i(シンセラ)」を発表しています。従来品「SINCERA SN828」が未だ低燃費タイヤ化を果たしていない状況なら当然の動きかと。

 「SINCERA SN832i」は、ラベリング制度で「A/b」、もしくは「A/c」のグレーディングとなります。スタンダードカテゴリーの傾向からすると至って標準的では。ただ同じ住友ゴムのダンロップ「エナセーブ EC203」は「AA/c」であり、なるほど微妙に差別化を図っています。

 国内低燃費タイヤは既に第2世代へ進んでいます。第1世代との違いはグレーディング追求のあり方です。最上級を目指したのが第1世代であり、第2世代はこれを抑ることで、カテゴリーの特徴を犠牲にすることなくバランス性能の実現を図っています。

 とは言え、従来品からの進化は重要です。「SINCERA SN832i」は転がり抵抗を14%低減し、ウェットブレーキング性能も13%の向上を果たします。ハイドロプレーニングも7%の向上というので、やはり2003年発売の「SINCERA SN828」からは非常に大きな進化を遂げています。

 技術的にはコンパウンドに「シリカ用低発熱ポリマー」を採用し、発熱抑制による転がり抵抗低減を図ります。またトレッドデザインは、よりワイド化されたストレートグルーブとラテラルグルーブにより高い排水性を発揮します。

 発売サイズは、145/80R13 75S ~ 205/55R16 91V の全31サイズ。発売時期は、2015年8月から順次。

【2015.7.4】
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ファルケン AZENIS FK453CC

 ファルケンの住友ゴムでは、SUV用フラッグシップを謳う「AZENIS FK453CC(アゼニス)」を国内でも発売するという。欧州ではプレミアムSUV向けに展開されており、国内も同様の扱いとなるのでは。

 ファルケンのSUVブランドは「LANDAIR(ランドエア)」、オーツ時代からの継続として住友ゴムとの合併後も暫くは維持されました。しかし、2003年発売の「LANDAIR AT T-110」を最後に現在では確認することが出来ません。

 国内ではスポーツブランドであった「AZENIS」、これをSUVとして受け入れたのは欧州での実績とグッドイヤーとの提携解消が転機となっているはず。しかも国内SUVカテゴリーはプレミアムへの特色を強めつつあり、「AZENIS FK453CC」は最適と判断したのでしょう。

 新コンパウンドとパターンデザインでドライ・ウエットグリップを実現し、新ラウンドショルダー形状と高剛性ケースは、ハンドリング性能と高速操縦安定性を発揮するという。更には静粛性も期待されるというから楽しみ。サイズ設定からもプレミアムSUV向けであることは明らかです。

 発売サイズは、235/65R17 108V ~ 315/35R20 110Y の全15サイズ。発売時期は、2015年8月から順次。

【2015.7.4】
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ファルケン AZENIS FK453 RUNFLAT

 ファルケンの住友ゴムでは、プレミアムランフラット「AZENIS FK453 RUNFLAT」の国内販売を発表しています。

 「AZENIS FK453 RUNFLAT」は、超高精度を追求した次世代新工法「NEO-T01」と新材料開発技術「4D NANO DESIGN」により、高い快適性と環境性能、安全性能を実現し欧州では2014年から発売しています。

 ご存知ランフラットは、走行中に空気圧がゼロになっても、所定のスピードで一定距離を走行できるタイヤです。「AZENIS FK453 RUNFLAT」は、ISO規格に基づいた試験条件で時速80kmで距離80km走行可能だという。安全性の向上とスペアレスによる省資源・軽量化を同時に実現できます。

 発売サイズは、245/45RF18 96Y、275/40RF18 99Y の2サイズ。発売時期は、2015年8月から。

【2015.7.4】

ブリヂストン POTENZA RE-05D

 ブリヂストンでは、ハイグリップスポーツタイヤ「POTENZA RE-05D(ポテンザ アールイー ゼロ ゴ ディー)」を発表しています。

 「POTENZA RE-05D」は、「POTENZA」の新たなラインアップとして、サーキットでのラップタイム短縮を追求した新商品です。高いブロック剛性と排水性の両立を図ったパタンと新開発の専用構造を搭載、高速域での優れた操縦安定性に加え、サーキットでのあらゆる場面に対応可能な高いグリップ力を発揮するという。発売サイズは205/55R16 91Vの1サイズ、発売は2015年7月9日から。

 またこのシリーズ対応が出たんですね。GAZOO Racing 86/BRZ Race用タイヤとして各メーカーが活発化しています。「RE-05D」は「プロフェッショナルシリーズ」の競技規定を満たしているというから、グリップ性能がより向上しているのでしょう。

 同レースは2015年から「プロフェッショナルシリーズ」と「クラブマンシリーズ」の2つの構成に変更されており、プロフェッショナルは全日本レース選手権相当のカテゴリーでの入賞者等、その他トップカテゴリーへの出場者です。

 タイヤは双方規定で決められており、クラブマンで使用できるのは各メーカー1銘柄指定です。プロフェッショナルは国内市販タイヤであり、Sタイヤおよびそれに準ずると判断されたら認められない、などいろいろ厳しい。

【2015.6.30】
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ダンロップ SP SPORT MAXX 050+、SP SPORT MAXX 050+ FOR SUV

 ダンロップの住友ゴムでは、フラッグシップとなる「SP SPORT MAXX」シリーズの新製品「SP SPORT MAXX 050+」と、SUV用の「SP SPORT MAXX 050+ FOR SUV」を発表しています。グローバル商品として、中国・ロシア・中近東・中南米などでも順次発売する予定だという。

 「SP SPORT MAXX」シリーズはフラッグシップを謳いながらも、一般的車種への装着にはやや敷居が高いイメージです。輸入車やプレミアムカーへの装着を宣言していることがその理由かも。

 しかしながら、そこはやはりプレミアムハイパフォーマンスとしての性能は凄い。今回アウト側のブロックを大きくした新パターンや、トレッド部の変形を抑制するフルバンドとエッジバンドを採用し高剛性構造により高い操縦安定性能を実現しています。

 また新パターンは優れた排水性を実現し、新材料開発技術「4D NANO DESIGN」により開発した新コンパウンドが路面との密着性を高め、ウェットグリップ性能を高位に実現しています。

 SUV専用となる「SP SPORT MAXX 050+ FOR SUV」は、やはりプレミアムSUVをターゲットに最適化した専用構造を採用、SUV特有の高速走行時のふらつきを抑え、高い操縦安定性能が期待できます。

 発売サイズは、「SP SPORT MAXX 050+」33サイズ、「SP SPORT MAXX 050+ FOR SUV」13サイズ。発売時期は、2015年7月から順次。

【2015.6.27】
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ヨコハマ スタッドレス「iceGUARD 5 PLUS」

 ヨコハマでは、スタッドレスの新製品「iceGUARD 5 PLUS(アイスガード ファイブ プラス)」を発表しました。従来品「iceGUARD 5」の後継であり、「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」を継承しつつ、アイス性能と低燃費性能の向上に拘っています。

 やはり近年の特徴であるアイス性能と低燃費は外せません。従来品「iceGUARD 5」は正にその評価を高めた製品です。これにおける牽引者のひとつ、と言っても良いのでは。

 そして「iceGUARD 5 PLUS」は従来を踏襲しながらも進化レベルが大きい。「iceGUARD トリプルプラス」から続く吸水ゴムは、「iceGUARD 5」でスーパー化し「スーパー吸水ゴム」となりました。当然ながらスーパーなので吸水性能を更に向上させています。

 今回も「スーパー吸水ゴム」ながら、吸水ゴムを構成する「新マイクロ吸水バルーン」「ブラックポリマーⅡ」に加え、従来比で最大30倍の大きさとなる「エボ吸水ホワイトゲル」を新たに採用しました。これにより路面への密着性を高め、水膜吸水率を従来品に比べ20%向上させています。

 トレッドデザインは伝統の非対称パターンを継承。IN側では接地面積確保と細かいサイプによってアイス性能を実現し、OUT側では幅広な溝と高いブロック剛性によって雪路性能を高めます。

 スタッドレスでも既に絶対欠かせない性能となっているのが低燃費です。発熱の抑制が重要であり、新たな「低発熱ベースゴム」はトレッド下層に取り入れられ、剛性を高めつつ熱対策に効果を発揮します。またサイドの「たわみ」を適正化し発熱を抑え込む、「BluEarth」のサイドの形状技術を継続採用しています。これらにより転がり抵抗を従来品比7%も低減してるというから凄い。

 なお愛称は「アイスガード ファイブ プラス」で、製品名は「アイスガード アイジーゴジュウ」です。発売サイズは、135/80R13 70Q ~ 265/35R19 94Q の全104サイズ。発売時期は、2015年8月1日から順次。

 ヨコハマ スタッドレス「iceGUARD 5 PLUS」発売に関する追記!!

【2015.6.23】
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ブリヂストン REGNO GR-XIサイズ拡大

 ブリヂストンでは、プレミアム低燃費「REGNO GR-XI」のサイズ拡大を発表しています。2015年2月に30サイズ設定でスタートいたしました。今回は215/65R15 96H ~ 275/30R20 97W XL までの34サイズが新たに追加され、計64サイズになるというのでこれは凄い。2015年7月より随時発売となります。

 「REGNO GR-XI」は従来品「REGNO GR-XT」の後継です。新製品移行でも従来性能の踏襲を果たしながら、ラベリング制度での転がり抵抗係数は「A」、ウェットブレーキ性能は「b」となります。プレミアムブランドはグレーディングの追及はそこそこに抑えられるのが特徴。これにより最大の追求性能である、静粛性、快適性、そして運度性能を高位に実現しています。

 ブリヂストン「REGNO GR-XI」詳細

【2015.5.29】
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ヨコハマ GEORANDAR H/T G056

 横浜ゴムでは、SUV用ハイウェイテレーンとして「GEORANDAR H/T G056(ジオランダー・エイチティ・ジーゼロゴーロク)」を発表しています。

 「GEORANDAR H/T G056」は、中・大型のSUVをターゲットにしています。従来品は「GEORANDAR H/T-S」でありこの後継を謳います。耐磨耗性・耐久性、静粛性・快適性、ハンドリング性能などを追求し、都市やハイウェイでの快適な走りを発揮する真のハイウェイテレーンを目指して開発した、というので期待は大きい。

 トレッドパターンは、中・大型SUVの特性に合わせてチューニングした専用パターンを開発しています。コンパウンドには特性の異なる2つのポリマーに、ウェット性能を高めるシリカと独自開発のオレンジオイルを配合した「マルチコンビネーションコンパウンド」を採用しました。更にレーンチェンジやコーナリング時にも、しっかりとした安定感とダイレクトなハンドリング性能を発揮するよう、構造とプロファイルを見直しました。

 従来品比較では、耐磨耗性を21%向上、ウェット制動を3%短縮、パターンノイズを13%低減(騒音エネルギー低減率での比較)、ロードノイズを7%低減(騒音エネルギー低減率での比較)、転がり抵抗性能を4%低減など各性能で大きな向上を果たしています。

 「GEORANDAR」シリーズは、中・小型SUV向け「GEORANDAR SUV」、オールラウンド用「GEOLANDAR A/T-S」、オフロード用「GEOLANDAR M/T+」がラインアップされており、グローバル商品として展開されています。

 なお「G056」の発売サイズは、285/50R20 112V ~ 215/80R15 102S の14サイズ。発売時期は、2015年7月から。

【2015.5.26】
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ダンロップ DIREZZA ZⅡ★β02

 ダンロップの住友ゴムでは、ハイグリップスポーツタイヤ「DIREZZA ZⅡ★β02(ディレッツァ ズィーツー スタースペック ベータ ゼロツー)」を発表しています。

 「DIREZZA ZⅡ★β02」は、従来品「DIREZZA ZⅡ★」の運動性能を高め3月に発売した「DIREZZA ZⅡ★α02」のドライグリップ性能をさらに高めたモデルです。新パターンを採用し高速域の操縦安定性能とドライ路面でのグリップ性能を追求したハイグリップスポーツタイヤを謳います。発売サイズは、205/55R16 91V の1サイズ。発売時期は、2015年5月下旬から。

 このシリーズは触れているように、「GAZOO Racing 86/BRZ Race用タイヤ」の意識が強いかと。各メーカーによるタイヤ戦争勃発を示しましたが、やや展開が複雑化しており受け入れには整理が必要です。

 ダンロップは、当初「DIREZZA ZⅡ★」をベースに、運動性能をより高めた「DIREZZA ZⅡ★α」を2014年3月に発売。4月にはドライ路面での運動性能をより追求した「DIREZZA ZⅡ★β」をも発売しています。

 この流れなのでしょうかね。2015年に入り3月に「DIREZZA ZⅡ★α02」が、そして今回は「DIREZZA ZⅡ★β02」です。αとβではトレッドデザインが全く異なります。ここからは想像、αはウェットなど、対してベータは完全ドライかな。

【2015.4.18】
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グッドイヤー EAGLE RS Sport V-SPEC

 日本グッドイヤーでは、ハイグリップスポーツ「EAGLE RS Sport」に、非対称パターンを採用した「EAGLE RS Sport V-SPEC(イーグル アールエススポーツ ブイ-スペック)」を発表しました。

 「EAGLE RS Sport V-SPEC」は、トレッドパターンを大幅に改良し非対称パターンを採用、高速走行時の優れた操縦安定性とウェット性能を実現したという。見るからにスパルタン、単なるストリート用のスタンダードスポーツではない雰囲気がプンプンします。

 そう「GAZOO Racing 86/BRZ Race」の競技規定を満たしており、同レースで使用出来るタイヤです。よって発売サイズは、205/55R16 91V の1サイズ設定、これを対象とした従来モデル同様の展開ですね。

 それにしても、このレースを意識した(メーカーではこれだけを対象としている訳ではない)タイヤ戦争が激しい。2015年シーズンはダンロップがまた進化を果たしており、全体での活性化著しいです。でも拘りは重要であり好感を持てる展開である、と歓迎しています。もっともっといいんでは。発売は、2015年4月23日より。

【2015.4.14】
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ダンロップ DIREZZA ZⅡ★α02

 ダンロップの住友ゴムでは、ハイグリップスポーツタイヤ「DIREZZA ZⅡ★α02(ディレッツァ ズィーツー スタースペック アルファ ゼロツー)」を発表しています。従来品「DIREZZA ZⅡ★α」の運動性向上を最大の主張点としています。

 進化は、構造・コンパウンドを最適化し、高速域での操縦安定性能とドライ・ウエットでのグリップ性能向上です。サイドウォール部には、「α02」のロゴをデザインしています。発売サイズは、205/55R16 91V の1サイズ。発売時期は、2015年3月25日から。

 このシリーズは、2014年一気に露出強化が図られた「GAZOO Racing 86/BRZ Race用タイヤ」の流れと受け止めています。各メーカーによるタイヤ戦争勃発を思わせる激しい投入合戦が繰り広げられています。

 ダンロップは、当初「DIREZZA ZⅡ★」をベースに、運動性能をより高めた「DIREZZA ZⅡ★α」を2014年3月に発売。4月にはドライ路面での運動性能をより追求した「DIREZZA ZⅡ★β」をも発売しています。

 今回の「ZⅡ★α02」は、「ZⅡ★β」の進化ではなく「ZⅡ★α」の進化というから、この対応にはやや整理が必要かと。

 なお「GAZOO Racing 86/BRZ Race」は、ナンバー付のレース用車両トヨタ86「86Racing」、スバルBRZ「RA Racing」のいずれかと、国内Aライセンスがあれば参戦可能。トヨタ86、スバルBRZのナンバー付車両によるJAF公認のワンメイクレースです。まぁ、ターゲットはこれだけには留まらないのでしょうが。

【2015.3.26】
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コンチネンタル Conti.eContact 2タイプ

 コンチネンタルでは、「Conti.eContact(コンチ・イー・コンタクト)」として、電気自動車とハイブリッド車向けの2タイプを発表しました。

 「Conti.eContact」は2011年に電気自動車向けとして、2014年には新たに改良を施したハイブリッド車向けとして発表されています。今回の発表は2015年3月1日付け、これを指すものか、新たな改良版かは不明なので、コンチネンタルからのリリースをそのまま伝えておきます。

 電気自動車とハイブリッド車向けの2タイプは同じ「Conti.eContact」のブランド名で生産され、それぞれが電気自動車またはハイブリッド車の駆動系に合わせた特殊設計となっています。

 電気自動車用は20インチ、従来と比較して転がり抵抗が約30%も低減しています。開発コンセプトは「Tall and Narrow(大きく、細い)」です。乗用車用タイヤとしては非常に径が大きく、比較的幅が細くなっています。これにより転がり抵抗の低減を実現させることができました。

 一方、17インチと18インチのハイブリッド車用は、転がり抵抗の低減は20パーセントに抑えられるも、パワフルな車種やSUVでも使用可能としています。転がり抵抗の低減により電気モードでの航続距離が増え、環境だけでなく運用コストの削減にも役立ちます。

 両タイヤともウェットとドライいずれの路面でも卓越したパフォーマンスを発揮し、すでにVWやルノーといったメーカーから装着タイヤとしての承認を得ているほか、今年中にドイツや欧州の他の主要な自動車メーカーから承認が得られる予定だという。

 ハイブリッド車用は、コンチネンタルとしては初めてEUタイヤラベリング制度で、転がり抵抗とウェットグリップ性能「A/A」を実現しています。仏サルグミーヌの工場にて両車種用をシリーズ限定で生産いたします。

【2015.3.2】
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ダンロップ DIREZZA ZⅡ★ ラベリング制度適合サイズ

 ダンロップの住友ゴムでは、スポーツタイヤ「DIREZZA ZⅡ★(STARSPEC)」のラベリング制度適合サイズを発売するという。気になるグレーディングは、転がり抵抗係数「C」、ウェットグリップ性能「b」です。発売サイズは7サイズで、2015年3月から順次。

 ドライグリップに拘るギンギンのスポーツタイヤながら、ラベリング制度に乗ってきたのは驚きです。転がり抵抗係数が規定に達していない為に低燃費タイヤとはなりませんが、それでもウェットグリップ性能「b」は素晴らしい。

 転がり抵抗低減とグリップは相反する性能です。グリップ力を特徴とするスポーツタイヤにとって、この実現は非常にハードルが高い。なら転がり抵抗係数「C」も驚きを示すべきですね。近い将来スポーツタイヤの低燃費タイヤ化も実現する期待を持たせます。ただ実際はここから「A」レベルまで引き上げるのは、非常に高度な技術が求められるかと。

 ダンロップ「DIREZZA ZⅡ★」詳細

【2015.2.17】
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ブリヂストン POTENZA Adrenalin RE003

 ブリヂストンでは、スポーツタイヤ「POTENZA Adrenalin RE002」の後継となる「POTENZA Adrenalin RE003(ポテンザ アドレナリン アールイー ゼロゼロサン)」を発表しています。

 従来品となる「Adrenalin RE002」は昨シーズン国内導入を果したばかり。ヨーロッパやアジアなどでの先行販売を受けてのこと。街中での快適性とスポーツ性能に対する要求を、底辺から支える懐の広いタイヤ性能を訴えています。

 「Adrenalin RE003」は当然「RE002」の進化、モータースポーツ用タイヤ開発で培った高いブロック剛性と排水性の両立を図った新パタンを採用。高速走行時から通常の街乗りに至るまで軽快なハンドリング性能を謳います。またウェットでのグリップ力も高度に追求したシリカ配合ゴムを採用し、雨の日のドライブにも自信を示します。ターゲットはスポーツカーのみならず、セダンやミニバンなどのスポーツ志向の高いユーザーへのニーズにも対応する。

 同社では「POTENZA」のラインアップ拡充を図り、「走り」に対する深い拘りや多様化したニーズに応えるとしています。

 発売サイズは、195/55R15 85W ~ 275/30R20 97W XL までの全32サイズ。発売時期は、2015年3月2日から順次。

 ブリヂストン「POTENZA Adrenalin RE003」詳細

【2015.1.9】
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グッドイヤー EAGLE RS Sport S-SPEC

 グッドイヤーでは、スポーツタイヤ「EAGLE RS Sport」の後継となる「EAGLE RS Sport S-SPEC」を発表しています。

 「EAGLE RS Sport S-SPEC」は、パターンデザインをそのままに、従来のグリップ性能と高速走行における操縦安定性を高めたストリートラジアルハイブリップタイヤです。サーキット走行はもちろん、街乗りでの安定したハンドリングレスポンスを求めるユーザーがターゲット。 またトヨタ86専用設計として、「EAGLE RS Sport 86S-SPEC」も同時展開されます。

 見た目の違いはサイドウォールに入るロゴです。「S-SPEC」の場合、RS Sportの上に「S-SPEC」と入ります。「86S-SPEC」は、GOODYEARロゴ隣に「86S-SPEC」と入ります。

 発売サイズは、「EAGLE RS Sport S-SPEC」が 185/60R14 82H ~ 265/35R18 93W までの全21サイズ。「86S-SPEC」は 215/45R17 87W ~ 225/40R18 88W までの全3サイズ。発売時期は、双方2015年2月2日から。

 グッドイヤー「EAGLE RS Sport S-SPEC」詳細

【2015.1.9】
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グッドイヤー EfficientGrip ECO EG01、EfficientGrip SUV HP01

 グッドイヤーでは、スタンダード低燃費タイヤ「EfficientGrip ECO EG01(エフィシエントグリップ エコ イージーゼロワン)」、SUV専用低燃費タイヤ「EfficientGrip SUV HP01(エフィシエントグリップ エスユーブイ エイチピーゼロワン)」を発表しています。いずれも次世代HybridテクノロジーG4を搭載しています。Hybridテクノロジーは2002年からスタートした同社の基幹技術です。現在は第四世代となるG4、低燃費、長持ち、快適性、ウェットへの独自技術投入を果しています。

 「EfficientGrip ECO EG01」は、転がり抵抗係数「AA」(14サイズ)、「A」(26サイズ)、ウェットグリップ性能「c」を実現しています。従来品「GT-Eco Stage」に比較して、転がり抵抗及びロングライフ性能をそれぞれ13%、ウェットブレーキ性能を3%向上させています。175以下は4リブパターン、185以上は5リブパターンとなります。

 「EfficientGrip SUV HP01」は、シティSUVに求められる、「静粛性」・「低燃費性」・「操縦安定性」・「長持ち」・「ウェット性能」を向上させ、ハイブリッドSUV車を含めた、幅広いSUVユーザーがターゲットになります。従来品「WRANGLER HP」に比較して、パターンノイズ38.3%、ロードノイズ12.9%、転がり抵抗15%を低減。また操縦安定性8%、ロングライフ性能42%、ウェットブレーキ性能6%向上など大きな進化を遂げています。

 既に発売されている「EfficientGrip Performance」とともに、E-Grip(いいグリップ)の略称でお届けするとしています。

 発売サイズは、「EfficientGrip ECO EG01」が 145/80R13 75S ~ 225/45R18 95W XL までの全40サイズ。「EfficientGrip SUV HP01」が 175/80R15 90S ~ 235/55R19 101V までの全34サイズ。発売時期は、双方2015年2月2日から。

 なお、 「SUV HP01」における低燃費とは、従来品「WRANGLER HP」対比、転がり抵抗係数が15%向上した事によるもの。現在のラベリング制度では乗用車用サマータイヤのみが対象の為、「M+S」の冬用タイヤ性能を装備した本製品は対象外、と注意が添えられています。

 グッドイヤー「EfficientGrip ECO EG01」詳細
 グッドイヤー「EfficientGrip SUV HP01」詳細

【2015.1.9】
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ブリヂストン REGNO GR-XI、REGNO GRVⅡ

 ブリヂストンでは、プレミアムブランド「REGNO」の新商品として、乗用車用「REGNO GR-XI(レグノ ジーアール・クロスアイ)」、ミニバン専用「REGNO GRVⅡ(レグノ ジーアールブイ ツー )」を発表しています。

 乗用車用「REGNO GR-XI」は従来品「REGNO GR-XT」の後継、「REGNO GRVⅡ」は従来品「REGNO GRV」の後継となります。「GRV」は低燃費タイヤの規定を満たしておらず、今回の進化によってようやく実現することになります。

 ご存知「REGNO」は、高位の静粛性と快適性を提供するプレミアムブランドとして高い認知を誇ります。新製品でもこの踏襲は絶対的です。タイヤ溝の中で発生したノイズを低減する「ダブルブランチ型消音器」や、路面からの振動を抑え車内へのノイズの伝わりを抑制する「ノイズ吸収シートⅡ」などを新搭載し、従来品比較でも大きな進化を示します。

 静粛性の指針では「REGNO GR-XI」は従来品から荒れたアスファルトで5%、スムーズなアスファルトで15%低減しています。一方「REGNO GRVⅡ」は、リアタイヤの上に位置しているサードシートでのノイズが大きくなる傾向があるミニバンの特性を踏まえ、後席では19%、前席でも11%の低減を実現しています。

 また「GR-XI」は静粛性を犠牲にすることなく、車両のふらつきを最小限に抑え乗り心地、運動性能向上も訴えます。転がり抵抗係数は従来品同等、ウェットブレーキ性能は7%の短縮です。

 「GRVⅡ」は低燃費タイヤ化によってその数値は更に向上しています。転がり抵抗は18%、ウェットブレーキも14%短縮しています。ミニバン特有のふらつきは静粛性を犠牲にすることなく低減しており、「ECOPIA EX20 RV」と同程度の発生に留めています。

 「REGNO GR-XI」、「REGNO GRVⅡ」とも、ラベリング制度での転がり抵抗係数は「A」、ウェットブレーキ性能は「b」です。プレミアムブランドはグレーディングの追及はそこそこに抑えられるのが特徴です。これにより最大の追求性能である、静粛性、快適性、そして運度性能を高位に実現しています。

 発売サイズ・時期は、「REGNO GR-XI」が 185/70R14 88H ~ 245/45R19 98W までの全30サイズ、2月20日から。「REGNO GRVⅡ」が 195/65R15 91H ~ 225/60R17 99H までの全10サイズ、4月1日から。

 ブリヂストン「REGNO GR-XI」詳細
 ブリヂストン「REGNO GRVⅡ」詳細

【2015.1.9】
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トーヨー PROXES CF2、PROXES CF2 SUV

 トーヨーでは、「PROXES CF2(プロクセス・シーエフツー)」及び「PROXES CF2 SUV(プロクセス・シーエフツー・エスユーブイ)」を発表しています。

 両製品ともタイヤラベリング制度で転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」を達成した低燃費タイヤです。また「PROXES CF2 SUV」はSUV用として同社初の全サイズ低燃費タイヤとなります。

 「PROXES CF2」は2012年春から欧州で先行販売されており、今回日本導入により低燃費タイヤの商品ラインアップ充実を図ります。欧州向けのサイトではHP(ハイ・パフォーマンス)タイヤとしてパッセンジャーカー向けに括られています。国内では輸入車向けと添えられるもコンフォートタイヤへのポジションが想定されます。

 一方「PROXES CF2 SUV」は、コンパクトからミドルサイズのSUV向けに開発されたSUV専用低燃費タイヤです。材料設計基盤技術「Nano Balance Technology」によって、ウェットブレーキング、低燃費性能の向上を実現しました。新配合のトレッドコンパウンドと低燃費サイドウォールの採用により、従来品「TRANPATH SU Sports」と比較して、転がり抵抗を23%低減、ウェット制動距離を3%短縮しています。

 サイドウォールによる低燃費の実現は熱伝導の抑制によるものかと。サイドの「たわみ」を適正化し、エネルギーロスを抑え込みます。これによりショルダー部の発熱も抑えられ、重要なトレッド部の発熱量を低下させます。転がり抵抗低減は発熱量を抑えることが重要な技術展開として確立されています。

 発売サイズは「PROXES CF2」が、175/65R15 84H ~ 235/45R17 94V の全21サイズ。「PROXES CF2 SUV」が、175/80R15 90S ~ 225/55R19 99V の21サイズです。発売時期は「PROXES CF2」が2015年3月14日から、「PROXES CF2 SUV」が2015年2月14日から。

 トーヨー「PROXES CF2」詳細
 トーヨー「PROXES CF2 SUV」詳細

【2015.1.7】
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ダンロップ エナセーブ RV504

 ダンロップの住友ゴムでは、エナセーブ第2世代を謳うミニバン用低燃費タイヤ「エナセーブ RV504」を発表しました。従来品「エナセーブ RV503★」の後継となります。

 エナセーブ第1世代では、ウェットグリップ性能に実用レベルで厳しい評価も見られました。「エナセーブ RV503」から「エナセーブ RV503★」の進化はその点に注視され、ウェットグリップ性能を「c」から「b」へ引き上げ、8%の向上を達成しました。

 そして今回「エナセーブ RV503★」から「エナセーブ RV504」への進化は、転がり抵抗係数を「A」から「AA」へ引き上げた点が注目されます。従来のウェット性能は確保し、不要な発熱の抑制に拘り転がり抵抗の高レベル化を実現したことで、エナセーブ第2世代を強調します。

 技術的には効果が実証される発熱抑制に目を向けます。「4D NANO DESIGN」により開発した「新シリカ用変性ポリマー」をトレッド部に採用しました。ポリマーの発熱を抑制しグレーディングンの向上を実現、従来品比較で13%も低減しているというから驚きます。

 パターンデザインは、アウト側のブロック剛性を高め、センター部のブロックを太く大きくした専用新パターンを採用しています。局所的なエネルギーの集中を抑制し、耐磨耗性能で8%、耐偏磨耗性能で33%も向上しています。

 またブレーカーコード量を20%増量した高剛性ブレーカーとの効果では、トレッド部の剛性を高め不要な動きを抑制、ミニバン特有のふらつきを低減し操縦安定性に繋がっています。振動時の収束性も高まり、快適な乗り心地を実現しています。

 ラベリング制度の「AA/b(一部c)」は決して最高位を示すものであはありません。でも当初の「エナセーブ RV503」から辿れば、向上レベルはかなり大きいと判断します。

 発売サイズは、155/65R13 73H ~ 245/40R19 98W の全42サイズ。発売時期は、2015年2月から。

 ダンロップ「エナセーブ RV504」詳細

【2014.12.11】
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ブリヂストン POTENZA RE-71R

 ブリヂストンでは、スポーツタイヤ「POTENZA RE-71R」を発表しました。従来の「POTENZA RE11A」の後継として、サーキット走行などのスポーツドライビングで性能を発揮する「POTENZA」史上最速を謳います。

 まずは名称からでしょう。これまでの「RE11」シリーズから伝説の「RE-71」の復活です。1986年に初めてポルシェ、フェラーリに新車装着された伝説のスポーツタイヤです。今回の新商品は「RE-71」の性能、情熱を引き継ぐという意味を込めて「RE71R(R=Racing)」と名付けられています。

 特筆すべきは、最適なタイヤ設計を実施する独自技術「アルティメット アイ」を駆使したことでしょう。モータースポーツ用タイヤ開発で培った技術により、路面との接地性を高めることでハイグリップを発揮する新開発のゴムを採用しました。接地面積の拡大によりタイヤ全体でしっかり路面を掴みます。

 またトレッドデザインイは非常に高い拘りを展開しています。ワイドストレートグルーブとセンターリブの構成により、排水性を確保しセンター部の剛性をアップし、クイックな初期応答性を実現しました。周方向に対し角度の異なるラグ溝を交互に配置したセブン(7)グルーブは、コーナリング中の縦横様々な方向からの入力に剛性を確保し、安定したグリップを発揮します。ショルダーは溝の無いスリックショルダーとなり高いコーナリング限界性を実現します。

 これにより従来品「RE11A」と比較して、サーキット走行時の最速ラップタイムは1.4%の短縮を実現しているというので驚きです。なおラベリング制度に照らすと、ウェットグリップ性能は「b」を実現しているようなので、このパターンからの実現はまた凄い。

 発売サイズは、165/55R14 72V ~ 275/35R19 96W の全41サイズ。発売時期は、2015年2月2日から順次。

 ブリヂストン「POTENZA RE-71R」詳細

【2014.12.8】
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ヨコハマ BluEarth RV-02

 ヨコハマでは、ミニバン低燃費タイヤ「BluEarth RV-02」を発表しました。「BluEarth RV-01」の後継として、ラベリング制度では転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「a」を実現しています。

 「BluEarth RV-02」の主眼は、「低燃費で雨に強い」「ミニバンに起こりがちなふらつきと偏摩耗の抑制」「優れた静粛性」の3点です。コンパウンドには低燃費、ウェットグリップ、耐磨耗性を高い次元で両立する「ナノブレンドゴム」が採用されています。

 今回は、ウェット性能を高めるシリカと、ウェット性能と低燃費性能をバランスさせるシリカをダブルで配合、接地性を向上させるオレンジオイル、そして低発熱ポリマーなど複数のポリマーをも採用し、専用「ナノブレンドゴム」の実現に至っています。

 従来品「BluEarth RV-01」の転がり抵抗係数「A」はそのままに、ウェットグリップ性能を「b」から最高グレーディングの「a」へ引き上げることに成功、ウェット制動距離では12%、ウェット操縦安定性は4%向上が示されています。

 また専用プロファイルや構造に加え、数々の独自技術を搭載した非対称トレッドパターンを採用しました。コーナーやレーンチェンジ時のふらつきや偏磨耗を抑制し安定感のある走りを発揮します。運転席だけでなく、2列目、3列目シートでも快適な会話を楽しめる優れた静粛性をも実現しています。

 転がり抵抗低減は実用レベルに抑えながらも、走りに対する安定性を向上させたことは大きい。進化レベルは地味な展開に捉えるも、タイヤ性能の高度化は確実に感じるところでは。

 発売サイズは、195/65R15 91H ~ 245/35R20 95W の全18サイズ。発売時期は、2015年2月から。

 ヨコハマ「BluEarth RV-02」詳細

【2014.12.2】