スタッドレスタイヤは4輪全てに装着を!

 首都圏のタクシーはスタッドレスタイヤを装着するけれど、実は駆動輪2本だけの車が少なくないというのは本当だろうか? その理由、年に1回降るかどうかわからない雪に対して4輪全てに装着し備えるのは無駄、またそもそも保管場所に余裕がない、など。

 首都圏を襲う大雪時にスリップして動けないタクシーなどが映るシーンが観られます。全てではないだろうけれどあるんでしょうね・・

 駆動輪だけ装着して雪道を走ったクルマがスリップなどを起こす事例が毎年確認されているという。数年前にはタクシーがスリップして、対向車などに衝突し4人が怪我をする事故があったよう。

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国交省が呼びかけ!

 2015年2月に国交省が スタッドレスタイヤは4輪すべてに装着して下さい!! という呼びかけを行いました。詳しくは以下にリンクした動画で解説しているので観て欲しい。15分に渡り比較映像を公開しています。

【動画】スタッドレスタイヤは4輪全てに装着して欲してください - 国土交通省

 4輪全てに装着しましょ。FF車なので前輪だけ、FR車なので後輪だけ、これダメです。平坦なところを真っ直ぐ走行するだけなら何とか可能でしょう。しかし、非装着側、FFなら後輪、FRなら前輪のグリップは失われ走行に大きく影響します。停止距離は大幅に伸び、旋回ではグリップが失われスピン等の危険性が増大、止まらない! 曲がらない!

 では4輪装着なら製品がバラバラでもいい? 例えば前後で異なるなど。これも宜しくない。同一メーカーであっても製品毎に性能は異なります。トレッド面を見るとデザインの違いは明確、これにより性能差が生じます。クルマは4輪でバランスを取り走行しています。走行バランスが崩れ不安定となり危険です。

 更にパターンが同一でもコンパウンドの異なる製品が出ています。これは? 結論から言えばやはり同一のコンパウンドであるべき、と思います。異なることで効きの違いがやはり懸念されます。

 もうひとつ、同一銘柄ながらどちらかを新品だけ、というのも避けたい。古い製品は既に摩耗劣化が生じているはず。従って新品に比較し性能レベルは低下しており走行バランスに影響します。1本だけ、というのも同様。

 摩耗劣化が見られるのならローテーションが有効です。それでも差が激しくなったのなら4本とも新品へ交換しましょう。

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