ADVANはヨコハマの歴史そのもの

 ヨコハマの「ADVAN」は1978年国内初のスポーツブランドとして誕生。その後「HF」や「GLOBA」など数々の人気タイヤを生み出して来ました。1995年の「NEOVA」発売によりそれは決定的なものとなったはず。

 しかしながら、2009年からはプレミアムコンフォート「ADVAN dB」も並列するなど多様性を示します。実は2005年にブランドをグローバルフラッグシップへ位置付けており、スポーツオンリーではないトータルでのプレミアム追求を図ります。「ADVAN dB」は2017年に「ADVAN dB V552」へ進化。

 なお、「ADVAN」は英語で先進を意味する「Advance」や、優位性を意味する「Advantage」から来ているという。

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レーシングADVANヒストリー

 1978年に「ADVAN」ブランドの誕生で投入されたのは「ADVAN HF」。ブランドそのものを全面に押し出したマーケティング戦略でスポーツの人気を獲得しました。1981年「ADVAN HF type D」投入。先進的な非対称パターンを採用しスポーツラジアルとしての評価を高めました。1982年には「ADVAN HF type C」発売。

 1988年「ADVAN GLOBA」。非対称方向性ラジアルを採用し、TVCMでの これが新しい速さ というフレーズが印象的。1992年「ADVAN NEXUS」登場。速さを追求した新パフォーマンスラジアル。アクアカットタスクグルーブが左右の溝で路面の水を超効率的に排水するのが強烈。

 1995年「ADVAN NEOVA」発売。レーシングレインタイヤ用に開発された斬新なトレッドパターンは、左右で異なり左側用(AD05)・右側用(AD06)を設定。アクアカットガルウインググルーブが、先端部で船のへさきのように水をかき分けるのが特徴です。

 2003年「ADVAN NEOVA AD07」。第4世代への進化し市販ラジアル最速を目指し、モータースポーツで培われたテクノロジーを投入。2009年「ADVAN NEOVA AD08」が満を持して登場。ADVAN最強のストリートタイヤを謳う。競技用タイヤを除いて、一番速く、一番楽しいスポーツタイヤを継承。

 2013年「ADVAN NEOVA AD08R」。最強の「ADVAN NEOVA AD08」をチューニングし進化。ドライバーを満足させる速さと楽しさを実現。またADVANの頂点に立つ「ADVAN Sport V105」もこの年に登場です。従来品は2005年に登場した「ADVAN Sport V103」。

 2016年「ADVAN FLEVA V701」がスポーツとして新たなポジションを提唱。街中での快適性とスポーツ性能に対する要求を底辺から支えます。そして2017年「ADVAN HF type D」が再販、旧車用として復活しました。

 「ADVAN NEOVA AD08R」はそろそろ後継が期待されるところです。コンセプトモデルとして2019年の東京オートサロンに特別展示、2020年は車両に装着され更に前進。ただ未だ市販化のアナウンスがありません。大いに期待しているんですけどね‥

 2022年、ようやく後継となる「ADVAN NEOVA AD09」を投入。ピュアスポーツにヨコハマが満を持して参戦。一番速く、一番楽しいを継承しながら、最強のピュアスポーツに相応しいドライグリップ、コントロール性、耐摩耗性能のさらなる進化を追求します。

 また従来品「ADVAN Sport V105」の後継としてそれを凌ぐドライ・ウェット性能と操縦安定性を実現している「ADVAN Sport V107」も投入。プレミアムカーをターゲットにする、グローバルフラッグシップ・ウルトラハイパフォーマンスタイヤです。

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