TRANPATHシリーズはミニバンタイヤの先駆者!

 トーヨーのミニバンブランドが「TRANPATH(トランパス)」シリーズ。1995年に誕生した「TRANPATH MP」が業界最初。20年以上も前、他メーカーに先駆けたミニバン専用という発想は、当初から圧倒的な注目を受けたもではありません。受け入れには相応の時間を要しています。

 車種としてのミニバンはヒットを続け、キャンプなどアウトドアの用途から日々の生活で使用する街乗りへと変化していきます。「TRANPATH MP」の投入から4年後‥

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TRANPATHの変遷

 「TRANPATH MP」の投入から4年後の1999年、「TRANPATH MP plus」が投入されました。このころから他メーカーもミニバン専用タイヤへ注目、市場での競争が激しくなりつつあります。

 先駆者としてのプライドは2003年に「TRANPATH MP3」を投入。これが快適性と走りの安定性という相反する性能を実現し評価され、販売ボリュームは前年比250%を達成する大ヒットになりました。

 2005年にはミニバン専用として誕生10年を迎え、トヨタの「アルファード」、日産「エルグランド」、ホンダ「エリシオン」など当時のプレミアムミニバンをターゲットにした、シリーズ最高峰モデル「TRANPATH Lu」が投入されます。

 2007年「TRANPATH MP3」の性能を踏襲し しなやかさ を加えた「TRANPATH MP4」を発売。スーと走れるミニバン専用タイヤとして進化しました。

低燃費タイヤへ

 2010年から導入が開始された低燃費タイヤは市場に大きな変革をもたらします。これに適合するのが高性能としての認識を高めます。2011年に投入された「TRANPATH mpF」は基本系統として5代目、ラベリング制度は「A/b(一部「c」)」を実現、最高レベルの低燃費性能を謳います。

 そして2014年に「TRANPATH」の3シリーズ展開へと向かいます。「TRANPATH mpZ」はスタンダードからコンフォートまでをフォロー。昨今のミニバンはタイヤサイズはそのままに積載容積と車両総重量が増え、低燃費性能も求められます。これに対応しラベリング制度は「A/b(一部「c」)」。

 「TRANPATH LuⅡ」は「TRANPATH Lu」の後継。最上級の静粛性と快適性を備え、ようやく低燃費タイヤ化へ。ラベリング制度は「A/b」。

 そして新提案となる、軽カーハイト系専用「TRANPATH LuK」を追加。ラベリング制度は「A/c」、先駆者としてここでもアピールを強化します。

 2016年はミドルクラスのミニバンをターゲットにした「TRANPATH ML」が登場。ミニバンはミドルクラスの上級グレードが人気。このセグメントを一つの新カテゴリーとして捉えたという。

 2022年には「TRANPATH mpZ」の後継となる「TRANPATH mp7」を投入。これにより新たなミニバン展開を狙った「TRANPATH ML」がフェードアウト。「TRANPATH mpZ」は取り敢えず現状維持‥

 ここ数年ミニバンタイヤは一時期ほどの注目にはなりません。車種事情もあってのことかと。そう今人気はSUVですから。しかし、ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップはコンスタントに新製品を投入、受けて立つ「TRANPATH」にとって油断できない。ただこの動きカテゴリーにとっては理想的、その結果として隆盛継続が図られています。

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