タイヤの保管に拘り長持ちへ、そして防犯にも意識を

 冬シーズン直前に夏タイヤからスタッドレスへ交換、春までの間どのような状態で保管するかによってゴムの状態が微妙に異なります。その逆、スタッドレスから夏タイヤへ交換する際も保管に関しては同様です。

 タイヤの自然劣化は仕方ないけれど、気遣いで少しでも良好なコンディションを維持出来れば長持ちへの可能性が高まります。難しいことじゃないけれど少しばかり面倒。でも実践すれば来シーズンもバッチリ、なら手間を惜しまず実践したい。更に最近は物騒、盗難が身近で起きているので防止策も考えておきたい。

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準備から整えこんな感じで実践を!

 まず外したタイヤは水洗いをし乾かします。空気は1/3位抜きましょう‥ これ意外とポイント、こうすることでパンパンに緊張状態のゴムを休ませることが出来ます。

 この点について例えばミシュラン、ホイール付で保管する場合には、ゴムやコードの緊張状態を和らげるため空気圧は使用時の1/2程度にして保管することをお奨め。

 ブリヂストンは、長期間保管する場合には空気圧を1.0kgf/cm2程度に下げることを推奨。そしてヨコハマ、ホイールに組まれたタイヤを保管する場合、空気圧を半分ぐらいに下げ平積みをお勧め。

 お奨め、お勧めはまぁ良いとして、概ね半分位抜くとなっています。1/3位と考えていましたが約半分が推奨ですね。

 保管はホイール装着なら平積みで行います。立てて保管すると接地面のみに圧力がかかり、その部分への負担で全体の均一性が失われます。逆にホイールなし、タイヤのみであれば立てて保管します。平積みでは変形する恐れが。

 床等に直接置くと油分等付着する可能性があります。それを防ぐ為にシートやダンボールなどを敷くと良いでしょう。また風通しを良くすることが可能なら尚いい。すのこや角材などを置いて空間を作り、その上にダンボールなどを敷くのが理想。平積みなら1本置いたらダンボール、また1本置いてダンボールを繰り返しすべてを丁寧に重ねます。

 4本ズリ落ちないように安定させます。大口径サイズにもなると結構重いし万が一のことがあると怪我などの恐れも。しっかり重ねましょう。
 
 外に保管なら専用保管袋に入れるといいかも。大きなビニールでも代用可能。下は隙間があるくらい、つんつるてんが良いかと。1本ずつ丁寧に被せてもいい、その際には空気穴を開け湿気がたまらないように。

 更に月1回くらいビニールをとり、積み重ねの順番を替えれば特定のみにかかる負担が軽減されます。こうして保管すれば良好なコンディションの維持が可能となります。

 また外す直前どの位置に装着していたか記しておけばローテーションの目安になります。来シーズン装着する際はこれと異なる位置へ装着すればいい。この点も実践したい。

 気にして欲しいのは保管場所。直射日光や雨の当たる場所、湿度の高いところは避けたい。またバッテリーなどを近くに置くのも劣化に繋がります。できる限りこの状態に無いことを確認します。

盗難が身近で起きている。防犯も考える!

 最近は物騒、タイヤ交換の時期になると盗難事件が増大します。盗難は屋外の広い契約駐車場や自宅の屋外駐車場などから。車両から直接というのもあるけれど、狙いやすいのは保管中のタイヤが圧倒的です。人目につきやすい軒先、また車庫や物置でも無施錠の場合は狙われやすい。

 盗難されやすい時間帯は、日中よりも深夜や早朝など。大雨や大雪など外出を控えるような天候の日に多くなる傾向だという。

 盗難されたら転売されるでしょう。一時前なら日本製が人気として海外へ。しかし、現在はオークションへの出展や中古タイヤ販売店に持ち込み、買い取ってもらうなどが増えているよう。

 こうなるともう諦めるしかないですね。中にはオークションサイトを監視し続け見つけた、という人も居たようだけれど稀なケースでしょう。

 ということで盗難防止は自衛しかないです。以下可能範囲で実践してみては。

・道路、いわゆる外部から目立つ軒下などは極力避ける。
・センサーライトなどの防犯器具を活用する。
・車庫や物置でも必ず施錠する。
・犯人に盗み難い・面倒と思わせる。(タイヤを鎖などで括り施錠するなど)
・タイヤを有料で預かる保管サービスを利用する。

 簡単な対策やちょっとした心がけで被害は防げるケースもあり是非実践してみましょう。

 因みに私は警備(ALSOK)が及ぶ物置(施錠可)で保管しており、確実性は高いと自負しています。それでもやられたらもう策は無いかな‥

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