2020-2021年スタッドレスタイヤ性能比較!!

エコタイヤ性能比較 メーカー別一覧

 ここではエコタイヤ性能比較(メーカー別一覧)としながらも、掲載するのは低燃費タイヤに限定したもの。各製品の転がり抵抗係数とウェットグリップ性能のグレーディングに注目しています。

 触れている通り低燃費タイヤの要件を満たすのは、転がり抵抗係数が「A」以上(「AAA」「AA」「A」)、ウェットグリップ性能が「a」「b」「c」「d」の範囲内です。これをグレーディングとし性能基準の参考にします。

 最高は「AAA/a」です。しかしながら普及に関してはいまひとつかな。メーカーの技術主張に傾倒した役割だからでしょう。いずれにしても特性や目的によりグレーディング設定が異なりその点に注目して欲しい。

メーカー別性能比較

ブリヂストン

 ブリヂストンの施策は業界に大きな影響を与えて来ました。そのあり方は2つの方向付けを構築。1つは従来から更なるグレーディング追求を図ること。もう1つはそこを標準レベルに留めながらも本来のカテゴリー(ブランド)追求を重視すること。

 前者はラベリング制度による、転がり抵抗係数「AAA」、ウェットグリップ性能「a」という現在の最高グレーディングを実現する製品に技術披露の役割を持たせています。これ他メーカーも追随する動き。

 対して後者、代表されるのは「REGNO」のあり方でしょう。プレミアムブランドながらグレーディング追求はそこそこに、優先するのは極上の静粛性。ミニバン用「GRVⅡ」も同様の主張を展開します。更に軽カーへも極上を向けています。

 また「Playz」シリーズの新たな構築は「ECOPIA」への拘りを一掃。取り敢えず「ECOPIA」を冠するそれまでの動きに決別、本来のブランド追求を実行します。

ヨコハマ

 ヨコハマは国内メーカーの中でいち早くエコタイヤに着目、1998年の発売以来常に進化を遂げその中心が「DNA」でした。そして低燃費タイヤのグローバルコンセプト「BluEarth」ブランドへスイッチ、その後の集中投入は見事です。

 「BluEarth」は、コンフォート、ミニバン、スタンダードの各カテゴリーで展開されます。「AAA/a」となる最高グレーディングを達成した「BluEarth-1 EF20」は、フラッグシップに位置付けられます。また過去の人気商品「DNA Earth-1」の後継には「BluEarth-A」が出現、更に「BluEarth-GT AE51」へ進化し圧倒的なフォローを誇ります。

 ヨコハマにとって第2世代を印象付けるのは、スタンダードカテゴリー内で「AAA/c」を搭載する「BluEarth AE-01F」と、「A/c」を搭載する「ECOS ES31」を同時展開していること。また正常進化した「BluEarth RV-02」は「A/b」によるプレミアムミニバンを謳います。更にスポーツ低燃費タイヤを謳う「ADVAN FLEVA V701」にも注目しないと。

 プレミアムコンフォートには進化を果たした「ADVAN dB V552」がラインアップされます。全体として絶対数こそ控えめながら地味に広がっており、更なる認知が進みます。

ダンロップ

 ダンロップのエコブランドは、「VEURO」、「LE MANS」、「エナセーブ」です。そして低燃費タイヤへの移行は「エナセーブ」が一層の強化を果たします。コンフォート、ミニバン、スタンダードの各カテゴリーで充実展開を実現。

 遅れていた最高グレーディング「AAA/a」は、「エナセーブ NEXT」で達成し「エナセーブ NEXTⅡ」へ。そして「エナセーブ NEXTⅢ」に到達しています。ブリヂストン、ヨコハマ、トーヨーと同列になりました。

 ただ普及への役割を担うのは、2017年登場の「LE MANS V」です。乗り心地と静粛性を大幅に高め、耐偏摩耗性能も向上させたのが主張点です。そして2018年、更なるボリュームを託すのがスタンダード「エナセーブ EC204」です。

トーヨー

 トーヨーの「NANOENERGY」シリーズ投入は、日本国内はもとより欧州など世界市場も強く意識。「NANOENERGY 1」、「NANOENERGY 2」、「NANOENERGY 3」と投入し、「NANOENERGY 0」ではとうとう最高グレーディング「AAA/a」を達成しました。

 ただ2016年に「NANOENERGY 3 PLUS」が登場。ラベリング制度の転がり抵抗係数「A」を維持しながらも、ウェットグリップ性能を従来の「c」から「b」にグレードアップ。それに伴い「NANOENERGY 1」、「NANOENERGY 2」はフェードアウトに。

 進化が遅れていたプレミアムコンフォートは「PROXES C1S SPEC-a 」でようやく低燃費タイヤ化を実現。しかし2019年は再度従来品のエコタイヤ「PROXES C1S」へ一本化され本質の追求へ戻ります。

 「TRANPATH」シリーズは、ミドルクラスの上級ミニバンをターゲットに「AA」を搭載する「TRANPATH ML」が投入されました。そして2017年にプレミアムスポーツとして「PROXES Sport」が配置されています。

ファルケン

 ファルケンはダンロップ同様住友ゴムが展開します。その状況下で注目を集めるのがコンフォート「ZIEX」です。「ZIEX ZE914」で低燃費タイヤを実現し、ラベリング制度は「A/c」とやや微妙ながら、従来品の踏襲を基本性能として進化しました。

 そしてここから僅か1年半で更なる進化を遂げたのが「ZIEX ZE914F」。低燃費性能を維持しながらウェットブレーキ性能を9%向上。その結果、ラベリング制度のウェットブレーキ性能は「c」から「a」もしくは「b」へいずれもアップの展開です。

 またスタンダード「SINCERA SN832i」は転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」もしくは「c」のグレーディングです。スタンダードカテゴリーの現状からすると至って標準的。ただ同じ住友ゴムのダンロップ「エナセーブ EC204」は転がり抵抗係数「AA」、ウェットグリップ性能「c」であり微妙に差別化を図っています。

製品名転がり抵抗ウェット
コンフォート
ZIEX ZE914FAb
スタンダード
SINCERA SN832iAb(c)

グッドイヤー

 グッドイヤーが誇るハイブリッドテクノロジーは第4世代G4に進化しています。G4とは、転がり抵抗低減とウェットグリップのバランス性能を高度に実現する先進技術の総称です。これを搭載したのが、2015年シーズンから始まった「EfficientGrip(E-Grip:いいグリップ)」シリーズ。

 プレミアムにポジショニングされる「E-Grip Performance」は、欧州グッドイヤーで開発され念願の国内導入を実現。グッドイヤーのプレミアムカテゴリーは「EAGLE LS PREMIUM」が存在するものの、低燃費タイヤの規定を満たしていないのが痛い。期待は必然的に高まるはず。

 コンフォート「E-Grip Comfort」が新たな期待を背負って登場。スタンダードは「E-Grip ECO EG02」へ移行。スタンダードのラインアップにも高性能化の主張が響きます。同様にSUVへも「E-Grip Performance SUV」が投入、2019年一部サイズながら低燃費タイヤ化を果たします。

 そんな中、プレミアムスポーツとして登場した「EAGLE F1 Asymmetric 5」、ウェットグリップ性能は全サイズで最高グレーディング「a」を、転がり抵抗係数は一部を除き「A」を達成。スポーツ低燃費タイヤに位置付けられます。

ミシュラン

 ミシュランのグリーンタイヤ構想が発端と言われるエコタイヤ、1992年に初めて実用化されてから20数年が経過しました。現在は転がり抵抗低減に対する進化レベルは飛躍的に向上し、相反する性能との共存も高位に実現しています。

 ミシュランの「ENERGY」シリーズはグリーンタイヤコンセプトとして、環境保護に厳しいヨーロッパの基準をクリアーしたエコ製品です。国内で展開するのは「ENERGY SAVER+」、そして最新は「ENERGY SAVER 4」が投入されました。

 また「PRIMACY」シリーズは次世代コンフォートとして国内へ導入。コンフォートとしての極上性(プレミアムコンフォート)も備え2018年には「PRIMACY 4」へ進化。静粛性と省燃費性を確保した上で、履き始めから履き替え時までウェットブレーキ性能の向上を謳います。

 2014年にSUV専用として初の低燃費タイヤを実現したのが「LATITUDE Sport3」、ハイパフォーマンスSUVに向けられているのが注目です。

製品名転がり抵抗ウェット
スポーツ
PILOT SPORT 4SA(一部)a(一部)
プレミアムコンフォート
PRIMACY 4AA(A)a(b)
コンフォート
ENERGY SAVER 4AA(A)b(c)
ENERGY SAVER+AA(A)b
SUV
PILOT SPORT 4 SUVA(一部)a(一部)
LATITUDE Sport3Ab

ピレリ

 国内におけるピレリのエコ戦略、これまで目立った動きではありませんでした。しかし、2008年に「Cinturato」シリーズが導入され、欧州のみならず日本国内においてもやっとその取り組みが見えて来たのです。

 「Cinturato」シリーズは、エネルギー消費を抑えたコンパウンドの採用、構造やプロファイル(断面)形状を見直すことで転がり抵抗を低減するなど、ピレリ独特の拘りが感じられます。

 2014年4月から導入が開始された「Cinturato P7 BLUE」においては、国内低燃費タイヤ規定を満たした製品。転がり抵抗係数「AA」(一部「A」)、ウェットグリップ性能「a」を実現します。そして2017年には新たな「Cinturato P6」が投入されました。独自路線いっぱいのピレリながら、国内事情に沿う姿を徐々に強化しています。

 ただ絶対数で国内メーカーに比較すると寂しさが感じられます。低燃費タイヤ第3世代でカテゴリー特性追求に傾倒しつつあるものの、いま少し頑張りを期待したいところです。

コンチネンタル

 コンチネンタルは製品進化が第6世代へ突入、ほぼ全てのカテゴリーで実現しています。名称も conti 外しが実践され5世代と6世代の違いを明確化。国内では日本法人設立以降製品導入が積極的で、グローバルに近いラインアップを果たします。

 しかし低燃費タイヤに関しては、国内規定を満たす条件のひとつである一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)への参画企業として名を連ねておらず。その適用は適いません。従って飽くまでもメーカー主張によるエコタイヤ止まりです。欧州規定は高位のグレーディングを実現することから早急な対応が望まれます。

 というのも現状のあり方が非常にもったいない。「UltraContact UC6」「ComfortContact CC6」「EcoContact 6」と6世代3製品がスポーツコンフォート、コンフォートに配置。その特性から現状のあり方には満足せず。従来止まりのエコタイヤの括りではね‥ 国内における低燃費タイヤの普及率は80%以上にも達しており、乗り遅れ感の解消を急ぐべきかと。

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