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第2回 ようやく雪道を試す! しかも‥

掲載日 2014.12.16(1)

 雪だぁぁ!! 待ちに待った雪、早朝から降り出し街中でも2~3cm程度積もりました。更に積もりそう。このまま仕事場へ行ったのでは折角のチャンスがもったいない。自宅を7時半に出発しお昼までジックリ体感して来ました。

 気温は1℃、路面状況は多彩です。圧雪になっているところ、吹きさらしで僅かに積もっているところ、既に融けているところなど。圧雪、シャーベット、ウェットの各路面環境が一気に確認出来そうだ。アイス路面だけは無理かな? イヤ‥

 まぁいいでしょう。取り敢えず、いつものルートで街中走行を。今シーズン初の雪道なので渋滞しています。皆かなり慎重、というより心もと無い感じです。私だって例年、シーズン初の雪では緊張します。そんな心境を想像しながらいよいよ雪道インプレッションを開始します。

 2~3cmの積雪は圧雪というには最小かと。それでも走行跡はくっきり、パターンデザインが綺麗に残ります。この状況での走行は如何に。スピード域は30km程、加速してブレーキング、加速してコーナリングそしてブレーキング、いずれも安定しています。縦方向のグリップがしっかりと感じられます。この程度なら全く不安無し。

 体感は僅か30分位、街中を5~6km走っただけ。いいのかなこれで? 正直これでは説得力掛けます。そこでもう少し、そう20分位走り郊外へ。ここならもっと試すことだが出来そうだ。

 田舎はこれがいい。僅か20分程で景色が一変。路面は先ほどよりもやや深めの圧雪です。対向車、後方車が居ないのを確認し30kmからフルブレーキング。ガッガッガッ、とABSが作動し直ぐに停止、計5回繰り返す。

 次に加速です。まずいつもの感覚で発進する、おお食い付いている。なら少し激しくして見ましょう。なるほど、グリップを得るのにもたつきます。感覚表現すると、あれ?まだ喰い付いて来ない、アクセル少し戻すことでやっと喰い付いて来たか、という印象。何度繰り返しても同じです。

 この程度の圧雪は、雪路における除水とブロックのエッジが最大効果を発揮し難いのかな。ただアスファルトに水分が浮かんで来る(雪が融ける)のが早い為、意外と難しいコンディションでもあります。完全圧雪でアスファルト全く見えない方が滑りの抑制効果を発揮出来るのかも。

 しかしながらこれは面白い、普段走ることが少ない郊外の裏道は絶好のテストコースとなっています。グルグル辿って行くとまた戻ってこられる円周路のようなので、暫し浸ってみました。いいんじゃないですか。決してオーバー評価とはなっていないはず。この程度の雪環境なら不安少ない。

更に厳しい環境へ臨む!

峠の気温は-1℃、これは期待出来そうだ

掲載日 2014.12.16(2)

 でも何だか物足りない。そうだ! いつもインプレッションの際に走行する峠に行ってみるか。あそこならここから30分程で行けるはず。本日の天候ならあの峠はもっともっと雪道を感じることが出来るのでは!

 30分後峠前のパーキングに到着。気温は-1℃、先ほどよりも低下しています。これは期待出来そうだ。その通り、走り出すと路面はウェットから所々アイス状態になっています。狭い道が曲がりくねっており、勾配もキツイ。

 アレ、こんな時工事、しかも停止の信号が。何と峠の途中の上り坂で停止です。しかも路面は軽いアイス状態です。 表示が青に切り替わりサイドを引いてクラッチミート、すると問題なく発進出来ました。何だ、それほど路面状況はきつくなかった。

 そこからクネクネ、大きなRのコーナーを抜けるとトンネルです。出た先は広いパーキングがある。おぉぉ、トンネルを抜けると景色が一変。雪が凄い、除雪した雪が端に積まれ高さは1m位かと。このあたり結構降っていたのね。しかもこのパーキングの状態がいい。一面に渡りアイスバーンの上に雪が積もった形跡があります。これとっても滑る厳しい路面のひとつながら、いまの私には最高です。

 ここでブレーキングとコーナーリングを試す。まずは先ほどの圧雪同様30kmからのフルブレーキング。ABSがガッチリ作動するも、轍により路面の凹凸が激しいせいでこれが抵抗となる。どうでしょう、厳密な制動距離は不明ながら愛車で2車種分位で止まったのでは。今度は凹凸が少ないところを目指す、これは先ほどよりも少し距離が伸びます。

 次はコーナーリング、もっとスピードを抑え20km位で。これなら外へ逃げていくことも無く、厳しい路面でも効いている感触が得られます。グルグル、グルグル、何度回ってもグリップ感が得られます。安定している、結構剛性あるか‥ しかしここまで。速度を上げると徐々にアレッ状態へ。そうズリズリ外へ滑る感触が強まります。この路面での限界はここだな。

 ただ今回の氷雪性能体感は50%位理解出来たと捉えます。残りは是非一般道で試したい。テカテカ、ツルツルのミラーバーンが最大の楽しみです。果たして白旗か、それともここまで行けるのね、になるのか興味です。

雪路はいい感じ

掲載日 2014.12.18

 一昨日にそこそこ感じた「ESSN-1」ながら、一般道での走行はまだ限定されたところがあります。幸いかそこから3日連続で雪、その上夕方から夜に掛けて気温は-1℃、体感はそれ以上に下がっているような。一部でアイス路にもなり、圧雪路とアイス路が複合化しています。正にもう一度試しなさい状態です。ならやりましょう。というか、帰宅するので体感しない訳には行きません。

 本格的な降雪で帰宅時にはクルマが少ない。裏道でまずはフルブレーキングと発進を試します。圧雪路は喰い付きががいい。いわゆる雪中せん断力を強く感じます。ブレーキはABSが僅かに作動する程度で停止。発進は前回感じたのより向上しているよう。圧雪状態の違いでしょう。これを効きの目安にし大通りへ出ます。

 時間は20時少し前、普段より本当にクルマが少ない。これならもたついてもプレッシャーになることは無いな。しばし走行へ集中してみます。ん‥ なるほど‥ そうか‥ おお! 行ける? 効く! アレ? オーバートークにならないようレポートします。

 自宅までのルートは結構なアップダウンが2箇所あります。それも途中交差点となっています。実は雪道となった時この箇所が嫌いです。坂道の停止は昔から苦手意識があります。どうしてもスリップして動けなくなる、という怖さが抜けません。だから普段雪が降った時にはここを避けています。しかぁし、今回は違います。折角のチャンス、ここを超えられるか試すべき。

 早速坂道で赤信号につかましました。青に変わるとサイドを引いて丁寧にクラッチを繋ぎます(愛車はMT)。するとどうよ、ググッとグリップを感じます。更にアクセルを踏み込むとスムーズに発進。おお!と感じた瞬間です。つかの間次は下り、一瞬躊躇します。そう下りの感覚がまだ完全把握出来ていないので取り敢えずここも丁寧なブレーキ操作を意識します。下りきった先はまた交差点、左折します。

 なるほど、上り途中で停止し発進から今度は下り、ブレーキでスピードを抑えそのまま左折する。一連の走行は雪路で十分な効きを感じます。不安を増大させることはありません。これなら前回感じた印象を重ねられます。

 そしてやはり興味最大なのはアイス路でしょ。どれ程行けるのか、もしくはこれしかダメなのか。ようやくそシーンが訪れました。既に10m位先に凍っている路面状況が確認出来ます。恐らく普通に行くとそのまま通り過ぎること可能かと。でもこれではレポートにならない。

 試してみました。安全を確認し(幸い他にクルマはない)、ドンッとフルブレーキング! 結果は、アレ? アレレ‥ そうこれまでのようには行きません。ABSは当然作動しそこから1台分、イヤ2台分くらいか、止まるのに要した距離です。表現難しい、止まらなかったレベルをどう伝えるか。

 例えば、JAFのテストでは速度40kmからフルブレーキテストを実施、圧雪路で20m、アイスバ路で84m、ブラックバーンで69mという距離を要しています。滑る路面を作り出した結果です。対してこの状況は速度も20km以下でJAFのテストに比較するとちょろい条件です。

 結果、曖昧ながらこの制動距離。とっさに感じたのはブロック剛性が少し弱いかな。僅かにグニャとするような違和感は雪路でのブレーキング時とは異なる印象です。想像ながら均一な接地性が高度に実現出来ていないのでは。この点から今回はやや不安、と示しておきます。

 ややと添えているのは、敢えて滑りを意識したフルブレーキングだからです。普通に走ればもっと速度は抑えるでしょう。前車が居ればそれを意識し滑らない走行に徹するはず。この点に多少の言い分を持たせておきます。いずれにしてもアイス路を評価するには走行がまだ不十分です。

ミラーバーンは厳しい

掲載日 2014.12.19

 昨日の雪は今朝カチカチ・テカテカのアイス路となりました。予想通りながら、その路面にはチェーンでの轍も目立ちガタガタが追加され、12月半ばとしては最悪に近い路面環境です。前回はさほど触れることが出来なかったアイス性能について、今回はいよいよメインとしてお伝えします。

 カチカチ・テカテカにプラスしたガタガタが今朝の路面です。一部圧雪、一部シャーベット、残りはアイス路。自宅周辺は圧雪とシャーベットがメインながら、進むにつれてアイス路が多くを占めるています。

 実は我が町アップダウンが多いのです。普段は何とも思わない道路状況ながら、雪になるとそれに気付かされます。今朝も再確認、既に坂道前では渋滞が発生しています。ノロノロ進んでは停止を繰り返し、坂の途中でとうとう止まりました。路面は圧雪とアイスの中間位です。まぁ厳しいと言えば厳しい、でも雪国では降雪があった夜、もしくは翌朝はよくある路面状態です。

 で、途中で停止した私はやや不安があるものの、再発進はグリップを得てググッと躊躇なく進みます。なるほど、これぐらいならOKなのね、を実感しました。この路面はハーフアイスとでも言い換えますか、半分が雪路ならグリップを得る可能は高い。

 これで余裕にはなりません、実はここから先が厳しい。前にはミニバイクが、こんな天候の時にやめろよと思うものの、ふらふら走っています。先には信号の無い交差点、一時停止でそのバイクも停止しようとしたら滑った。転倒する寸前ながら奇跡的に踏ん張り、またふらふら走行しています。その箇所は完全なミラーバーンでした。

 ミラーバーンは、ご存知クルマの停止・発進によってアイス路が鏡(ミラー)のように磨かれた最強のアイス路面です。さぁここに私も登場。数メートル先ではよく分からず、またバイクに気を取られていたせいでバッチリ真上で停止。そしてここも微妙に傾斜が上っている。

 左右確認しイザ発進‥ ツルツルツルツルツル‥ ああぁぁ激しいスピンとなりました。随分長く感じられるも恐らく僅か数秒のことでは。アクセル緩めグリップ回復に努めます。間もなく再発進が可能となるも厳しいなぁ。汗

 その先は問題なく走行しているにもかかわらず必然的に慎重さが高まります。そしてやって来ました急勾配の坂道です。敢えていつものルートを選んだのは、この区間をどう走るかを確認する為です。既にミラーバーンで引っ掛かりましたが、ここはどうよ?

 交差点で右折すると直ぐに上り坂。するとグイグイ上って行くではありませんか。アラッ、ここは圧雪とシャーベットだ。僅かに凍っている箇所見られるも走行に全く支障がありません。下りでも同様の展開で問題無し。その先からはチェーンで出来た轍が特に目立つハーフアイス路面です。あまりのガタガタに速度は最小しか出せず、以降安定した走行を維持します。

 振り返りましょう。ミラーバーンでは全くグリップせず抜けたような感触です。エッジも通用せず。それまでは効きを実感出来ていただけに、このワンシーンは残念です。

 トレッド面へは天然カーネルパウダーを使用しアイスグリップの主張に拘ります。高硬質の天然殻粉であり引っ掻き効果を期待させるもの。ノコギリ状の3Dサイプによるブロック剛性もいいところまでは来ているのに、この先が不満となるレベルです。それも唐突に訪れ戸惑いがあります。メジャーメーカーのスタッドレスとの差はこんなところにあるのでしょう。

 アイス路における興味は収穫です。それは全てを否定するするものではなく、少なくともハーフアイスなら耐えられるシーンも確認出来たこと。一方でミラーバーンは厳しいです。

概要

熟成による評価は高い。安定、信頼性能を謳う

  • カテゴリー:スタッドレス
  • サイズ:12~19インチ
  • 扁平率:80~35%

アシメトリック(左右非対称)デザイン採用で冬のあらゆる路面環境において安定、信頼性能を謳う。従来品より先進技術を強調、国内におけるNANKANGスタッドレスの更なる拡大を狙う。

製品詳細

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