Syron Race 1 の特徴
- タイヤカテゴリー:スポーツコンフォートタイヤ
- タイヤサイズ:15~20インチ
- タイヤ偏平率:60~30%
製品情報
Syron(サイロン)ブランドは、ドイツのホイールメーカーKESKIN Tuning(ケスキン チューニング)がインドネシアのメーカーで製造しているPB(プライベートブランド)です。「Race 1」はスポーツタイヤを謳いますが、総合的に判断しスポーツコンフォートにポジショニングします。
Syronタイヤのブランド構築は高速での高性能タイヤを目指します。ドイツがアウトバーンを有し、またヨーロッパは陸続きであり長距離走行を日常的としていることが影響していると考えられます。この需要に応えることはPBタイヤでも同じ。その為に高速走行での長距離に耐えられるタイヤが強調されています。
「Race 1」はその名からもスポーツタイヤを意識させます。トレッド面は左右非対称パターを採用、4本の縦溝を有し非常に個性的なデザインです。3本配置されるセンターリブの内2本はラウンドさせた斜めへの鋭利なカットを施し、残り1本は接地面を稼ぐデザインです。ショルダーは一方が長円を半分ずつ並べ合わせているような奇抜さであり、もう一方は正当な横溝を配しています。
またブロックには規則的に異なる大きさの丸溝が4つずつ刻まれています。その役割は確認できませんが、恐らく磨耗の目安としての働きが期待されるものでは。
このような特徴をもつことでスポーツタイヤとしての性能を訴えるわけですが、走行に対してはサイド剛性にやや心もとなさが感じられそうです。剛性感を得ることで高速でのハンドリングや轍超えなどに安定性を得るわけですが、スパッと決まるキビキビさは厳しそう、ルーズさが気なります。
ただ静粛性についてはサイド剛性の在り方が影響しているのか、非常に期待感が高くコンフォートタイヤ並みの性能とも。快適性も同様です。これによりスポーツタイヤとしての主張から、敢えてスポーツコンフォートタイヤへポジションしてみたわけです。
最近のPBタイヤはその種類の多さ、そしてこれまでのアジアンタイヤを上回る安い価格設定から注目度はかなり上がっています。今まで以上にコストパフォーマンスに拘るのなら選択の価値は十分ありそうです。